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ギリギリアウトな致命傷

正典の続きを書くのが苦しくなってきたので、他の作品を書いて思考を整理しようと思います。

多分これも頭を使わずに書くのでどっかでエタります。

 気が付いた時には白い世界にいた。

 人生、何が起こるか分からないものだ。

 普通に道を歩いていたら突然視界が白くなった。

 最初こそ目の病気かなんかだと思ったが、身体も動かない。


『ようこそ、私の世界へ』


 唐突に声が響いた。

 男の様で女の様な、LGBTの頂点の様な声だった。


『誰が声帯LGBTですか』


 心の声は聞かれてるらしい。

 ファミチキください。


『こいつ直接脳内に⋯!』


 ネタをちゃんと拾ってくれるのは嬉しいものだ。

 で、あんたは誰なんだ?


『あなた方の言葉で言うなら神です』


 神か。

 じゃあ俺は死んだのか。


『理解が早いですね。単刀直入に言うと、あなたは今から異世界転生をします』


 チートください。


『こいつ直接脳内に⋯! でもチートはあげません』


 チートは、って言うことはファミチキはくれるのか。


『あげます』


 うわっ、急にファミチキが出現した。

 美味い。


『説明を続けますね。あなたは異世界に転生します。そこで、三つだけ【能力】をあげます』


 どんな【能力】なんすか?


『さあ……?』


 さあ、って何?

 あんたが知らなかったら誰が知ってるんだ?


『あなたです』


 え?


『あなたが欲しい【能力】をあげます』


 何でも?


『何でもじゃないです。メリットとデメリットが大体釣り合う【能力】を考えてください』


 なるほど。

 大体ってのはどんくらいだ?


『ああ、これはメリットとデメリットが完全に釣り合うと、【能力】を獲得する必要がゼロになる事を対策するための措置です。なのでメリットが少し多くなるくらいで考えて貰って大丈夫ですよ』


 オッケー、任せてくれ。

 俺は中学の頃からそういうの考えてたからな。

 ちなみに俺以外に異世界転生する奴はいるか?


『あなたを含めて100人を転生させます』


 同じ時に?


『はい』


 皆、【能力】を三つ貰ってる?


『そうなるでしょうね』


 ……なんか特別感が薄いな。


『世界とは得てしてそういう物ですよ』


 まあいい。

 一つ目の【能力】を思い付いた。

 レベルの概念を追加する【能力】。

 強そう。


『【能力】の詳細を決めてください。あと名前もお願いします』


 名前かぁ。

 【The Destroyer777 Type:Volcano Ver2.6】でお願い。


『意味は?』


 ない。

 この【能力】には二種類のレベルがある。

 基礎レベルと能力レベルだ。

 基礎レベルは必ず1から始まる。

 基礎レベルが上がれば上がるほど、身体機能を含む全ての能力が強くなる。

 能力レベルは【能力】ごとに設定されたレベルだ。

 さて、デメリットか。

 レベルアップの条件を厳しくしようかな。

 基礎レベルのレベルアップする為には、世界に存在する希少な物に触れる必要がある。

 能力レベルは【能力】を沢山使わないとレベルが上がらない。

 これでどうだ?


『もう一声』


 レベルが高くなるごとに希少性が上がる。

 レベルが高くなるごとにレベルアップに必要な【能力】を使う回数が増える。


『よし』


 これ最強の【能力】だろ。


『まあ、理論上は無限に強くなれますからね。人間の寿命的に厳しそうですが』


 じゃあ次。

 【能力】を作る【能力】。


『デメリットがかなり高くないと無理ですよ?』


 分かっているさ。

 まずは名前だな。

 【虚飾】と呼んでくれ。

 発動条件は、俺以外の誰かが「◯◯な【能力】があったら良いのに」的なのを言う事と、俺がそれを聞き、【虚飾】、そしてその【能力】の名前を言う事。

 レベルの低い内はそれっぽい幻影を生み出すだけ。

 だが、レベルが高いと本物に近い【能力】を発動できる。

 作り出された【能力】はレベルの秒数だけ継続し、それが終わるとその【能力】は消滅する。

 作り出された【能力】によって、その【能力】の発動条件となった誰かが本当に俺の【能力】だと信じている場合、継続時間が過ぎた時に時間がリセットされる。

 つまり、無理やり発動条件を言わせると一瞬で終わる。


『なるほど、それなら良いですよ』


 よし。

 実は三つ目も決まっている。

 名を【Ghost】という。

 今までに発動した【能力】を保存しておく【能力】だ。

 保存しておける【能力】はレベルと同じ数まで。

 【能力】を発動し終えた1秒以内に【保存】と言うと、【能力】を保存する。

 【解凍】と言い、【能力】の名前を唱えると発動できる。

 どうだ?


『なるほど、良いですよ。それは【虚飾】と合わせるとそこそこの力を発揮できますが、単体だとそこまでなので』


 よし。

 これで転生の準備は整ったのか?


『はい、すぐに転生できます。最後に確認しておきたい事などはありますか?』


 俺は何で死んだ?


『死の原因は言いません。けれども、一つ言っておきましょう』



 ギリギリアウトな致命傷であった、と。

はい、1話が終わりました。

この先の展開を全く考えておりません。

『暁の化身』の倒し方と同じくらい考えておりません。

気にしない方が楽ですね。

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