五百八十生目 補給
オアシスを見つけひと休憩!
カラフルな砂漠のなかのオアシスはそれでも変わらぬ価値を誇っていた。
例え池ほどもなくても延々と地下水が湧き出るこの環境は貴重だ。
私達もカルクックから降りて休息にひたった。
確かに今日中にたどり着く必要はあるけど効率が悪くなってもいけないからね。
「あー! カ・ラ・ダ・がガ・タ・ガ・タ! よーく伸ばしておかないとっ」
「御年寄くさいですよオウカさん……」
「実際歳も歳だし、カルクックに乗っているだけでこうなるから、いけないねえ」
あと全身鎧だしね……
私達は比較的ラクな感覚でのんびりとすごす。
水も新鮮なものを補給だ。
「消耗品と保護系魔法の補充もしますね」
「頼んだゴウ!」
ダンがゴウに依頼してゴウが黙々とこなす。
よくある光景だ。
グレンくんは全身に水浴びをしている。
私も対砂漠用品の整備や武器の手入れをしよう。
剣ゼロエネミーはまあ本当は手のかからない子なんだけどね。
鞘から取り出して砥石をかけていく。
この時間は語らいの時間だ。
剣ゼロエネミーと語り合いそして自身とも語る。
そうだ。今のうちに能力を振り返っておこう。
ケンハリマ ローズLv.48→50 ポイント3→5
"無敵8→9" "近接攻撃12→13" "光神術5" "観察8" "峰打ち12→13" "魔感9→10" "鷹目8→9" "止眼7→8"
"頑張る7" "変装8→9" "ズタ裂き5" "回避運動12→13" "三魔9→10" "無尽蔵の活力9→10" "空蝉の術6" "四耐性7"
"以心伝心10→11" "怨魂喰い5→6" "言語学者9" "率いる者9 ""見透す眼7""地魔法4" "魂の守り5" "救急魔術師9→10" "指導者8"
"戦士の心7" "影の瞼6→7" "森の魔女7→8" "猛毒の花5→6" "空の曲芸者5→6" "電気魔法3"
"戦場の獣4"
レベルが50の大台に乗った。
正直かなり強くなった気がする……が同時にコレ以上の伸びしろが怪しい。
トランス……何かできるだろうか。
"魔感"が10へと成長したことにより"絶対感知"を習得した。
[絶対感知 一瞬だけあらゆる情報を感知し感じえないものすら見つける]
"魔感"が常時型なのに対して"絶対感知"は任意発動型である。
これは普通常に脳が自動でカットしている情報に加えありとあらゆる感知情報がなだれ込む。
その情報量を第六感として受け取るものだ。
使ってみると一瞬だが……とてもザワリとした。
鳥肌がたつような全身が怖気る感覚。
そして周囲のことがその瞬間だけ切り取ったように理解できた。
自分中心に円形で地中含むどこに誰がどうやってそこにいて何をしているか全てがわかる。
水の流れ。方角。量。たちまち把握出来てしまう。
より好みして取得できないからこの情報量の中瞬時に必要なものを得るのは難しいかも……
(わたしがいなけりゃね!)
うん。アインスがいてくれるから私は情報処理ができる。
ちゃんと活用していきたい。
さらに"三魔"が10になり"二重詠唱"が使えるようになった!
[二重詠唱 1つの呪文に2つ重ねて唱えられる。その分行動力を消費する]
またこれも恐ろしく強い。
普段"フレイムボール"3射とかやってるじゃん? と思われるかもしれない。
しかし"フレイムボール"は簡素かつ単純な魔法で唱え強めれば簡単に過剰分がうまれる。
その過剰分を数増加にまわして事実上数を増やしている。
これには"森の魔女"や魔法知識によるテクニックを駆使し日々こなしているわけで。
私が"クエイク"や"ヒュージ・フレイム"などで一気にふたつ作らないのはこのあたりが理由。
難しいしそもそも効率化をはかってももうひとつできる過剰分がなくひとつの魔法に集中し込めて威力底上げを狙う。
でだ。
これはそんなの関係なく2つにできる。
特に気にすることはなくこのスキルをオンにするだけ。
"連重撃"という物理技が2重になるものはあるがそれよりも輝いて見える。
これらは行動力を余計に使うものの私は大して気にする必要がないので単純に強化。
私の戦力は大幅進化だ!
さらに"無尽蔵の活力"が10レベルになったことで"発力獣"を手に入れた。
ポロニアとの戦いでまあ空になるほど放ったからね……
[発力獣 行動力が最大値に達したさいに最大値以上に増える。最大値以上に増えた数値はおすそ分けができる]
ただでさえ多くなっていた行動力がさらに増えるようになった。
特徴的なのがその溢れた分は誰かに渡せる。
コレでみんなが全力戦闘可能になった。
過剰分は基本的に私は使えない。
多分本来の行動力が消えたら使えるのだろうけれど……
そんなことにはなかなかならないから調べられない。
のこりは……