魔導騎士
さてと、エキュリソーと別れたか。
しばらく会えそうにないが……、まあなんとかなるだろ。
「######」
「あー、それな。分かるよ」
「#####」
「確かに。それは彼氏さんが悪いわ」
「####」
「俺ならそんな思いはさせないのに」
なに言ってんだこの女。
くそ、俺も聖歌隊に行くべきだったか……?
いや、いつまでもエキュリソーに頼りっぱなしはムカつくし、これでいい。
やってやんよ。
「######」
「なにこの部屋。……ちょ、ちょっと!? どこ行くの!?」
「######」
部屋に入れってことか?
でもこの女はどこに行くんだよ。
あ、廊下の壁に寄り掛かった。
「……まあ入るか」
さて、なにがいる?
じじいが一人。
秘書っぽい奴が一人。
それだけか。
最悪逃げられそうだな。
「###【##】」
「コポッ……」
な、なにが……。
腹いてぇ……。
秘書が、秘書がいねぇ。
奴の所為か……。
速すぎて見えなかったのか?
「【解凍】、【母乳生成】」
なら、カウンターあるのみ。
【母乳生成】の成分は自分で決められる。
そして【母乳生成】を霧状に散布してやる!
「####」
「ははっ! 苦しいか! 俺もだよ!」
【母乳生成】の成分をIgE抗体に全つっぱした無差別拡散アレルギー攻撃!
俺も食らっちまうことが玉に瑕だが、腹いてぇしムカつくからいいや。
「おいおい! できものがあるぜ? 美容には気を付けねぇとなぁ!」
喉を抑えてやがるってことは気管が詰まったか?
まあいい。
先に死ぬのはあっちだ。
「#####」
あん?
秘書が倒れた?
いや、じじいが殴って気絶させやがった。
なんだ?
やんのか?
こいつも強そうだが、呼吸をすれば口からIgE抗体を摂取して死ぬぜ?
あ、いやよく見たら呼吸してねぇ。
やべっ。
ばれてーら。
あん?
あの本はなんだ?
「グハッ……」
これが、じじいのパンチかよ……。
よそ見してた所為で食らっちまった……。
く……、く……そ……。
幕間のちょっと前の話ですね。




