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九百五十九生目 肉薄

 やっと肉の花前までこれた!

 強固な防御性を誇るこれ。

 どうにか突破せねば悪魔の目にダメージが入らない。


 これでさっき電気魔法"チャージボルト"を使った甲斐があればいいが……

 "チャージボルト"により帯電は十分!

 うわ虎爪また背後から来た!


 今度は急速落下しつつ肉の花弁に接近。

 それでなんとか避ける。

 さあここで電気魔法!


[プラリス 相手に広く放ち感電させる]


 ほぼゼロ距離で全力の……放射!

 私の全身から(エフェクト)とともに細く大量の電光が走る。

 微弱に見える雷光たちは私に強く押しだされ肉の花たちに一瞬で駆け巡っていく。


「もっと!」


 "二重詠唱"なので送電量倍!

 肉の花弁たちや腕たちが次々シビレ呻き麻痺していく。

 それと同時に……


 花弁がじわじわと押し開いていく!

 電気は長い時間をかけ総量としてはかなりの電撃。

 これにより無理やり肉の花弁が開き中の悪魔の目が顕になった!


「よし!」


 見た目と違って根本部分は人間と同質……

 つまり感電した時に筋肉が思っていない方向へ力が入るということ。

 見事今感電によって悪魔の目が出てきた!


 だから……聖魔法"レストンス"発動!

 淡い光をできうるかぎり束ね……

 ふんわりと悪魔の目玉にぶつける。


 (エフェクト)が目玉に広がれば効果てきめん。

 途端に動きがぎこちなくなりよりこの肉体全体が動き悪くなる。

 よし今だ聖魔法"セパレーション"!


 "セパレーション"はひとすじの光として目玉にさしこみ染み出す。

 まだうまく入っていかないがとにかくこの状態で……

 長剣ゼロエネミーで"回転斬り"!


 イバラで"叩きつけ"! "龍螺旋"!

 "猫舌打ち"! "拷問払い"れ

 "千の茨"でひたっすら叩き込む!!


「そこだーーッ!! うわッ!?」


 叩き込んでいたら唐突に(エフェクト)が悪魔の目に!?

 悪魔の目から唐突に黒いビームが放たれた!

 かなり太い光線は私を飲み込み……


 鎧……鎧をとにかく展開して耐える!

 全身が凄まじい衝撃に襲われもはやどこにどう動いているかもわからない!

 "鷹目"でチェック……あっ! 私凄まじく吹き飛ばされているな。


 3、2、1、右へ!

 壁にあたり押し込まれる前にビームを脱出!

 じわじわずれていて右側からなら抜けられそうだったのだ。


 全身から煙が上がり地面へと転がり落ちていく。

 ダメだ……全身に力が入らない……

 けれど! "飛行の極意"!


 イバラも背中の翼も破壊されたがこのスキルなら……飛べる!

 地面に落ちるスレスレでグッと宙に浮かぶ。


 危な……背中向きだったのを正位置に直し光魔法"ヒーリング"を2つセットし唱えよう。

 スキル効果で合計4重に唱えれば早く治るはずだ。


「ハァ、ハァ、ハ……おわッ!?」


 慌てて横に飛べば太い光弾は私が今さっきまでいたところに!

 麻痺がとけて花弁からたくさんの光弾が飛んできている!

 うわわわ! とにかくダッシュダッシュ!


 2足は苦手だから宙に軽く浮きアインス任せの猛加速!


(あばばばばー!?)


 アインス任せるしかない!

 この全身痛いのかなんなのかわからず力が出どころのわからない強い怒りに似た感情によって支えられている感じ……

 "観察"しなくてもわかる。生命力ピンチ!


(言ってる場合か! このままだとなぶり殺されるぞ!)


 だよねえドライ!!

 光線が自身の近くを飛来する独特のチッという音が響く。

 マズイ……ヒーリング早く!

 または……あの魔法を待機!


「あっ!」


 上下追われるように逃げて。

 さらに先回りするように光線が追ってくる!

 あっこれ無理!


 当たる直前に私の姿はかききえ……

 空魔法"インターラプトル"発動!

 攻撃接触前にやると決めていればランダムでどこかに飛ぶ魔法だ。


 "影分身回避・空"はまだ再度使えない。

 自動発動だから最初腕から脱出するさいに勝手に発動していたんだよね……

 そのあと虎爪に追撃されたので世話ないが。


 私の場所は……おやなかなか良いところ。

 敵の触手範囲空中だった。

 ……天地さえ逆さまになってなきゃカンペきだったのだが。


「ゴアア……ゴアア!!」


 うん? なんだ!?

 まるで鳴き声のような……うわっ!?

 身体が……重い……!?


 まるで水中にいきなり放り込まれたかのよう。 

 "ヒーリング"……は無事発動。

 じわじわが4倍で治りだす。


 まあようは生命力の治りは速い。

 にしてもこの空気……知っているような。

 なんともいえない異質な空気。


 そして身体の不調。

 最初水の中みたいと思ったがきっかり身体の速度が半減しているようだ。

 私という概念がいじられたかのような……

 

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