助けて! エキュリソー!
エキュリソー!
聖王の弱点をもっと探せ!
『分かったわ。神父様がここに来る前に方をつけましょう』
ああ、どうやら聖王はこの場にいる奴を重点的に生贄としているっぽいからな。
来る前にやろう。
『この場には現在、私が属している聖歌隊が全ている』
エキュリソーが属していない聖歌隊もあるのか?
『ええ、全十隊もいるそうよ。その内の一隊』
何人いる?
『二百人強。今、三十二人生贄にされたから、あと百数十人。全員を一気に生贄としないのは聖王にもダメージがあるから』
あ、そうだ。
あれくれ。
「……ダメージ軽減があればいいのに」
「【虚飾】、【ダメージ軽減】、【保存】」
よし、これでまだ戦える。
『【能力】も随分と成長したわね』
確かに。
あ、じゃあ試しに【聖杖】を突破する【能力】を言ってみて。
「【聖杖】を突破する【能力】があったらいいのに」
「【虚飾】、【聖杖突破】、【保存】」
さて、やってみるか。
「【##】【X】」
「【解凍】【ダメージ軽減】【聖杖突破】」
おお。
おおお?
おおおお!
ダメージがかなり薄い!
これならいける!
「【解凍】【母乳生成】【聖杖突破】」
アナフィラキシーショックで死ねぇ!!
「【##】【IV】」
『……すごいわね。盾を少しだけ削ったわよ』
まだ、足りねぇ!
もっとだ!
もっと出力を!
「なるほど、出力を上げられたらいいのに」
「【虚飾】、【出力向上】、【保存】」
「【##】【III】」
「そしてぇ! 【解凍】【母乳生成】【聖杖突破】【出力向上】、最大火力で死ねぇ!!」
奴の心臓を刺したぞ!
『ナイス!』
俺のIgE抗体は心臓から全身に広がる。
もうどれだけ【聖杖】の効果を使おうが関係ねぇ!
さっさと死ね!
『待って、何か様子が変よ……! ッ避けて!』
「【##】【LXXX】【##】【XCIII】」
「盾があればいいのに!!」
「【虚飾】、【盾】、【保存】」
『私も守れ!!』
はっ、はっ、なにが……。
『た、助かった?』
腕は、動く……、か?
いや、右腕が動かない……。
『ノイアルル、あなた右腕が無いわよ』
痛ぇ……。
建物ごとぶっ壊したのか……。
『よく生きてるわね……。私は少し遠かったからなのか知らないけど、まあ欠損は無いわよ』
盾つえぇ……。
「【##】【XX】」
「聖王……、生きてたか……」
やはりな……。
どうする?
もう死にそうだが。
『さっきの聖王は、多分盾のエネルギーと攻撃のエネルギーを同時に出すことで自分が受ける被害を反らしたのよ』
分析乙。
ああ、ヤバいな。
死ぬかも。
『私は逃げるわ。神父様もここから連れ出す』
ああそう。
頑張って。
『生きるの、諦めてる?』
まあ希望はほぼない。
あれ、そういえばさっきので聖歌隊がほぼ死んだよな。
じゃあ、誰を生贄にしたんだ?
『ああ、嫌な予感がする。こういう時っていっつも悪い事しか起きない』
俺も同じ気持ちだよ。
嫌な予感だ。
『私は、精神の波をある程度見ることができるの』
テレパシーの応用か。
『そう。それで分かるんだけど、周辺には私達以外は誰もいないの』
誰も、ね。
『そう、近くにいるはずの神父様もいないの』
なるほどね。
『はぁ……、聖王。聖王。聖王……』
気持ち、分かるぜ。
「「聖王、ぶっ殺す!」」




