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九百三十生目 月神

 人狼のような月の神の1柱。

 召喚獣プライドがそこにいた。


「よう青いの。やはりお前は戦い続けて……俺の知り合いたちをぶちのめし続けたようだな。良いぜ……育っている」

「し、知り合い……? 召喚獣の、古き月の神たちのこと……?」

「そうだ。その中でも、今こいつらと契約した7柱、しかも全員倒せたのはつい最近だな?」


 そういえば……エンビィだけは最初倒せておらずさっき倒したのか。


「お、おい! 何話している! さっさと攻撃を――」

「いやまだだ! 安心しろ、やらないとは言ってねえ……」

「なんだこの召喚獣……! 言うことを聞かねえ!?」


 召喚士が少しかわいそうに見えてくる。

 私やイタ吉もあまり話している場合ではなく目の前の相手をイバラで締め上げ投げていたりと必死なんだけれど。


「うわーっ!?」

「うわ来るなぐふっ!?」

「青いの、それに刃しっぽ、あとは見慣れねえニンゲンふたりか……刃しっぽ!

かなり強くなってきているな! もう少しでうまそうな頃合いだ」


 プライドが軽く腕を上げると背後の魔獣召喚獣一斉に唸り吠え立てる。


「やるぞ!」「やるぞやるぞ!」「いくぞ……!」

「試してやる。行け!」

「「うおおおおー!!」」


 腕を前へ倒すと同時に5匹の魔獣が解き放たれる!


「アイツら俺たちよりあの召喚獣のいうことを……!?」

「指示はオレたちしかできねえ! くそっ、攻撃しろ!」

「負けるな! 牙を向け!」


 敵たちが1番混乱している。

 グレンくんたちが他の魔物カエリラス兵を相手しているから私に3匹も向かって来た。

 指示通り牙の(エフェクト)をつけながらこちらに飛び込んでくる!


「死ね!」

「死なないッ!」


 襲ってくる最初の相手に剣ゼロエネミー展開!

 S字の2つの刃が発生し敵の牙(エフェクト)とぶつかる!

 激しく火花が散り互いに弾かれる。


「ぬぐっ!?」


 さらに2体飛びかかってくるのを剣ゼロエネミーの斬りつけでいなしつつ魔法!

 ここなら……土魔法"Eスピア"!

 よく冷えた土槍は床が形を変え突き放つ!


「うわっ! ぐっ! まだだ!」

「魔法を放て!」


 1体が吹き飛ぶ。

 空に吹き飛んだ相手は魔法だから少しかかる。

 その間に4つぶんあるうちの2つめの魔法!


 (くう)魔法"エクスプロージS"!

 目の前まで来ていた1体の目の前に私が腕を突き出す。

 その先から空間が爆発して激しい衝撃!


「ぬおぁお!」

「まだ!」


 もう片手に"エクスプロージS"!

 3匹目も吹き飛ばす!


「がはぁっ!」

「何回魔法を連発できるんだ!?」


 のこり2匹はグレンくんや隊長さんが相手しているしイタ吉は直接召喚士の元へ。

 プライドは腕を組み不敵に笑っている……


「ふっ、やるな。今のが召喚士に当たっていたら危なかったぜ。だが……おい召喚士! 宣言だ!」

「ッ!!」


 あれをやらしちゃいけない!

 剣ゼロエネミーを変化……うわっ!?

 3体がおおいかぶさるように飛んできた!


「今だ!」

「やらせるかっ! がっ!?」


 イタ吉が走りこんだが召喚士のライフルが火を吹く。

 召喚士たちは各々遠隔武器を持っていて召喚獣たちの動きを邪魔しないようにしていたらしい。

 彼らレベルの弾丸では致命打を入らないがイタ吉は攻める瞬間だったせいで

後ろに吹っ飛ぶ。


 私もほぼ同時期にまとわりつく召喚獣たちをイバラで吹き飛ばす!


「よし! 宣言だ!」

「今度こそやってやる……俺の特殊能力発動!! 『この場での魔法をお前らのみ禁ずる!』謝るのなら今のうちだぜ」


 唸るような声でおどろおどろしく宣言がなされる。

 私から魔法がまとまる感覚が失せる……

 使えて光神術のみ。


「さあ……見せてみろよ、力ってやつを……!」

「まるで他の攻撃で抑えられねえ……アイツはマズイ、行け!」


 プライドが爪を輝かせ力を込める。

 さっき吹き飛ばしたうちの1匹が魔法で火を噴き出す……が無視する。

 "四無効"さまさま。


 それよりプライドの方が重要。

 私とプライド両方が同時に駆ける。

 私の背後から炎が包み……


「やあッ!」「うおらっ!」

「な、炎を無視している!? 効いてない!」

「ぐっ、耐性持ちか!」


 答える気はないがそのとおり。

 プライドと正面衝突し突進の(エフェクト)がかちあい火花が散る。

 前よりも召喚士の能力が高くてプライドのパワーも増している……!


 互いに衝撃を利用して距離を取る。

 プライドは油断なく爪を振るい斬撃の(エフェクト)を飛ばしてきた!

 私は鎧針を使って体で受けつつ剣ゼロエネミー!


 爪撃を避けてプライドに斬りかかった!


「空中動く剣、魔法じゃねえのか?」

「今はもう違う!」

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