#クラスと#クラス
七話と二十二話ができました。
さてと、試験が終わったが……、どこになったかな。
『あなたは#クラスよ』
どこだって?
『一番下』
なんで!
『だってあなた、自分の席が分からなくて試験に欠席したから当然でしょ』
エキュリソーが教えてくれなかったんじゃん!
『だって面白かったし。瞬く間に学院の有名人よ』
嫌すぎる……。
ちなみにお前はどこなんだ?
『#クラスよ』
どこだって?
『一番上』
なんで!
『普通に全問正解したわ』
瞬く間に学院の有名人だな!
『光栄な事ね』
てかさ、そのクラス名。
同じじゃね?
『なにが? #クラスと#クラスよ? どこが一緒なのよ』
いや……。
まあいいか。
『教室は分かる?』
地図を貰った。
記号とか絵とかは分かるからな。
『ふむふむ……。一番遠いクラスなのね』
そうなのか?
『ええ、この二つのクラスは丁度対極に位置しているわ』
ま、一番上と一番下だからな。
『ちなみに【念話】の対象範囲外よ』
じゃ、クラスに着いたらお互いに一人だな。
『軽いわね……。大丈夫なの?』
ま、言葉が通じなくとも、非言語的コミュニケーションで頑張るよ。
『あ、そろそろ【念話】が切れるわ。じゃあ頑張って』
そっちこそ。
……もう切れたか?
……実はお前のお菓子を食ったの俺。
『は? 後で覚えておきなさい』
チッ……、やっぱり聞いてやがったか。
お、クラスに着いたな。
ふむ、視線を感じるな。
有名人は辛いぜ。
「#############」
なんだ?
男子グループが俺を見て笑ってる。
絡まれそう。
あ、こっち来た。
「##############」
うん。
絡まれたか。
予想通りだな。
「#############」
ってかなに言ってんのか分かんねぇ……。
多分あれだな。
俺が言葉を理解していないって事を理解してないな。
「#################」
まあ、しょうがない。
こいつら10歳くらいに見えるし……、いや10歳なら理解できるか。
てか、10歳が4歳にイキるなよ。
「#############」
なに言ってるか分からんし……。
一発芸でもするか?
「#########……」
え?
あれ?
男子が……、飛んだ……?
飛べない男子はただの男子って事か?
いや、違う……。
女子が……、男子を吹き飛ばした……!?
「############」
うわぁ……。
でけぇ……。
いろいろとでけぇ……。
まだ10歳くらいだろ?
そんな凶暴なモノを持ってるとは……。
思春期の男子には辛いぜ。
その筋肉量は男子のプライドをへし折りかねないぜ。
「#########」
ありがとう、名も知らぬ女子よ。
手を差し伸べてくれて貰って悪いんだが、ちょっと人を吹き飛ばした手に触るのは抵抗あるかな。
本当に感謝はしているんだよ。
でも筋肉が凶暴すぎる。
普通に殺されそう。
「########」
あ、なんかあたふたしてる。
年下の子にあった事が無いのかな?
しょうがない。
手を取ろうか。
そう言えば、この国では握手が特別な意味を持つんだったか。
確か……、手を差し伸べるのは……
あなたに特別な感情を持っています、か。
ハーレム要員来たぜ!
噓です!
どうなるか、分かりません!




