表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/32

#クラスと#クラス

七話と二十二話ができました。

 さてと、試験が終わったが……、どこになったかな。


『あなたは#クラスよ』


 どこだって?


『一番下』


 なんで!


『だってあなた、自分の席が分からなくて試験に欠席したから当然でしょ』


 エキュリソーが教えてくれなかったんじゃん!


『だって面白かったし。瞬く間に学院の有名人よ』


 嫌すぎる……。

 ちなみにお前はどこなんだ?


『#クラスよ』


 どこだって?


『一番上』


 なんで!


『普通に全問正解したわ』


 瞬く間に学院の有名人だな!


『光栄な事ね』


 てかさ、そのクラス名。

 同じじゃね?


『なにが? #クラスと#クラスよ? どこが一緒なのよ』


 いや……。

 まあいいか。


『教室は分かる?』


 地図を貰った。

 記号とか絵とかは分かるからな。


『ふむふむ……。一番遠いクラスなのね』


 そうなのか?


『ええ、この二つのクラスは丁度対極に位置しているわ』


 ま、一番上と一番下だからな。


『ちなみに【念話】の対象範囲外よ』


 じゃ、クラスに着いたらお互いに一人だな。


『軽いわね……。大丈夫なの?』


 ま、言葉が通じなくとも、非言語的コミュニケーションで頑張るよ。


『あ、そろそろ【念話】が切れるわ。じゃあ頑張って』


 そっちこそ。

 ……もう切れたか?

 ……実はお前のお菓子を食ったの俺。


『は? 後で覚えておきなさい』


 チッ……、やっぱり聞いてやがったか。

 お、クラスに着いたな。

 ふむ、視線を感じるな。

 有名人は辛いぜ。


「#############」


 なんだ?

 男子グループが俺を見て笑ってる。

 絡まれそう。

 あ、こっち来た。


「##############」


 うん。

 絡まれたか。

 予想通りだな。


「#############」


 ってかなに言ってんのか分かんねぇ……。

 多分あれだな。

 俺が言葉を理解していないって事を理解してないな。


「#################」


 まあ、しょうがない。

 こいつら10歳くらいに見えるし……、いや10歳なら理解できるか。

 てか、10歳が4歳にイキるなよ。


「#############」


 なに言ってるか分からんし……。

 一発芸でもするか?


「#########……」


 え?

 あれ?

 男子が……、飛んだ……?

 飛べない男子はただの男子って事か?

 いや、違う……。

 女子が……、男子を吹き飛ばした……!?


「############」


 うわぁ……。

 でけぇ……。

 いろいろとでけぇ……。

 まだ10歳くらいだろ?

 そんな凶暴なモノを持ってるとは……。

 思春期の男子には辛いぜ。

 その筋肉量は男子のプライドをへし折りかねないぜ。


「#########」


 ありがとう、名も知らぬ女子よ。

 手を差し伸べてくれて貰って悪いんだが、ちょっと人を吹き飛ばした手に触るのは抵抗あるかな。

 本当に感謝はしているんだよ。

 でも筋肉が凶暴すぎる。

 普通に殺されそう。


「########」


 あ、なんかあたふたしてる。

 年下の子にあった事が無いのかな?

 しょうがない。

 手を取ろうか。

 そう言えば、この国では握手が特別な意味を持つんだったか。

 確か……、手を差し伸べるのは……



あなたに特別な感情を持っています、か。

ハーレム要員来たぜ!

噓です!

どうなるか、分かりません!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ