七百四十五生目 無効
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とてもありがたい!!
ナブシウと戦闘開始!
……だがナブシウは全力で駆けているように見えるがすんごい重い身体を引きずるかのように無理やり歩むだけの速度しかだせていない。
なんというか……まず足を伸ばせないので歩幅が稼げていない。
そして足取りがとにかく重い。
よって全力っぽい速度が陸ガメクラス。
人間で言う軽い歩み。
時速2キロ。
『ははは! 我が神から賜ったこの身体、恐ろしくて近づくことも出来ぬか!?』
横に走って様子を見ていたら煽られた。
いやあっけにとられていたんだけれど……
言わないほうが良いだろう。
とにかく接近!
あれだけ遅いなら例え頑丈でも全力を込めた攻撃が当たる!
鎧の頭先を変化して大きな槍ヅノ!
全身を重厚な槍のように扱い……
そのまま光を纏って全力突撃!
こっちも重い身体だが"戦場の獣"効果で重さはなんのその!
重い肉体が全力を込めて高速で避けることかなわず直撃!!
『……ふっ』
「えっ!?」
止め……られた?
ナブシウの横っ腹に直撃した。
だのに微動だにしないし槍は刺さらず力が身体の曲線に向けてそのままそれる。
つまり小柄なナブシウに対して思いっきり顎を晒して止まれない!
『我が神の怒り――』
ナブシウから光が結晶化してダイヤモンドのように固まる。
拳大のそれが砲台から放たれるが如く私の胸装甲に放たれた!
『思い知れ!!』
ぐっ!!
光線のように伸びる力によって激しく押し出される!
肺が潰される感覚。
上空。そして遠くへ弾き飛ばされる!
まずいこのままだと胸の装甲が貫かれそう!
厚い胸部装甲にヒビが!
「……っら! やああ!!」
身体を無理やりひねって逃れる。
ダイヤモンドのような光はそのまま空へと消えていった。
危なかった……
ってまだ空中!
『はああっ!!』
目の前に小型の竜巻が現れた!?
光を纏いダイヤモンドが輝いて……
やはり嵐自体このナブシウが……!
「うわっ!!」
嵐にひき飛ばされる。
正確には巻き込まれダイヤモンドを打ち付けられたあげく地面にはたき落とされた!
「う……ぐぐぐっ!」
クラクラする。
痛いが……まだいける!
針が変化している鎧の破損部分を切り離して同時に新しく生やし直す!
光魔法"ヒーリング"!
『どうした? もう我が神の尊大さに心が砕け散ったか?』
「イタタタッ!」
治している最中にも容赦なくダイヤモンドストームが!
しかも小さな竜巻もどんどん生まれてきてこっちへ迫ってくる!
とにかく駆けて嵐の薄いところと竜巻が来ないルートを確保するしかない!
回復と消耗の鍔迫り合いはなんとか勝てている。
それとナブシウは自身が動いても無駄だと悟ったのか完全に足を止めていた。
それだけが幸いで砂漠の山なり地形を活かしてなんとか回避――
『遅い!』
「ぎゃっ!?」
とんでもなく痛い!!
頭にダイヤモンドがレーザービームのように光を持って飛んできたのだ!
おそらくさっきの技……!
と考えている間にも私の頭装甲が半ば砕け私の身体自体が吹き飛んで山なり地形ゆえ激しく転がり落ちていく!
うぐぐぐ。こうなったらこのまま受け身をとって転がる!
下の方まで!
これで向こうはこっちを直接狙えない。
当然足を止めたらまた当てに来る可能性があるから駆ける。
それにダイヤモンドの竜巻魔法が迫ってきているあたり向こうは足を止めていても問題ない動きが完成されているらしい。
『ハハハ、我が神の怒りを2度耐えしのぐとは! 良いぞ、面白くなってきた!!』
「そりゃどうもー!!」
まさに固定砲台……
動かざる小さな要塞!
今までの敵とはわけが違う!
駆けて……癒やして……考える。
わずかにむこうと隙間が出来た瞬間に砲撃が飛んでくる。
私の足元ごと私を吹き飛ばす!
「うぐっ!」
まだこれなら大丈夫……!
駆けて次弾は回避!
「当たらないよ!」
『小癪な……侵入者よ、貴様を楽に死なせてやろうという慈悲を、受け取らないのか!』
もちろんそんな慈悲はいらない!
とにかく鎧を直す!
身体を癒す!
反撃のスキを考える!
けれど……
あの身体に全力で体当りしてまるで刺さらなかった。
本当に頑強というか……限度を越えている。
そもそもびくともしないとは一体?
スキル的に物理攻撃が効かないとしか思えない。
物理反射じゃなかっただけありがたがるしかないか。
魔法も通りにくいらしいが……
とりあえず空魔法"ストレージ"!
そして剣ゼロエネミー!
殴り合わせて勝てるとは思えないので……
大盾変化!
剣の節がバラバラになり空中でエネルギー線でつながって大盾状に。
いつもどおり魔法で念力のように持っている。
これでいろいろ防ぎつつ動こう!




