神は実在するか?
二話、若しくは十七話です。
宗教ごめんなさい。
はっきり言って、つまらない。
俺は説教を聞いてもそもそも言葉が分からない。
エキュリソー、教えて。
『あ、ごめんなさい。説教を聞いてなかったわ』
はい、怠惰。
判決、死刑!
『だってつまらないんだもの。子供向けの説教だから、同じ事を何度も言ってるのよ? 飽きるわよ』
なんて言ってるんだっけ。
『簡単に言うと、握手は神との誓約を表す物だ。っていうのが一つと、あとはまあ神が世界を作った、とか。そういうの』
つまんなそう。
『実際、つまらないわよ? っていうか、前にも言った気がするけど』
覚えてねぇー。
でもさ、俺たちって神に会ったことあるよな。
『まあ、あれが本当に神だという保証はないけどね』
取り敢えず神だと仮定しよう。
『そうね』
俺たちは神に会ったわけだ。
つまり、それを証明できれば俺たちは教祖にでもなれるんじゃないか?
『なるほど。でもどうやって?』
まず、神の実在を証明する。
『なぜ?』
そうしないとただの戯れ言だからだ。
『どうやって?』
神が実在しない事を証明する。
この証明が否定された場合、神の実在が証明される。
何が言いたいかと言うと、神が実在しない事は絶対に証明できないから神は実在する。
『悪魔の証明じゃない! 神の実在を悪魔の証明で考えないでよ!』
神と悪魔は表裏一体ってな!
ガハハ!
『あなたって本当に宗教と合わないわね……。言葉が通じなくてよかったわよ』
お前だって宗教と合わんだろ。
『私は一応合わせるふりをするから。あなたとは違うわ』
凄い冒涜を聞いたぜ。
『あ、神官さまが近付いてきた』
全く、この説教をしてる奴も神官さまを見習えよ。
『その人も一応神官よ』
「#######」
なんて?
『退屈そうですねって』
ギクッ!
バレてたか。
『まあ、もう4年の付き合いになるものね』
「########」
『やはり、説教はつまらないですか? って』
つまらないはつまらないけど、どっちかと言うともっと大人向けにお願いしたい。
って神官さまに言ってくれない?
『了解よ』
「########」
「!」
凄い驚いてるな。
『まあ、あなたがそう言ってたって伝えたから』
ああ、意思疎通ができた事に驚いてるのか。
ん?
あの顔は……。
なにか心当たりがありそうだな。
『なんの?』
大人向けの説教。
『そりゃあ、あるでしょうよ。大人だって説教を受けるんだから』
そうじゃなくて、子供向けの説教だけど、内容は大人向けのやつがあるっぽい。
『なんで分かるの?』
顔を見たら分かる。
『読心術じゃない……』
お前だって心を読むだろ。
『私のはちょっと違うわよ。言ってなかったかしら? 私、心の声が聞こえるのはあなただけなのよ』
そうなの!?
『うるさっ!』
いやもっと早く言えよ。
『それはごめんなさい』
いいよ。
許さない。
『なんでいいよって言った!?』
主人公が読心術を習得したのは、Lv.2になって感受性が上がったからです。
ちょうど一週間ぶりですね。
意外と早く再開した。
多分またすぐに止まります。