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九百五十八生目 射撃

 花弁から大量のビームレーザーが!

 こちらの移動範囲を狭めるようになってきているそれらを必死にとんで避ける。

 相手に対して円を描くように! ぐるりと回りつつ!


 さいわい光線がこちらに届くまではほんのわずかスキがある。

 ただのニンゲンからすればあってないようなライフル弾丸より速い速度。

 それでも今の私による目と"魔感"なら問題なし!


 発射は花弁の先端多数から放たれるものの大半はこちらの動きを制御するもの。

 まあ全部私狙いだと多数の砲塔の意味がないからね。

 なので見た目以上にやりづらい。


 それにあの花弁突破方法も思いついては……

 ……そういえば見た目と違って基礎はニンゲンと同じなんだっけか。

 まさか……とにかく試してみよう。ちょうどその魔法も唱えている。


 "観察"してみても生命力行動力ともに衰えなし。

 やはり悪魔の目を傷つけねば……

 対悪魔能力をまとう勇者の力をニンゲンの力で相殺するのアリか!? って気分にさせられる。


 前使っていたのは悪魔の因子程度だったが今回のはどこまで深く使っているのか……

 聖魔法"セパレーション"それに"ピースマインド"そして呼びかけによって悪魔だけ追い出せた。


 そのためには"レストンス"を目玉に当てて麻痺させ切り裂きまくるしかない。

 まずは悪魔をギリギリまで追い込まねば。

 ただ魔法の同時詠唱数的にそこまで余裕がないなあ……


 触手をはたき落とすのにもっと魔法使いたいのだが……

 とにかく飛び回りつつ最初の魔法。

 電気魔法"チャージボルト"!


 自分自身に電気をためておく。

 もちろん発動は2重であっという間に充電完了。

 電気魔法を大きく放つ準備はできた。


 新しく唱えつつ今度こそ接近。

 ビームはなんとかひたすら避けて……

 鎧に擦りつつもなんとか触手圏内まで。


 レーサーが止みかわりに多数の触手たちが一斉に襲いかかってくる。

 触手は動きが早く全身をムチのようにしならせさらに先端は槍のように硬質化している。

 触手自体私よりも太いし当たるのは危険ではあるものの……


「同じようなもの、私も持ってるからね!」



 私もイバラを伸ばす!

 同系統のものを持っているから相手の動きはなんとなく読める。

 突き刺しを避けカーブしてくる前にイバラを絡ませる。


 対抗して振りつつそのまま飛ぶ。

 何本も槍先が飛んできてひたすら身を翻す。

 近づけないな!


 出来うる限り鎧にもこすらせたくない。

 ヘンに自分の軌道がそれると次のに当たってしまう。

 触手をイバラと絡ませて……自切!


 うわ目の前に!

 長剣ゼロエネミー!

 ちょうど私の目の前へ穂先が来ていたから合わせる。


 向こうはためらわず触手を突っ込ませそのまま長剣ゼロエネミーと(エフェクト)を輝か火花が散る!

 だがそこは長剣ゼロエネミー。

 一度かち合えば後は順通り。


 触手の穂先からガリガリと削り切り裂く。

 独特の振動音と共に触手は縦に真っ二つだ!


「通してもらうよ!」


 さらに加速しついに腕圏内。

 また一斉に腕が振られる。

 相変わらず分かりづらいが掴んだこともある。


 まず恐竜頭は盾のように使うため振るうとしても遅くどちらかといえば身を守りに来る。

 蹄は大きく振り上げて来るぶん遅くなるがギリギリまでこちらに狙いを定める。

 熊の腕は単に遅いものの他とのくみあわせでいつまでも邪魔で厄介。


 竜の足は速く大きいものの精度が低くようはバタついている。

 虎の腕は爪もついてて速度がありさっきかすった。

 狼の牙は勢いがあるものの他と動きをかぶるとかち合ってしまうからワンテンポズラしている。


 これら単独なら大して問題ないのだが……

 実際は6つ組み合わさるせいで厄介なことこのうえない。

 恐竜頭が意外に厄介で近づく道を防がれる。


 うーん……

 まず最速が虎爪!

 こすりそうな位置に来たが起動はわかりやすい。


 "すり抜け回避"でキレイに避ける!

 虎爪が私の身体をするりと抜けて爪の向こう側へ。

 まだだ!


 狼の口が急激に迫っている……のを急ブレーキと共に上昇という方法でふわりと浮く。

 狼の口が見事に私がいた下にからぶった。

 ……上から蹄!


 今度は急発進!

 蹄は空振り狼の口を踏みつける。

 恐竜の盾が私の前方をふさぎ込み竜の足が蹴り込んでくる。


 落ち着いて……

 正面から迫る圧力と蹴り込んでくる足。

 鎧をまとった拳でかちあわせつつ加速!


 衝撃は凄まじいが……相手が足を引っ込める瞬間に突撃。

 迫りくる恐竜頭の盾に……

 イバラをたくさん伸ばして巻きつけ……


 そのまま動き押さえつけつつさらに上へ!

 なんとかすり抜け肉の花近くまでやってこれた!

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