核を探せ! ……無い? じゃあ死ね!
お、分かれ道だ。
どっちがノイズ強い?
『右ね』
よし、右だ!
右に行け!
『ごめんなさい、嘘よ』
くそが!
左に行け!
『次も左よ』
よし、左だ!
左に行け!
『ごめんなさい、嘘よ』
くそが!
右に行け!
『次は左よ』
よし!
右へ行け!
『今度は本当よ』
くそが!
左に行け!
『全然近づいている感じがしないのだけれど』
お前がふざけてる所為でな。
『それとこれは話が違うわよ』
あー……、ダンジョンの道もすぐに変わってるっぽいしな……。
気の長い話だぜ。
なのにふざけてる奴がいるんだとさ。
驚きだよな。
『そんな人がいるの……? 最低ね』
サイコパスか?
イカれてやがる。
邪悪の化身め……。
『待って……』
いや、待たないね。
何度でも言ってやるさ!
邪悪の化身!
『そうじゃなくて、この先からヤバい感じがあるのよ』
テレパシーか?
『ええ。私のテレパシーが反応してるの』
なにがある?
この先に一体なにがあるんだ?
『分からないわ。けど、ものすごいプレッシャーよ』
1から10で表すと?
『……7くらい?』
じゃあ行けるな。
『ちなみにノイアルルは4よ』
じゃあ行けないか。
でも行くしかないだろ。
他に道があるわけでもないし。
『……まあ通信機器のノイズが少ない方に行ってみてもいいけど』
さっき検証したろ。
ノイズの強さには下限がある。
いずれ迷って死ぬ。
『それは……、そうかもだけど……』
さらに!
今ならなんと肉壁が五体もついてきます!
『お得! じゃないのよ。最悪私の命が脅かされたら肉壁にするけど、そうじゃなければ生かすわよ』
さっき殺すか聞いてきたじゃん!
『あれはジョーク』
イカれてんのか?
『いや普通に考えて意味もなく人間を殺すわけないじゃない』
意味もなく人間を殺すジョークを言うわけもないんだよなぁ。
『それは、さあ……。場を和ませようとしただけだし』
うっひょ~!
頭おかしいぜ。
まあ進もうか。
『やれやれって感じね』
やれやれ、ダンジョンめ。
やれやれ、可愛いところもあるじゃねぇか。
やれやれ、素直じゃないな。
『幻覚を見てる……?』
イマジナリーフレンドと言ってくれ。
『そう……。早く行かないの?』
うるせぇ。
怖いんだよ。
察せ。
『プーッ、ダッセー』
ああ、筋肉ガール行かないで。
ちょ、ちょっち待って!
まだ、まだ心の準備がああ!!




