ARRIVAL
辿り着いた。
辿り着いてしまったか。
これが、ダンジョンの核……。
『コアに怖がる』
黙れ。
怖いのは核じゃねぇ。
あいつ、さっき俺らを殺そうとしたバケモンだろ。
『ああ……。番人みたいにいる奴ね』
核をぶっ壊せばダンジョンの機能が停止するかもってことだよな。
停止しなかったらどうしよう。
つーかダンジョンに行くと超パワーが手に入るって奴はなんなんだよ!
『嘘だったっぽいわね。来て損したわ』
エキュリソーが来てよかった。
道連れが増えた。
『カス。作戦は?』
プランA、全員で突撃して誰かが核を壊せるように祈る。
『それがプランAにくるの?』
プランB、誰かがあのバケモンを誘導してここから離させる。
『生け贄プランね』
プランC、バケモンをぶっ殺して核を壊す。
『無理でしょ』
だから困ってんのよ。
全員で生き残る為にはプランCじゃなきゃ駄目だ。
だが、明らかに不可能。
俺は勝ち筋が見えないならAかBにしたい。
『勝ち筋、ねぇ……。無いわね。プランAにしましょう』
よっしゃあ!
突撃じゃあ!
『バケモノは誰をターゲットにするかしら』
お?
筋肉ガールっぽいな。
よし、俺は裏から回り込むぜ。
「ぐぇっ……」
「ノイアルルッ!?」
な、なにが……?
腹が、いてぇ……。
『バケモノがあなたをターゲットにしたのよ。核に近付いたせい……?』
や、やべぇ……。
血が……。
「【解凍】、【母乳生成】」
『なるほど、体内で血液を生み出しているのね……』
これで出血死することはないだろう。
だけど殴られた部分が治るわけじゃねぇからな……。
くそ、腹が痛ぇ。
『骨は?』
多分折れてる。
「【解凍】、【母乳生成】」
血の塊で応急処置をした。
これで戦える。
『無理しすぎよ』
お前はもっと無理をしろ。
『私はバケモノの脳内にゴミみたいな情報を流してるから』
うわ、地味にうぜぇ。
『あ、ターゲットが私に移った。今の内に!』
分かってるよ。
「【解凍】、【母乳生成】」
えぇっと、次はどうするか……。
まず俺が母乳を被って全身真っ赤にするだろ?
『何する気?』
まあ見てろ
「【解凍】、【母乳生成】」
母乳を俺の形に整形すれば、簡易的な分身だ!
1号、俺の隣を走れ。
『さすが【母乳生成】。なんでもできる』
練度がちげぇんだよ!
おっと、バケモンがこっちに気が付いたか。
ふっ、1号行け!
『いやそれただ血液が集まっただけでしょ? 無理よ無理』
いや、倒されていいんだ。
倒されるために1号を放ったからな。
ほら、見ろ。
『血で、バケモノの目を塞いだ……?』
一時的な時間稼ぎにしかなんねぇが、一時的な時間稼ぎはできるってわけさ。
ついに辿り着いたぜぇ!
ダンジョンの核!
殴って壊せるか?
いや、関係ねぇ!
「ぶっ壊れろ!」
Level up!
Lv.3になりました。
『あ、核にヒビが……』
眩しっ……!
光が……。
あん?
ここは……。
『学校に帰ってきたみたいね』
ここの学院長はぶっ殺すとして、レベルが上がったな。
「あぁ……。ダンジョンの核で。やな感じね」
ひでぇな。
喜べよ。
『いや、私は何も得るものがなかったし……。強いて言えば通信遮断の魔力を覚えたから自分で通信を遮断できるようになったくらい』
ちゃっかりしてんじゃねぇか!
二章終わり




