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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂おしき恋をあなたに捧ぐ
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八百二十生目 秘書

沼の神についての記事です! 特に後半は注目……?


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/473009/blogkey/2300523/

 ホルヴィロスがメガネをクイッとしながら私の秘書になるとか言い出した。

 本当に何を言い出すんだこの神。


「いや許可しないよ?」

「待って、ちょっと待って。これは既に別のところから認可を受けているから待って!」


 立ち去ろうとした私に対して書類をつきつけてきた。

 思わず目を細める。

 ええと……うわ! 本当に認可されている!


 誰が……たぬ吉じゃないか!!

 たぬ吉……ホルヴィロスの雰囲気に騙されたのか!?


「一体どうしてこんな……」

「どうしてもこうしてもなく、私が聞く限り緊急事態だからだよ!!」

「えっ何が」


 ホルヴィロスが新たなツルと書類を出してくる。

 これは……?

 ええと……思わず額の目も細まる。


 いくつかに書類がわかれているが……これは私の1日のスケジュール系統?

 これを見るに私は業務にカウントされることをかなり長くやっているらしい。

 というか起きたら仕事して寝るまで複数の業務をまたいでいる。


「どう? 少しは自覚した? さらにこっちの資料がその上で溜まっているタスク、そして貴方への依頼、貴方がしなくてはならない任務、貴方の腐らせている資産……何もかもがめちゃくちゃで、神より働くとはどういう事なのかな?」

「うーん、そうかなあ? これでも平常時として落ち着いているものだし、そんなに仕事だと思っていないものも多いし……」

「だから余計にダメなの! 疲れることはだいたい仕事、疲れなくても報酬が発生すれば仕事、そう叔母様は言っていた!」


 叔母様一体何者なの……

 まあ今は私の話だ。


「ええとそれで……私に何をしろと?」

「簡単! こちらへどうぞ!」


 ホルヴィロスが私の家の中に入る。

 私の家手前側は仕事スペースになる。 あれ!? なんかスペースがめちゃくちゃ変化させられている!?


 まず部屋が広がっている。

 これは(くう)魔法系統の道具を使い空間拡張しているのだろう。

 冒険者のかばんなんかにもよく使われている。


 部屋拡張は結構高いが私の業務がどうなるかわからない以上倉庫に装置は放り込んどいたんだけど……


「まさか、倉庫にあった空間拡張魔法器使った……?」

「業者さんに頼んでね、合鍵でちょちょいと開けて施工してもらったよ!」

「おうふ……」


 ちゃんと許可書がある以上仕事では断れなかったのだろう。

 まあ眠らせていたからいいっちゃいいんだけれど……

 そして整理整頓が行われスッキリとした空間になっている。


 肝心の中には既に魔物たちが3匹いて机に向かって書類を大量に書き込んでいた。

 背中に不可思議な種が植えられていてツルがいくつも伸びている……

 1番大きな机の前にホルヴィロスが座って私の方に向き直った。


「こちら側は私達が事務作業するスペースになるよ。拡張した分だけのスペースを使っているので感覚はかわらないはず! 私達はここで貴方のサポートを全力でやらしてもらうよ!!」

「えっと……彼らは……?」

「彼らは貴方の狂信……じゃなくてファンでね、自主的に勤務してくれているんだ。あ、ちゃんとお給金は私が出すから安心してね!」


 今なんか変な単語が。

 いやファンでもなかなかおかしいんだけれど。


「我々と同じにおいを感じた同士です!」

「あなたさまのためにがんばります!」

「ドゥフフ……フフ……!」

「いやあ、彼らは私と同じモノ(・・)を感じてね、誘ったらやってくれるんだってさ」

「は、はあ……? それで給料は出すって言ってたけれど、ホルヴィロスはお金持っているの……?」


 なんだかだいぶアレな感じの3匹なのは良くわかった。

 ホルヴィロスは大きく胸をはる。


「もちろん、個人的にはない!」

「ダメじゃん……」

「けれど、貴方の腐らせている資産はある。色々とチェックさせてもらったけれど、だいぶ倉庫に入れては放置したり、銀行に預けては放置していない?」

「え? まあ、そうかもしれないけどなんでそのことを……」

「それはもう貴方のことならあらゆる手を知り尽くして、知るって決めたからね!!」


 うわさらに厄介なことになっている!?

 確かに『私のこと知らないくせに』と言ったのは私だけれど!

 やり方が怖すぎるよ!!


「資産運用して会社として成立させ、常時貴方にプラスになるように堅実にやらせてもらうよ! そもそも貴方のバックアップが目的だからね、もう過剰労働はしなくて済むようにするさ!」

「え、あ、はあ……会社とか、よく知っているね」

「それはもう、貴方のことは調べに調べたからね!!」


 しっぽぶんぶんして喜んで言うことじゃない。

 あとは私の許諾だけということか……

 私の事を考えてくれているのはわかるが……


「うーん……とにかく危険なことや私の迷惑にならないようにするなら、まあ良いとは思うけれど……」

「よし! みんな、良いってさ!」

「「やったー!!」」


 う……うん。

 どうしようなあこれ。

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