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九百三十一生目 奮闘

 剣ゼロエネミーが回転しつつプライドに襲いかかる!

 昔は魔法でやっていたから出来なかった奇襲!


「アレはマズイ、避けろ!」

「避けさせてくれる、か!?」


 横回転する刃にプライドはスレスレで屈んで避けそのまま(エフェクト)を纏ったまま横っ飛び。

 剣ゼロエネミーはそれを追撃し付近の家具を切り裂いて進む。

 その程度では止まらない!


 私自身もイバラを伸ばし周囲の召喚獣3匹を威嚇。

 彼らは決定打を与えられないものの囲まれるとまともにプライドへ対処できなくなるら。

 剣ゼロエネミーはプライドへ今度は縦回転で襲う!


 避けきれず一部が斬り裂かれ(エフェクト)が散る。

 ただプライドも負けてばかりではなく今度は蹴り飛ばしてきた。

 反動でプライドは跳びそのまま壁を蹴って2階へ。


 剣ゼロエネミーは若干ひるまされたものの追跡続行!

 私も移動しないと……だけれどまだ周りと睨み合っている。

 "見透す眼"で天井を透視して追おう。


「気が散ってるぞ、今だ!」

「全力を出せ!」

「ここで止めろ!」


 一斉に周囲から3種3様の攻撃!

 全部こちらを足止めを目的とした遠隔攻撃を飛ばすものか!

 ならさらにイバラを伸ばして……接触!


 (エフェクト)同士の爆発からの爆煙でホコリが舞う。

 召喚士たちが咳き込む。


「ゴホッ、何、どうなった!?」

「敵は……うわっ!?」


 奥のところにいる召喚士を2名!

 まずは懐に飛び込んで……

 "正気落とし"! 腕を振るって頭に吸い込まれるようにチョップ!


「あがっ……!?」


 そして慌てて離れようとしたもうひとり。

 さすがにここの兵だけあって反応が良い。

 けれど勝つ!


 さらに頭に"正気落とし"!


「げぇっ……!」

「今消えたのは……私が相手していない召喚獣だけか!」


 3匹は煙の中から現れる。

 部屋の奥にすばやく逃げて私を狙っているのが召喚士か。

 背後から迫る音がするが……


「させない!」「俺が相手だ!」「数が合ったな」


 私の背後に3者ともすばやく回り込んでくれた。

 召喚士たちも近づけまいと攻撃しつつさらに奥の廊下……そして2階へ行くつもりだろう。

 ドライ!





(こちら2階の様子! アイツ相変わらず技量が規格外に高いな!)


 "鷹目"と"見透す眼"の組み合わせで2階での戦いはドライにまかせていた。

 剣ゼロエネミーは無事プライドに追いつき広めの戦う場で斬り合いしていた。

 回転し暴れる刃を爪で斬り合い防ぎ時には押しのけている。


「あん? 見えていないわけじゃないのか。正確にこちらを狙っているな。どんな意識の割き方している」

「まさか、こいつの能力を持ってしてもその剣を止められないのか!? どうにかして止めるんだ! 俺も加勢する!」


 カエリラス兵が腕に持ったチェーンハンマーを回転させる。

 いわゆる鎖に小さめの鉄球がついたものだ。

 鎖を腕に巻きハンマー部分を振り回して反動をつけ投げつけるパワフルな武器だが楽に手元へ戻せる。

 そのまま剣ゼロエネミーにぶつける!


 それに合わせて剣ゼロエネミーの角度をクイッと変更。

 鉄球とかちあい……

 (エフェクト)が響き合い……!


 切り裂く!


「なあっ!? 俺の武器が!?」

「スキありっ」


 鉄球を真っ二つ!

 だがそのスキをつきプライドが渾身の突き。

 そのまま剣ゼロエネミーが吹き飛ばされ家具にぶつかり……


 倒れた家具の下敷きになった!


「やっとか……ならあとは本体だ!」


 一方1階は逃げ回りながら遠隔攻撃してくる3人と召喚獣3匹。

 私達4人が人数不利のまま走り回されている……


「オラオラ! 俺が斬るまでくたばってんじゃねーぞ!」

「ヒャッハー!! 暇してたんだ!!」


 上から剣持ちがふたり降りてきた。

 これで全員のはずだが下はかなり人数不利。

 意外にすばっしこい! 地の利がないからなあ!


 イバラを伸ばせば相手は椅子の上に乗りそのまま椅子を蹴り上げつつ棚の上へ。

 蹴り上げた椅子がイバラにヒットし砕かれている間に棚上から切り詰めた銃身をこちらに向けてきて本体狙い。

 散弾を放ってくるから同然痛いので鎧を展開しつつ防ぎ弾く。


 "千の茨"はある程度広くなければ自分のイバラ同士で絡み部屋が圧迫されるわりに速度がない。

 それこそ外に逃れられそう。

 むしろそれを狙ったほうが良いか?


 一方2階!


(この程度何ら問題ない!)


 家具の下敷きになった剣ゼロエネミーだが自身の体が水のような感覚で扱えることを利用。

 念じればすぐに家具の下から変形しスルリと抜けれた。

 そのまままた剣化!


「さあ下へ……何!?」

「げっ、アイツ……! だめだ、まともに相手出来るか! 外へ行くぞ!」

「さすがにそうだな」


 召喚士とプライドが窓を開けそのまま飛び降りる。

 流石に鍛えているな。

 剣ゼロエネミーも当然追撃! 窓を切り破壊して進む。

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