魔導王をぶっ殺せ!
七話
はぁ……、魔導王をぶっ殺すねぇ……。
聖歌隊の所によってみるか……?
エキュリソーを巻き込んでやる……!
面倒だなぁ……。
「……さっさと行け」
「クソ、対面で言えよ」
「……お前の前には出ない」
【魔導書】はいらねぇんだよな……。
【龍玉】が欲しいんだよな……。
龍王ぶっ殺してぇな……。
「この従者は死んでもいい人材か?」
「……ああ。……好きに使え」
「肉壁にするか……」
ああ……、魔導王の部屋まで着いちまった。
面倒だな……。
先手必勝でいくか。
「【解凍】、【母乳生成】」
母乳を固めて……、よし。
「……なんだ、それは」
「ん? 母乳ソード」
「……は?」
「母乳ソード」
白く艶めく刀身を持つ、母乳ソードだ。
舐めんなよ。
俺が持つ最強の【能力】だ。
そもそも【虚飾】のレベルがもう7まで辿り着いている。
「時間が無いな……、さっさとかち込むか。おんどりゃあ!!」
「#######」
「翻訳ぅ!!」
母乳ソードの成分をIgE抗体で満たし、魔導王を貫いてやる。
呼吸を止めようが関係ねぇ。
直接血液へと注ぐ!
「ははは! 死ねぇ!」
「……随分と乗り気だな」
「【##】【##】」
あん?
なんだ?
何をした?
「……おい、消えたぞ」
「消えた……。ああ、お嬢様の【能力】か」
「……そういえば魔導王に引き渡していたな」
「なあ、取り込まれた人間はどうなるんだ?」
「……精神が消える。……【魔導書】は人間の持つ【能力】だけを抽出するからだ」
「ほーん……」
お嬢様が消えた、か。
なんだろう。
言葉は分からなかったけど、お嬢様は俺の親みたいなものなんだよな。
命を助けて貰った恩義もある。
結局、恩は返せなかったな……。
「魔導王をぶっ殺してお嬢様への手向けとしよう」
「……どうするつもりだ? ……あの【能力】ではいくらお前が毒を打ち込もうが、消されるぞ」
「あと一撃でぶっ殺せる」
「【##】【##】」
「……魔導王が攻撃して来たぞ。……あれは恐らく爆腕。……攻撃されたら爆発するぞ」
クソ、母乳ソードでガードするッ!
「ぐっ……」
少し痛いが……、この程度なら支障はない。
このまま突撃する!
「……まだ攻撃してくるぞ」
「ああもう! クソがッ!」
この場で能力を生み出すしかないか……。
「おい! 龍王! 実はお前に言ってない能力があるんだ!」
「……なんだ?」
「【爆発耐性】があるんだぜ?」
「……ふっ。……そんな【能力】があればいいな」
よし、その言葉が聞ければそれでいい。
「【虚飾】、【爆発耐性】」
「……なんだって?」
はははは!!!!
食らわねぇよ!
お前はあらゆる場面に対応できるんだってな!
だが、俺はお前の完全上位互換だ!
「食らえ! 母乳ソード!」
「……また毒を入れたのか」
お、ふらついたな。
流石にこの量をぶち込んだらそうなるか。
もしかしたら致死量以上じゃないか?
「【##】【##】」
「……意味がないぞ。……魔導王は消滅の【能力】を持つ」
「ほら、よく見てみろ」
「……なんだ?」
立ち上がれないようだな。
当たり前だ。
俺がぶち込んでやったのはノルアドレナリン。
奴は体内にあるそれを全て消してしまった。
ノルアドレナリンは体内の血圧調整に深く関わる。
その結果、急激に血圧が低下したのだ。
魔導王が意識を保っているかも怪しい。
「お、やっぱり意識がほぼないらしいな。これで楽に殺せる」
「……」
さて、俺に拷問する趣味はない。
首を落とそう。
「ああ、白い刃が紅くなっちまったな。まあいいか。」
「……」
「おい、龍王。魔導王は殺したぞ」
「……」
「龍王?」
「……」
反応がない……。
嫌な予感がする。
まさかあいつ、聖王の所に行ったのか!?
ヤバい!
聖王だってただ死ぬだけの奴じゃないはず……!
奴らが戦ったら絶対に周辺がただではいかないはずだ!
エキュリソー、エキュリソーを探さなくては!
龍王を止めろ!
展開はっや。




