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必死に生きていてもカスはカス

 さて、まともな授業が始まったな。

 ハンゲール様SUGEEEEEEEEEEEE!!!

 最強!

 最強!

 最強!


「########」


 うんうんそうだね。

 やっとまともな授業が受けられる。

 まあ俺は先生がなに言ってんのかマジで分かんねぇけど。


「########」


 うーん。

 なに言ってんのか分かんねぇけど、生徒がだんだんと絶望していってるんだが。

 どうした?

 大丈夫か?

 ハンゲール様の取り巻き死ぬか?


「########」


 あれ、もう解散?

 早いねぇ。

 なに?

 なんか覚悟を決めた感じの奴が多いな。

 明日なんかあんのか?

 ちょっと準備しないとな。

 取り敢えずエキュリソーを誘拐しよう。

 そうしよう。

 食堂へと行け!



〜〜食堂〜〜



 うめっ、うめっ。

 ご飯が美味しい。

 分化レベルは低いのに飯うめっ。

 なんでこんなにうめっ、んだ?


『かつての学院長が美味しい料理を食べたくて変えたそうよ。研究院で料理についての研究もしているようだし』


 そうなのか。


『所で、あなたたちのクラス、凄いことになってない?』


 それな。

 最後の晩餐並みに食ってるぞ。

 なぁぜなぁぜ?


『死ぬ間際だからじゃない?』


 まさか。

 死ぬ機会なんてそうそう無いだろ。


『なんでそう思うの?』


 HAHAHA!

 俺たちは学生だぜ?

 学生が死んだら学院の責任だ。

 つまり俺たちは学院に命の保証をされている。


『そっか。今までありがとう。名前くらいは覚えておくわ』


 ん?

 どういう事?


『あなた……、誰だったかしら……?』


 名前覚えてねぇじゃん。


『冗談よ。ランドルフ』


 ちげぇよ。

 で、何があった?


『あなた達のクラス、優秀な人材が揃っているらしいわ』


 そうなんだ。


『隣国の王子、魔王の末裔、龍の血族と言われる人、その他多くの人がそのクラスにはいる』


 すごい。


『でも、まあ訳ありなのよ』


 政治的な話?


『そう。この国は他国の連中を毛嫌いしているフシがある』


 戦争でもあったんかな。


『それは分からないけど、それに備えている可能性はあるわ』


 というと?


『明らかに差別を行なっているじゃない』


 あー……。

 通りで。


『そ、教師がいなかったのも、恐らくは生徒に差別意識を芽生えさせるため』


 で、何があったの?


『やはりこのご時世、差別はいけません。なので今回、特別授業が行なわれることになりました』


 いえーい。


『その名もダンジョン攻略。途中で死ぬ可能性がある事を否定できないかもしれませんが、特別授業なので全員強制参加です』


 参加しなかったら?


『補修が行われます』


 これは死ぬな。

 僕だって必死に生きているのに……。


『可哀想』

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