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学校に通えるらしい

四話と十九話となります。

『ここは……』


 学校っぽくね?


『それだ』


 宗教的な学校か……。

 神官の養成施設って感じか?


『どうでしょうね。宗教と学問を切り離して教えているかもしれないわよ?』


 宗教国家でそんなことある訳がないだろ。


『それは言い過ぎじゃないかしら?』


 元の世界でも、ダーウィンの進化論を教えていない所があるんだぞ?

 信仰っていうのはそういうことだ。

 それが悪い事だとは言わないが、多くの知識を蓄える事には向かない。


『ダーウィンの進化論を教えていないって、キリスト教圏の話でしょ? それだって現代は解釈が分かれているのよ?』


 そうなのか?


『例えば、ダーウィンの進化論によると、自然選択で進化を行ってきた、としているわ。聖書の創世記には、主が全ての生命を作り出しているから、そこに矛盾が生じる訳ね』


 そうだな。


『でも、自然選択だけでここまで複雑な生態系が生まれるわけがないって考えの人もいるの』


 どういう事だ?


『つまり、自然選択による進化が起きているって事は認めているの。そこから、ただ自然に流されているだけで、複雑な機構、例えば蜘蛛が巣を張ったり、鮭が複雑な産卵をしたりする事、それが生まれる訳がないって考えているのよ』


 自然選択に恣意的な物を感じるって事か?


『そうね。そして、誰がその自然選択を操作しているか、分かる?』


 主だな。


『そうよ。だからこそ、ただ宗教と学問が繋がっている、と言う考えは、必ずしもそうとは限らないのよ』


 でもそれは地球での事だ。

 ここは異世界で、前提が違う。

 地球がそうだからと言って、ここもそうだとは限らない。


『随分遠くにブーメランを投げたわね』


 ま、つまりは入ってみなくちゃ分からないって話さ。


「###############################」


 あっ神官さま。


『ここは……、この単語なに?』


 俺に聞くな。


『固有名詞かな? えっと……、ここはウィニーダル総合学院、かな? が、そろそろ始業するらしいわ』


 総合学院、か。

 神学以外も学べそうだな。


「#################」


『この学院には、初等部、中等部、研究院がある』


「####################」


『初等部の入学制限はないから、二人はここに入学するといい』


「#############」


『今日は見学と、簡単な面談だけだって』


 なるほど、悪くないな。


『見学してから考えなさいよ』


 それもそうか。

 行くぞッ!



〜〜見学後〜〜



「########」


『これから学院長と面談だって』


 学院長?

 ってトップ?


「#########」


「############」


『学院のトップではあるって』


 なんか含みがあるな。


『確かに』


 っと、ここが学院長室か。

 なんか、緊張してきたな。


『別に面接って訳じゃないのよ?』


 それもそうか。


「########」


 これってなんか話す必要あるか?


『神官さまが大体説明してくれるっぽいわ』


「###########」


「###」


「###########」


「###」


「#########################」


「#################」


 なるほど、なんも分からん。


『……ノイアルル、あなた入学できないみたいよ』


 え?

宗教難しいです。

過去の俺はなんで宗教国家にしたのだろうか……。

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