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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂おしき恋をあなたに捧ぐ
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七百七十二生目 毒沼

 私は『ロゼハリー』に"進化"。

 さらにイタ吉にダカシそしてゴウ。

 この4名で毒沼の迷宮に挑む。


 今の私のステータスは……


ケンハリマ ローズLv.50 ポイント0

 "無敵10" "近接攻撃14" "光神術5→6" "観察9" "峰打ち11" "魔感10" "鷹目9→10" "止眼8→9"

 "頑張る7→8" "変装9" "ズタ裂き5" "回避運動14→15" "三魔10→11" "無尽蔵の活力10→11" "空蝉の術6→7" "四耐性8→9"

 "以心伝心11" "怨魂喰い6" "言語学者9" "率いる者9" "見透す眼7→8" "地魔法5" "魂の守り5" "救急魔術師10→11" "指導者8"

 "戦士の心7→8" "影の瞼7" "森の魔女8" "猛毒の花7" "空の曲芸者7" "電気魔法4"

 "戦場の獣5→7" "触手マスター4"



"すり抜け回避" "連重撃" "二重詠唱" "発力獣" "自己無敵" "正気落とし" "同調化" "救命士" "石の肉体" "ダイヤモンドブラスト"



 レベルが増えないのは致し方ないとして。

 スキルレベルがきっちり増して行くのがとても良い。

 スキルを増やすことはその時取れる生存戦略を増やせるからだ。


 今回はとにかく力押しが通じず攻撃系が軒並み役立たなかった。

 かわりに"救命士"がとても役立った!

 "救急魔術師"のスキルレベル10派生で対象生命力の低さによって回復力が増加する。


 "二重詠唱"によって2つ同時ヒーリング発動で倍。

 さらに生命力のピンチで最大倍。

 よって4倍の威力で回復出来てお得!


 その時はたいてい死にかけなのでうれしくはない。

 回転を加えても特に威力は増さないね。


 "鷹目"がレベル10になった。

 視界が常に悪かったので"見透す目"と合わせて良く使い込んだからだろう。

 これにより"千里眼"が派生した。


[千里眼 非常に遠方視界を飛ばし見ることが出来るようになる]


 "鷹目"の上位互換……と見せかけて実は差別化されている。

 "鷹目"は縦に優れ"千里眼"は横に優れているのだ。

 "千里眼"は確かにどんどんと遠くまで見えるが基本的に地上の高さは同じ位置から上や下を見回せる。


 星の形は球場のはずだが重力に沿うようだ。

 地形は貫通するので"見透す目"がなくとも透視に似たことはできる。

 ただこっちの貫通視界はなんというか……壁の中や誰かの中はみれない。


 視界を前に進めると半透明になってゆき最後には視界の中から消えるのだ。

 やはりどれこれも上位互換とはいかない。


 ステータスはこのぐらいにして。

 ここは鉱山内。

 その暗い坑道奥で見つかったのが目の前にある階段だ。


 彩りのない岩壁一色の階段先に待ち受けているのが毒沼というのだからわからないものだ。

 ゴウを先頭にしてしばらくくだって行き……


 開けた光景。

 差し込む陽射し。

 飛び込むやけにカラフルな世界!


「うわ、なんだここ!?」

「見た目がきつすぎる!!」


 先程までの暗い世界とは打って変わってここは熱帯。

 太陽光は降り注ぎ湿度はムシムシしてなにより。

 まるでカラフルなインクをぶちまけたかのような景色が広がっていた。


 白いキノコ!

 きつめに濃いピンクの葉っぱ!

 サーモンピンクな手! じゃないキノコか!?


 そして遠くに大きな虹……じゃない!

 キノコ……ですらない!

 なんなんだあれは!?


 そして毒沼というからにどれだけドロドロとした腐った色がただよっているかと思えば……

 沼地部分はきれいなエメラルドグリーン!

 毒だと知らなければ近づいてしまうね!


 そして毒におかされ2度と地上は拝めない。

 それだけ目に痛いほどの原色だらけなのに自然として全て馴染む調和環境。

 毒沼の迷宮でしかありえない不思議な世界だ!


「……きれい」

「これでも空気中に猛毒が含まれているのですから、わからないものですね」


 そう。

 まるで普通に生き物たちの声もあちこちから聴こえるこの環境。

 植物がガンガン生えまくっているこの世界では。


 空気そのものが猛毒に侵されている。

 わかりやすい毒霧濃霧などはなく集中して見れば視界の色が外界とは違う気がする程度。

 この空気にまんべんなく含まれているものは通常肺を侵す。


 現状私達は全員対策と耐性を持っているため普通に息をしている。

 においは……ニンゲンではきづけないほどのわずかな違いを感じるかな。

 熱帯に来たという変化もあってコレではわからずやられてしまいそうだ。


 この沼地には伝説がある。

 白い雪が降るというものだ。

 熱帯だというのにまるで似合わないそれを見たら引き返せと。


 近くの村々の者たちはそう口を揃えて話すという。

 しかし興味をそそられた冒険者たちは。

 行って戻ってこなかった。


 それが毒沼の迷宮。

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