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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂おしき恋をあなたに捧ぐ
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八百十四生目 秘技

 ホルヴィロスが対策を打ってきた。

 ホルヴィロスが攻撃群をただよわせ高い防御能力を発揮してきたのだ。


『さあ!! 私も全力で相手してあるげよ! 追加でこうだ!』


 うわ……!

 さらにホルヴィロスの身体から毒沼が発生していく!?

 元いた毒沼からそれたのにホルヴィロスの足元に新たな毒沼が!


『そんなことも……!』

『これで私は何度でも再生可能!』

『そんな、自分の出したもので回復を!? おかしいでしょ!?』

『フフフ、できちゃうのが神たる所以なんだよねえ! ああ、その驚きの心、良い! 頑張ったかいがあった!』


 大きく軌道はブレてホルヴィロスの周辺は危険だらけ。

 たいていは弾かれてしまうだろう。

 だけどもこのまま落ちて進む……!


『おお! 加速して来るね! どうするんだい? 貴方は何を見せてくれる!? さあ、貴方の全てを私に見せて!』

『見たければ! 見せるよ!』


 回転開始!

 私の周囲にあるイバラたちを回転させていく。

 少しずつ加速し全てを穿つ力になる。


 剣ゼロエネミーの変化技ドリル状態。

 そこから発想を得て私のイバラが想像以上に動かせることから決め手になった大技!

 全身に纏っていた矢の(エフェクト)も私の放つ近接攻撃(エフェクト)と混ざり合い激しく回転しだす。


『おおお!! そんなことも、そんなこともできるんだね! 回転パワーで突き進もうって! 大好き!! 本当なら私もそれでほじられたいけれど、今は異種格闘技戦だからね! 忘れたのかい! 今回はこちらは爆発胞子もあるんだよ! これじゃあ爆発で方向がそれるしそもそもコース変更の影響で勢いが落ちてきて――』

『まだ……まだだ!』


 もはや間近。

 コレを隠す必要は無い。

 私の前に急速に光が集まってゆき結晶化!


『む! あれは結構痛かった技だ! 確かにそれだけなら通せるかもね! でも2度目わざわざ同じ位置にくらうと思うかい? かわいい!! でもね、たとえ当たっても私を(たお)すにはまだまだ足りないよ! 意外性はつけてすごいと思うけれど!』


 そう。

 そう思ってくれるならこちらもここまで仕込んだかいが有る。

 "ダイヤモンドブラスト"の結晶を前に!


 ――あったものをそのまま後ろにぐるりと配置し直す!


『えっ!? そっちは空……』

「やあああーーッ!!」


 発射!

 砲撃は空へと飛んで……

 反動で私は角度をさらにホルヴィロスに正確に変え急加速!


 それはまさに音速の壁を越える弾丸!

 回転する矢としての(エフェクト)と肉体の強さがなければイカれてる突撃!


『なっ!? そんなアブナイことを!?』


 まだまだッ!

 身体が燃え尽きるほどに。

 勢いで砕け散る前に砕き倒す!


 ついに間近!

 さすがに危険を感じたのかホルヴィロスは万の蔓草で私の目の前に盾のように壁をつくる。


 衝突!

 回れまわれ!

 激しい(エフェクト)の火花が散り盾を刻んでゆく!


『うぐ……一点突破は……!』

『キミは、私のことを好みだと言った! けれど、キミは私のコトを何も見てなどいなかった!』

『な、何をうわっ!?』


 蔓草たちが大きく破れ侵食が進む!

 もはや降る毒だなんてなんの足かせにもならない!


『私のこと何を知っているの? パッと見の外見とこの世界に入ってからしかしらないのに!』

『な、なにって、それを知るために深めようと……』

『それより受粉だの、取り込んで変質させて自分専用の存在に作り変えようとしていたのに!?』

『ぐわっ!?』


 貫通!

 したけどすぐに新手の壁!

 さすがに万の蔓草に再生能力なだけある。


『単なる都合のいい玩具(がんぐ)にしようとしただけじゃないか!』

『わ、私は! 真剣に貴方を愛している! だからあれほどの歓待をしたのに!』

『何もかもひとりよがりで何も私に伝わってない!! 誰も私がキミとくっつくだなんてまともに言ってない!! 特に、キミが最初儀式の初めに! 言ってない!』


 さらに貫通!

 また受け止められるがどんどん装甲が薄くなっていて余裕がないらしい。


『うぐうっ!? 貴方みたいな存在に声をかけることが戸惑って、それに、相手は私だよ! 誰だって嫌がらないはずなのに……みんな喜ぶって、絶対好きになりあえるって、だって貴方だって私のことが好きだからこうして!!』

『違うって、言ってるのに! 話を! まともに!』


 ガンガンと突き抜けまくり最後の壁を突破!

 周囲で爆発が起こりまくっているが勢いは収まらない!


『聞いてないのはそっちだ!! 私は――』

『う、うわあ!?』


 転がるように頭を避けたな。

 そちらはみるからに爆発胞子がたくさんある。

 空魔法"エクスプローシブS"! 空間爆発で私の進行方向を跳ねるように変更!


 目標ホルヴィロスの頭!


『キミは嫌いだって言っている!!』

『嫌よ嫌よも――』

『嫌の内!!』


 突き刺さった!

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