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六百四十八生目 連撃

 竜の頭がこちらを向いて鼻から息を吹きかけてくる。

 もちろん攻撃だ。

 普通の息と違って一気に周囲が凍てついていく吹雪の息!


 素早くアインスにより離脱!

 この間にドリルゼロエネミーがわき腹の結晶を破壊しに行く!

 自分も早くいかねば。


 けれどアインス操作でも相手の吹雪は厄介だ。

 魔法の氷の槍もたくさん飛んでくるし。

 被弾は少ないがこのままじゃあ……うわっ!


 さっきと同じように氷結晶から多数の光線!

 対空砲台だ!

 ドリルゼロエネミーが接近したからか!


 ドリルゼロエネミーは小さいし軽くかわせるが……私の方にも飛んでくる!

 もはや多数の方向からものすごい攻撃されているがこれで相手は1体なのでとても困る。

 まずは!


 氷結晶に向かって火魔法"フレイムバード"!

 吹雪にうっかり触れると間違いなく削れてしまうので飛行ルートをあちこち変えて速度ではなく回避運動を中心に構築!

 いけえ!


 "二重詠唱"も駆使しつつ一度に何羽も放っていく。

 吹雪の位置を調整するため自分は近づかない。

 距離は離し気味にしつつ……と。

 相手のブレスをそろそろ防がないと……


 ドリルゼロエネミーが氷結晶を穿つ!

 なかなか硬いがだからこそのドリル!

 ガリガリと回転中だ。


 光魔法"ライトウォール"を広大展開!

 "二重詠唱"の力でニ重窓のようにして強度をあげつつどんどんと大きく展開させていく。

 こっちから……わき腹結晶近くまで!


「うぐぐぐ……やああっ!」


 気分としては重たく錆びついた雨戸を無理やり閉めるよう。

 ただしこっちは閉まる範囲がとにかくデカイ。

 一気にたくさんの枚数のガラスみたいな壁がズラーッと発生する。


 やや角度をつけて強風対策。

 ほぼ同時に巨大化火の鳥が氷結晶にぶつかった!

 よし光線がとまっている!


 ドリルで採掘! 魔法で焼却!

 そして接近して毒で腐食し……イバラでひきたおす!

 今ドラゴンがなぜかこちらに吹雪いかないのかと不思議がり動こうとしているからうまく近づこう。


 よし砕いた!

 また竜は痛みに叫びながら全身を震わせる。


「みんなバックバック!」


 言われるまでもないとみんなが危険地帯から離れていくのが見える。

 体を大きく震わせ地団駄を踏み出した!

 当たる気はしないが当たったら即死かな!


 落ち着き出したころについに正面お目見え。

 明らかに怒っているし焦っているようにも見える。

 膨大なエネルギー反応は頭と首元2つだ。


 今の所相手の急所はしっかり脆いから助かっている。

 魔法攻撃をだいたい8回イバラをいくつか一斉に伸ばして10回。

 それに尾の毒1回とついでにはたいて1回。

 ドリルゼロエネミーで2、3回ガリガリと削ればたいてい壊れる。


 そして"二重詠唱""連重撃"で倍。

 つまり攻撃23回の倍で46回分全力でアタックすればだいたい壊れている。

 ……あれ? これ脆いかな……?


 とにかく目の前の事に集中。

 読みどおりまた口に光をためている!

 "ミニワープ"! 頭の上に到着からの……


 回転蹴り落とし!

 頭の魔力が集中している眉間あたりを思いっきり下降しながらくるりと回って蹴った!

 衝撃で首が揺らぐ。


 さすがにこのサイズの口を閉じさせるのは無理だからコレで十分。

 竜の咆哮(ドラゴンロア)をキャンセルする判断時間を与えずに思わず発射させた!

 もちろんそこに私はいません。


 今のうちに首元へと回り込む!

 膨大なエネルギーを受けて輝く喉元。

 そしてひときわ青く輝いている逆鱗。


 サイズは小さめ!

 全力で武技5連"龍螺旋"!

 長い龍のようにイキイキと舞い襲いかかる!


 正確に同時に音速を超えるイバラの先端が襲う。

 えぐられた逆鱗は一泊置いてからきらめきそして……

 10回分の大爆発!


 流石にこたえたのか大きく首が傾いていく。

 今がチャンス!

 頭のエネルギー集中場に攻撃を叩き込む!


 火魔法"フレイムボール"! "ヒュージフレイム"! "フレイムバード"!

 さらに接近してイバラをムチのようにしならせ……

 猛烈に叩き込む!


 ドリルゼロエネミーで鱗を掘りつつ脚と拳でとにかく叩き込む!

 (エフェクト)をまとい"無敵""連重撃"つきの連打!


「おりゃりゃりゃりゃりゃああぁぁ!!」


 ココで少しでも痛みを与えておく!

 竜鱗は当然硬いから拳がしびれる!

 よいしょッ!


 1撃ごとに確かな手応えがある。

 それでも無理やり首の向きを戻して体勢を立て直した!

 やはり巨体……!


 首を振り回されツノが危険で緊急離脱。

 あと少しだとは思うがさすがに向こうは生きるために怒っている。

 周囲に吹雪が舞いはじめ極端に気温が下がってきた。


 下げきられて私が活動できなくなる前に止めを刺す!

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