学校に通えそうかな
今、何話目?
「#####################」
「###」
「#####################」
「##」
「#################################################」
「########################」
「##」
「##############」
「##########」
「……」
『この歳でここまで数字を扱えるなら、十分入る資格はある』
『ありがとうございます』
『だが、中等部に上がる事は困難だぞ?』
『分かっています』
『知っての通り、中等部は初等部と違い、進学に試験がある。それに、初等部には退学のシステムはないが、中等部にはある』
『大丈夫です。このエキュリソーはノイアルルの言いたい事が分かるのです』
『なに?』
『双子が力を合わせれば、どんな困難でも乗り越えられます』
『替え玉受験は即退学だぞ』
『……』
助かる。
『神官さま、替え玉受験をするつもりだったのね』
いいじゃん。
やろうぜ。
『嫌よ。なんであなたの為にそんな事をしなくちゃあいけないのよ』
どうすっかなぁ……。
ま、時期が近付いてきた時に考えるか。
『初等部は5年あるそうよ』
じゃあ4年間で絶対にバレないカンニングを考えるか。
『ゴミみたいな4年間ね。最後の1年はどうするの?』
もし4年間でカンニングの方法が思いつかなかったときに、最後1年間で【能力】のレベルをガンガン上げて、死ぬ気でズルして進級する。
『訂正するわ。ゴミみたいな5年間ね。そんなんじゃすぐに退学になるでしょ』
やはり対症療法じゃだめか。
原因療法をしないと。
『あてはあるの?』
ない。
ないね。
一切ない。
『おとなしく死ね』
あてを探すんだよ。
学び舎だろ?
『そういうのは学ばないと思う……』
あとはレベルアップをしたいな。
レベルが上がればだいぶ楽になる。
『どうすんのよ』
取り敢えず、脳みそを治せる人を探す。
無理だったら運ゲー。
『ゴミみたいな人生ね』
そういうなって。
双子だろ?
不幸も二等分しようぜ。
『やめて! 私の幸福を奪わないで!』
ぐへへへへへ……。
『というか、作ればいいじゃない。そういう【能力】』
そうだな。
ま、それも含めてレベルアップが必要だな。
『そうね』
「###################################」
ん?
学院長がなんか言ってる。
『ふむ、クラス分けのテストがあるって』
ほう。
ほう?
俺は受けるまでもなく一番下じゃね?
『はーっはっはっは!! ざまぁないわね!!』
いや、算数はできるから。
ちょっと高校数学はあんまり覚えてないけど、算数ならできるから。
『小学生レベルじゃない。転生者の癖に知識無双できないって相当よ』
俺にはチートがあるから。
チートで無双できるから!
全然無双していない。
タイトル詐欺でごめんなさい。
いつか無双する可能性を否定できない自分がいるかもしれないとだけは言っておきます。




