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プロローグ
残酷な描写があるかもしれないので、ご注意を。
〈プロローグ〉
大学って、本当にいい所だ。愛してるといってもいい。こんなにいい場所だとは入るまでは知らなかった。授業を調節すれば朝起きたくもないのに一世一代の気合いで「起きるか…」という決断をしなくても済むし、仮に授業が入っていたとしても教室の後ろのほうで彫刻みたいにじっとしていればいいし、テストも一夜漬けで乗り切れる程度の難易度だし、レポートは適当に「わたし、わかってますよ」みたいな感じで専門用語をちりばめ小難しい表現をすればAが来る。そんな楽な生活なのに、肩書は社会的評価がまずまずの「大学生」。最高だ。本当に、いい所なのだ。私のようなある程度社会と繋がりを持って平和かつ穏便に日常生活を送りたい―――殺人鬼にとっては。