聖王、クソ強い
ああもう!
聖王が来やがった!
『頑張って~』
他人ごとだと思いやがって……。
『他人ごとだし』
「【解凍】、【母乳生成】」
しゃああ!!!
母乳ソード!!!
『知らないうちに意味分からない技を生み出してる……』
この技はクソ強ぇぞ!
一撃で相手をアナフィラキシーショックに陥らせてぶっ殺すことが可能だ。
『馬鹿みたいな名前とは裏腹に性格の悪い技ね。作った奴の性格がよく分かるわ』
黙れ。
「来い! 聖王! お前はここで討つ!」
「【##】【Ⅹ】」
『ノイアルル!? ああ、吹き飛んだのか』
説明ありがとう。
自分でも何をされたか分かってなかったからな。
『とんでもない速度で吹き飛ばされたから、そう思うのも仕方がないわ。……? そういえば、他の聖歌隊が倒れてる……。なんで?』
倒れてるのは……、十人か。
十人でこの威力!?
これ、ヤバいな……。
『何をされたの? いや、聖王は何をやってるの?』
聖王は信者の魂を生贄に超エネルギーを発生させることができる。
一言で言うと、クソヤバい。
『それは……、ヤバいわね。さっさと倒すべきよ』
じゃあ手伝ってくれ。
多分、めっちゃ相性が悪い。
『それも辞さないくらいやばいわ』
なんだ?
やけに素直じゃないか。
怪しい……。
『素直にもなるわよ。なんせ、ここには神父様がいるんだから』
は?
神父様ってあの?
マジ?
『そう。だから神父様が生贄にされる前に聖王を殺さなくちゃいけない』
クソッ!
早くしねぇと神父様まで死んでしまうってことか!
『……ねえ、もしかして』
……お嬢様は死んだ。
『そう。魔導王ね』
ああ。
だから聖王をぶっ殺せ。
神父様まで殺させる訳にはいかない!
『それはいいんだけど、何か策はあるの?』
ねぇよ!
「【##】【XV】」
ヤバい!
次のが来る!
『十五人、なるほど』
分析ッ、してんじゃねぇよ!
「食らえッ、母乳ソード!」
「【##】【IV】」
な、なんだ……!?
剣が、止まって……。
『ノイアルル! 避けて!』
「【##】【III】」
「がはっ……!!」
は、腹に直撃した……。
お、おえっ……。
あぁ、昼に食った肉が……。
『きったな! 掃除しとけよ』
そんなこと言ってる場合か!
『さっきのは三人。おそらく聖王の近くだったから少ないんだと思う。つまり、【聖杖】のエネルギーは聖王にも通用するんじゃない?』
ははっ、それが聖王の弱点か!
流石エキュリソー!
戦闘で全く役に立たない代わりに分析がうめぇ!
『前半が余計よ』
別に嘘じゃねぇからな。




