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九百十七生目 鏡像

 ドラゴンゾンビとの戦いだ!


「みんな! 被害は!?」

「さすがにもう何度目かです! 不意打ちはキツいですが……」

「こっちはこっちでなんとかする! すまんが、その竜を落としてくれ!」


 ドラゴンゾンビがこちらを向き吠える。

 それだけで耳をつんざき精神を汚しそうな邪悪な吠え声。

 しかし私のお祓い炎石が輝く。


 大丈夫。戦える!


「やあっ!」


 ドライお願い!

 早速ドライ操作のイバラでドラゴンゾンビを"ズタ裂き"!


(搾り取ってやる!)


 イバラが赤い(エフェクト)を放ち顔や首を叩き斬り引き裂いていく。

 ドラゴンゾンビは身の毛がよだつような鳴き声を上げるが怯む様子はなく口元に赤い光が溜まっていく。

 さすがにサイズ差もあるしなあ……!


「来る!」


 一瞬ゼロエネミーで防ぐことを考え……やめた。

 私も成長を見せないと。

 剣ゼロエネミーは斬撃準備。


 私は精霊たちに魔法準備してもらい私も魔法!

 ドラゴンゾンビは口内がさらに赤く輝いたあと強めにきらめき……

 発射!


 まるで溶解した肉でも吐き出したかのような気味の悪い巨大な熱源が近づく。

 よし(くう)魔法"ミラービジョン"!

 私の分身を作る! 作る! つくる!!


 さらに"二重詠唱"をオンにしているため倍つくる!

 空にはまばらに私だらけ。

 肉塊は私から外れ爆散。


 しかし次々と放ってくる。

 いきなり連続放射!?

 私側は"ミラービジョン"におんなじポーズを取らせてより撹乱。


 顔だなんてへのへのもへじで良いからギリギリまで量産!

 1回の魔法分使い切ったがデコイだらけになった。

 デコイたちが肉塊に飲まれ少しずつきえていく。


 よし。アインス!


(うっふっふーい! ホンキはっき!)


 アインスの実力によって"ミラービジョン"の分身たちが一斉に別行動を取り出す。

 アインスによる制御だ。

 のこり30体ほどの分身に私も紛れて移動する。


 剣ゼロエネミーはすっかり準備万端。

 もう長くなりエネルギーの刃を纒わ背独特の音を鳴らす。

 私が惹きつけている間に横から飛んでいって!


 剣ゼロエネミーあの状態はデメリットとして目立つ点がある。

 光るし音も鳴る。

 不意打ちには向かない。


 だから私が惹きつける!

 避けているだけじゃだめだからまた『ストックセーブ』しておいた魔法発動!

 つまりは融合魔法組み合わせの記憶とらくらく再現。


 精霊たちに用意しておいてもらった土魔法"アーティストアン"(くう)魔法"ディストロイション"をふたつ分ずつつまりは4つ分。

 精霊たちをフルに活かしてこれを2つずつ合体させた融合魔法を喰らえ!


 2箇所離れたところに空間へ穴が空き周囲の地面から土槍が生えて吸い込まれて空を舞いだす。

 ドラゴンゾンビを挟むように展開したから翼を広げ必死に飛ぼうとしている。

 

 これを100回やれば……と単純に考えればそうなるけれど意外に疲れるのとさすがに対策されるのとで良くはない。

 行動力もたくさんあるが短時間で重いのを重ねれば回復が間に合わない。

 なんだかんだとさっき回復剤使っているし……


 とりあえずドラゴンゾンビが体を振り回し翼を羽ばたかせているが気流は乱れ足元は土槍だらけ。

 他のアンデットたちも巻き込まれているしそれがほどよくドラゴンゾンビの邪魔をしている。

 さあ今だ!


 剣ゼロエネミーが音をかき鳴らし一直線に横から突っ込む。

 ドラゴンゾンビが本質的に危険を理解したのかよりあがき土槍すら蹴散らす。

 そして……


「ハアッ!」


 斬った!

 思わず私も力を入れて念じてしまった!

 ……むっ!


(外れたか!? いや、あれは文字通り足切りだな!)


 ドライの言う通りギリギリ逃れたドラゴンゾンビが飛び立つ瞬間に斬ったせいで後ろ足がちぎれている。

 しかしそのせいで勢いが増してこちらに突っ込んできている!

 近くでみると大きい……ドラーグ級か!?


 けど!


「1度でダメなら!」


 ゼロエネミーは急に向きをかえドラゴンの背後から迫る。

 そして……斬る!

 ズレて尾が落ちる。まだ!


(どんどんかくらーん!)


 私の方に向かっていると言っても私達どれかの方だ。

 ドラゴンゾンビが食いつけば私の分身が消えていく。

 イバラを伸ばそうとしたそいつも私の分身! 消された。


「何度でも!」


 剣ゼロエネミーが次々ドラゴンゾンビに斬り掛かる。

 ドラゴンゾンビも大きく動いて深く斬らせない。

 ヒレ先やトゲ先それに体の端がたまたま斬れたくらいじゃあ……!


 そうしている間にも私の本体へ迫る!

 私の分身ふくみそれぞれ別の方向へ逃げるが体は大きくてどんどんつぶされている……

 さらにゼロエネミーが切るごとに身軽になって加速。

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