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聖王をぶっ殺せ!

 で、どうする?

 まだ勝てねぇぞ。


『今、聖王の脳内に超爆音で聖歌を流してる』


 何やってんの?

 あ、でも確かに苦しそう。


『これが私の技、音割れ聖歌』


 クソみたいな技、お里が知れる。

 まあいい。

 そのまま抑えとけ!


「【解凍】【母乳生成】【出力向上】」


 そろそろ死ね!


「【##】【III】」


『首狙い、殺意高いわね』


 当たった、けど浅いかっ……!

 寸前で止められたな。


『でも、さっき心臓に刺したじゃない。アナフィラキシーショックは?』


 エキュリソー、あそこの地面を見ろ。


『何あれ、心臓……?』


 ああ、恐らく聖王は自分の心臓を摘出したんだろ。

 だが、それも長くは続かないはず……。


『持久戦に持ち込む?』


 いや、短期決戦だ。

 音割れ聖歌に聖王が慣れたら、一撃で俺たちは死ぬぞ。

 それに、聖王は龍王を殺したがっているはずだ。


『龍王? なんで?』


 奴の【龍玉】、それは言語によって人体を操る力を持つ。

 操られた人間は脳を潰しても動くから、恐らく心臓だけでも動ける。


『ああ、信者の心臓を抜き出して自分のものにするつもりね』


 そうだ。

 だから悠長にしていると何が起きるか分からない。

 短期決戦だ。


『分かったわ。あと、聖王の弱点として一つ思い付いたんだけど』


 マジ?

 ひゅ~……。

 最高か?


『おだてても何も出ないわよ』


 で、なんだ?

 その弱点ってのは。


『聖王って呼吸してるのよ』


 あー理解した。

 確かにあれならいけそうだな。

 よし。


「【解凍】【母乳生成】【出力向上】」


 エキュリソー、お前が言いたいのはこれだろ?


『ええ、霧状の母乳。しかも透明にできるのね』


 色素を操ってな。

 お、奴は吸ったな。

 気道から血管に侵入する。


『もう動けなさそうね』


 ああ、これ龍王をぶっ殺しにいける。


「【##】【XLIV】」


 んなッ!?


『エネルギーを球状にして飛ばした!? 指向性を持たせられたの!?』


 俺に向かって、飛んで……。


『ノイアルル!!』


 まあ無事だけど。


『は? 死ね!』


 クソが。

 母乳の色素を操れんだから俺の位置を錯覚させることもできるだろ。

 間抜け!


『はぁ? 弱点を見つけたのは私なんだけど? 間抜けはどっちよ! 自分の【能力】が霧状にできるのに気が付かなかったのはどっち? ねぇ教えてよ』


 いやいや、それを言ったらお前だよ。

 ぶっちゃけ神父様が死んだのはお前の所為だろ?


『何言ってんの? ノイアルルが余計なことをした所為でしょ? あなたがこんな所にこなければ神父様が死ぬこともなかった』


 いいや、お前が精神の波だとかで神父様が近くにいることを知っていたのにさっさと手伝わなかったのがいけない。

 そもそも戦いに巻き込まれて神父様が死ぬかもしれないのに、だ。

 つまりお前が悪い。


『それは結果論でしょ? 言っておくけど、私は被害者なの。平和に聖歌隊での一日を熟していただけなの。その平和を崩したのはあなたでしょ?』


 そっちこそ結果論だろ。

 俺はここに神父様がいるなんて知らなかったし、知ってたらここには来なかった。


『はぁ? ここは聖王の敷地内よ? それなのに神父様がいることを知らなかったって、想像力が足りてないだけでしょ? 想像力の欠如を知らなかったで済まさないで』


 じゃあお前がさっさと手伝わなかったのはどうやって言い訳するんだよ。

 さっさと手伝って倒していればここまでの被害は出なかった。


『それはあなたの方でしょ。あなたがさっさと【能力】を霧状にして散布していれば神父様は助かった』


 罪のない聖歌隊まで死ぬだろ!


『それはどうでもいいでしょ』


 確かに。

 なんで俺たちレスバしてんだっけ。


『なんでだろう』


 あ、聖王死んでる。

 やった~。

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