七百八十二生目 文明
イロテナガという猿魔物たちと戦闘!
今回の戦闘目的は制圧と理解。
"無敵""ヒーリング"を合わせつつ誠実に戦おう。
逆に言えば魔法はほとんど使えない。
"ヒーリング"で枠をとってしまっている。
さっきから剣ゼロエネミーがあればという機会がとても多い。
まずはイロテナガによる小石の一斉投射が来た!
放物線を描く石ころたち。
狙いは広くとってあるから適度弾きながら森の方に接近!
「うがあっ!!」
複数が頭上の木から頭部狙いの飛びつき!
"止眼"!
位置。数。伏兵。
"止眼"解除!
「はああっ!」
相手から見たら急な変化に思えただろう。
イバラたちが急に伸びてムチのようにしなり襲いかかったのだから!
頭上2体をまとめてなぎ払い上の方で石投げしようとしているのを1体1本で4体同時薙ぎ!
前方にふせていた2体を同じタイミングで尾のイバラを斬り裂いて。
全員同じ位置にまとめて山積み!
"正気落とし"や"峰打ち"を使っての払いだから死ぬことはなく気絶している。
「うわ!?」
「長!?」
「怯むな、来る!」
足並みが乱れたところを狩らせてもらおう!
"なぎ払い"!
相手がうろついていた3匹まとめてハント!
さっきのところへ投げておいてイバラをどんどん伸ばす!
"正気落とし"! イバラがたくみな動きでイロテナガの頭をはたき気絶。
"縛りつけ"で掴んでからのかたまっている3匹にシュート!
背後から跳んできていたイロテナガ2匹は不意打ちのつまりだろうが"鷹目"で見ている!
"蛇の構え"で螺旋状にイバラを防御しておいてからの。
カウンターで弾き飛ばす!
そして"龍螺旋"でまとめて木上にいたイロテナガたちをなぎ払い……爆発!
まとめて大量撃破だ!
もちろん全員山積みにしておく。
"ヒーリング""無敵"を私の近くでまとめてかけつづけるためだ。
これならスキルも魔法も範囲指定しやすい。
さあ相手はまだまだいるなあ。
「長、アイツ、強い!」
「むう……! 数、地の利、活かせ。作戦、超敵撃破!」
「超敵撃破!?」
「かたきうち! かたきうち!」
誰も殺していないんだけどね……
私が惹きつけた影響ですでにゴウたちはここにはいない。
おもにゴウの隠れる能力で安全な場所に移動中だろう。
それにしても不穏な単語が聴こえた。
動きがかわり石を飛ばしたり組み付いてこようとしなくなり大半が森にひっこんで不気味な静寂がわずかに流れる。
だがすぐにイロテナガたちの叫びが響き渡った!
「「やああああぁー!!」」
一般のイロテナガたちはレベル1桁から20いかないほどまで。
ボスイロテナガはレベル30。
いずれも単体驚異はないから基本的に何が来ようとも……
来ようとも……
えっと。
何なんだろうあのイロテナガたちが持ってきた植物たちは。
植物と表現するより砲台とか銃とか言ったほうが正しそうな見た目何だけれど。
まさかあれ……
「放て!」
「「おおおおー!!」」
各々植物に刺激を与えると植物たちが一斉に何かを吐き出し始めた!
つるを引いた砲台型は口に草のエネルギーを溜め大きな弾を発射!
口の細いものは両側から叩くたびに強烈な勢いで種が!
大きなきのこをギュッとしぼれば頭から胞子が鋭く連射される!
「ぎゃーッ!?」
聞いてないよこれ!?
言うわけないけど!
慌ててタップダンス踊って避けようとしたが砲撃はそれでは避けられない!
思いっきり近くに着弾して緑の光により爆発!
身体が吹き飛ばされるっ!
「うわああーっ!!」
低く飛ばされ着地。
ぐえ。
全身がやや痛い……
生命力がごっそり減ったわけじゃないが痛いし連続で喰らうのはとてもよろしくない。
それに草の口はまたこちらを向いている!
うわわ撃ってきた!
「撃て撃て撃て!!」
「チャージ用意……発射!」
「出し切れ! 撃つんだ!」
「すぐ次、使えるよう、準備!」
長イロテナガの的確な指示ですぐ次の銃が用意される。
弾の補充はできなさそうだけれどなんの心の余裕にもつながらない!
連射はイバラで防げるが避けづらい!
単射はイバラでは防ぎづらいがヒット位置を変えさせればなんとか。
砲撃は爆発するので防いでる場合じゃあ……あっそうだ!
「喰らえっ!」
「今だ!」
砲撃に向かってイバラを伸ばす!
触れる直前に先を自切だ!
草のエネルギーが爆発して光が視界を遮る!
「よしヒット――」
そしてそのままイバラを伸ばす!
「うわあああっ!?」
砲台の植物を弾き飛ばす!
それと近くにいるイロテナガをまとめて何匹かなぎ倒しておく。
他のイバラで銃弾たちを出来る限り防いでいるから……と。