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五百二十九生目 腕力

 地下にあるらしい結界に送られている魔力の源流。

 途中蒼竜と出会うなどのハプニングはあったものの無事地下への道へたどり着く。

 下水道にたどり着いたため捜索中だ。


 敵に出会う前に自分の状態を再確認しておこう。


[ケンハリマ ローズLv.47→48 ポイント3

 "無敵8" "近接攻撃11→12" "光神術5" "観察8"  "峰打ち11→12"  "魔感9" "鷹目8" "止眼6→7"

 "頑張る6→7" "変装8" "ズタ裂き4→5" "回避運動11→12" "三魔9" "無尽蔵の活力9" "空蝉の術6" "四耐性7"

 "以心伝心9→10" "怨魂喰い5" "言語学者9" "率いる者9 ""見透す眼7""地魔法4" "魂の守り5" "救急魔術師9" "指導者8"

 "戦士の心6→7" "影の瞼6" "森の魔女6→7" "猛毒の花5" "空の曲芸者3→5" "電気魔法3"

 "戦場の獣4"]


 極端な増え方をしたスキルはないものの堅実な上がり方。

 スキルが強くなればそれだけ能力に幅が生まれる。

 場合によってはレベルより大事だ。


 "以心伝心"がレベル10に到達した。

 これにより私は"同調化"という"以心伝心"に付属するスキルを手に入れた。


[同調化 自身と相手の思考に一定の統一化をはかれる。強力なシンクロした行動も何の合図もなしで行える]


 相変わらず敵に対しては使えないのだが味方に対して可能。

 思考を互いに流し込むようなものなので慣れがいるからまだうまくいかないが……

 きっと訓練すればとんでもないこともできるだろうと思っている。


 下水道の探索はわりと順調にいっていた。

 蒼竜が見つからないのと魔力の流れがなかなか追えないこと以外は。

 魔力の流れは大きく見た時は下水道の壁の向こう側に続いていることが多く道を探すのが大変。


 さらに細かい魔力の残り香を追おうにもそれを苔スライムなんかが食べてしまうらしい。

 ぜんっぜんみつからない。

 においで追おうにももはやこの下水道特有の洗剤のようなかおりでわからない。


 なので基本はしらみつぶし。

 本来商いの街下水道は大規模だが調べていくとわかったことがある。

 ここはただの下水道のようでこのエリアだけニンゲンの出入りが区切られている。


 水は流れるがそのくらい。

 もちろん壁や鉄柵などを壊せば別だがその価値にはなかなか気づけ無い、

 私達も家から入って初めてこの下水道にアクセスして気付いたくらいだら。


 なので出入り可能は魔物の一部くらいかな。

 だからそんなには広くない。


 おっ。小部屋を発見。

 中を覗いたら一部の壁がすっごいコケだらけ。

 よくみたらコケスライムが固まっているらしい。


 何か『毒』でもあったのだろう。

 その壁とは別にまた金属扉。

 周りは茶色や灰色の中に目立つ銀。

 この先はかなり怪しい。


 だけれどもさっきと同じならまた金属扉に罠があるか……

 だとしたらまた蒼竜に吹き飛ばされる前になんとか見ておこうか。

 ……? スライムたちの集まりがうごめいている?


「……ん! んん!! 離して! うおおお!」

「あっ」


 中から蒼竜が出てきた。

 なにやっているんだこの竜。

 もしや縄張りにズケズケと入り込み荒らしたのかな。


「んん……! 出れっ! あっ! わっ!?」


 無理矢理でたせいで上の方から身体が出る。

 そのまま蒼竜はスライムの身体を思いっきり踏みつけて滑り転んで頭から落ちた。


「アタタ……あっ! あーっ! 返してくれよお!」


 蒼竜が腕を伸ばす方を見るとコケスライムがひとつの瓶を飲み込んでいく。

 ああやって排水の詰まりもなんのそのなのだが……

 瓶に見えているのはドクロマーク。


「……アヘンチンキ飲まないでくださいよ」

「個人の自由! あと僕は毒は全く効かないから平気さ! というか! 本当に返して!」

「スライムたちに説得は効かないかなと……というか、蒼竜さんくらいなら実力で奪えるのでは?」


 蒼竜はスクリと無駄にスタイリッシュに立ち上がり首と指を振る。

 この神さま一通りの動きに煽りを組み込まないとダメなのかというほどになんだかイラッとくる。


「おいおい、僕がやったら何でも致死的になってしまうだろう? それに、愛する生き物たちに暴力は振るいたくない。助手はなんでも筋力で解決するタイプかな?」

「さっき金属扉ぶっ飛ばした相手にソレを言われるの、すごく複雑なんですが……」

「アレはアレだ! 犠牲者はいなかったしね!」


 蒼竜はジャキンとキメポーズ。

 まあ実際犠牲はいなかったが……

 とりあえずアヘンチンキはスライムの群れに消えていった。


「とりあえず……そこが侵入口と見て良いだろうね」

「何重にもあるとは思っていませんでしたが」

「相手も本気で隠したいみたいだね! この先のことを感知すると、よりそう感じるよ」

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