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九百二十五生目 白化

 脳内イメージでビルみたいな箱を探ってハッキング作業中!

 あのいけるかもしれないと思った感覚を思い出すんだ!

 確かあの時……


 そう……私のカンが……"森の魔女"が……私の培ったものが訴えかけて来たんだ。

 さわって……見て……しらべる。

 頭の中のきらめきを……大きくしてここに引きずり出す。


 複数の私……つまり並列情報処理……

 魔法というデータの中に穴がなさそうなコレへのセキュリティ不正侵入するには……

 ううーん……まさか。


 そうか! やっぱりそうだ!

 これは厳重かつ大きい箱だが……

 自身の身分を偽装して……っと。


 セキュリティを扱えるクラスを偽る。

 そうして正面から見据えれば。

 ほい自動的に扉が開いた! よし!


 いわゆるIDとパスワードをなしで良いとは簡単なものだ。

 それ以外が硬いしそもそも偽るのも難しいはずだが……

 私に宿る蒼竜の神力を少しだけ使った。


 概念を付与して私を神の力を持ちこれにアクセス出来る存在だとごまかしたのだ。

 顔パスに対してフェイスマスク作るみたいなものだが……

 効果は抜群。


 これを作ったやつの顔は知らないものの神でしかアクセスできなくするという大きな穴をうまくつけた。

 まあ普通神はここにこないからね!

 私も神ではない。


「ぐむっ、多い」

「そ、そろそろ……!」

「ごめん、あと少しだけ!」


 隊長さんやグレンくんの焦り声や流れ弾の飛来などわりと切羽つまっている。

 ある程度なら"鷹目"でみつつイバラで防ぎダメそうならゼロエネミーを使っている。

 ただそれらに意識持っていかれるとかなり解析が片手間になるからね……


 ビルのような箱の中に正面から入ってしまえば話は早い。

 魔力の色をたどって解析してとかやらずに済む。

 イメージとしては目の前にスイッチ。


 当然これをオフ!

 おしまい撤収!


「みんなおまたせ! うわっ」


 意識をフルで現実世界に戻す。

 振り返ればみな傷をつくりながら必死に取っ組み合っていた。

 何体か伸びているものののこり15体にアンデッド30体。


 私も急いで戦線に加わらねば!

 私の背中を守っていてくれた隊長さんは息も荒く傷だらけ。

 それでもこちらに来そうな敵を片っ端から防いでくれたらしい。


「交代します! だから、まずは治しますね!」

「あ、ああ、済まない」

「いえ、本当に助かりました!」


 光魔法"ヒーリング"をかけつつ精霊たちに魔法準備!

 カエリラス員を確実に倒す!

 イバラをよくしならせイタ吉やグレンくんを巻き込まないよう確実に弾く!


「やあぁッ!」

「ぬあっ!?」

「ごっ!」

「ぐっ!?」


 "千の茨"で多数のイバラを1体ずつつけて手数で圧倒。

 これだけで逆転できる。

 イバラたちに絡まれて武器を振り回して裂けたらまたイバラが増えるの繰り返し。


「なんだこれは!?」

「くそっ、本体を!」

「やっちまえ!」


 イタ吉に言われずとも!

 こちらに飛んでくる弾丸はイバラで弾き魔法もイバラで叩き落とす。

 私の足元指定の魔法……あ土魔法だこれ。


 足で踏んでやるとおとなしくなった。

 "四無効"の前では効かない。


「何!?」「発動しない!?」「当たれ! 当たれ! ぐほっ!?」

「そうらっ!」


 そして"縛り付け"!

 一斉に敵全員の体を複雑に絡み合わせガンガン縛る。

 最終的にイバラとイバラが収束して彼らはひとかたまりのようにひっついた。

 状態異常拘束になっていない相手はいないかなー? よし。


「うおおっ、離せ!」

「痛っ、やめろ!」

「アンデッドたち、奴らを倒せ!」


 当然そちらも忘れていない!

 イタ吉やグレンくんも傷つきながら武器を構え振るいアンデッドたちを切り裂いて……

 よし魔法発動! 4連"レストンス"!


 たっぷり強化した浄化の輝きが閃光のように私から4つ分輝く!

 思わずイタ吉やグレンくんも目を隠す。


「ま、まぶしっ!」

「ええっ!?」

「「うおわわあ!?」」


 当然拘束されひとかたまりにされているカエリラスたちは目をつぶる程度しかできない。

 私は"影の瞼"が降りる。

 閃光はアンデッドたちを焼き……


 そして光が収まるとアンデッドたちの動きは完全に止まる。

 色も少し白化していかにも脆くなっていそうだ。


「いまのうちに!」

「ああ!」「うん!」


 私と共に一斉攻撃!

 イバラたちが前よりずっと器用に動かせるようになっているから巻き込まないように殴るのは簡単!

 アンデッドたちにイバラ剣そして爪が当たればその場で崩れたり大きく倒れそのままトドメに持っていけたり。


 あとはボコボコにするだけだ!

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