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五百六生目 言語

 瀕死のボロボロで生き残りケンハリマの姿で召喚者エポニードに向かう!

 私がやったら痛くてうまく動かせないだろうがそこはさすがドライ。

 驚愕して固まっているエポニードにまっすぐ飛びかかる。


 "ヒーリング"で無理矢理生命力かさ増ししての突貫!

 慌てて反撃して腕をムチのように振るってきたがそこに剣ゼロエネミーを当てる!

 ゼロエネミーは私操作だから集中がブレることなくそのまま出来た隙間からエポニードにのしかかる!


「あ! この、まっ――がぁっ!?」


 ナイス! バリスタの矢が発射されて上空にいるスターべを撃ち抜いた!

 爆発しまたどこかへ吹き飛んでいる。


「やっと慣れてきたぜー!」

「花火だなー」

「なんだそりゃ」


 イタ吉やダカシそしてジャグナーの声を聞きつつもアインス!


(まっかせてー!)


 全身に(エフェクト)をまといトゲを生やす。

 "近接攻撃"に"連重撃"で直接攻撃の最大威力を2倍で叩き込む!


「くっそ、まだ、隠し玉があったなんてぇ……!」


 スターべの姿がすべて元に戻って落ちていく。

 全力全霊攻撃の反動といったところか。

 ならばこっちに集中だ。


「……ああ!」


 アインスとドライで。

 トゲの前足で張り倒しトゲのある頭で頭突き爪で切り裂いて。

 一度跳んで横から落ちてぐさりと行ったあとぶん投げ走り空中で体当りし地面へ叩きつけ3度尾で殴ってから。

 私が剣ゼロエネミーで"正気落とし"でみねうちし気を失わせた。


 ……ええと。私は回復と最後の気絶だけさせただけであって一切関与していません……

 普段はオンにしておく"峰打ち"が途中までオンになっていてエポニードはギリギリ生きているけれど見せられないよ! 状態だとか。

 途中服裂いた時に宝珠が転げ落ちたからすでに召喚は消えているのにボコリ続けたとか。

 私はしらぬぞんぜぬですハイ。






 最後はエポニードがやや木片になるトラブルがあったもののなんとか無事に生き残れた。

 ああ。聖魔法"トリートメント"の治療痛がめちゃくちゃ痛いしなんなら治した今も痛い。

 ただ無事にはなれた。


 改めて今回も本当に死ぬかと思った。

 やはり彼らは恐ろしく強力な相手だから2度と相手にしたくない。

 そんなこと言っているとまたやってきてしまうが……


 スターべの消滅と宝珠回収チェック。

 召喚者エポニード拘束完成。

 ライフルは回収済み。


 ただこんなことになるとは思っていなかったため即席でクリエイトした拘束具で全身縛り付けてある。

 本来登山用のロープとかをね……

 そして。


「まったく……あんな者に後れを取るとは。(わし)も老いぼれたか」

「ま、惜しかったな」

「……むぅ」


 イタ吉の軽口にすら口をつぐんでしまったのはホワイトアイだ。

 やられたのが結構ショックだったらしい。

 "ヒーリング""無敵"重ねがけはしたもののある程度で『後は儂がやる』と拒否されたためまだボロボロの部分が多い。


(ところで、やることしなくていいの?)


 ああそうだ。

 アインスの言う通り帰るためにはホワイトアイから通行許可をもらわないと。


「あのー、頼みがあるといいますか」

「何だ? ……少なくとも、貸しはある。聞いてやろう」

「実はニンゲンたちの軍をこの山に通したいんです。そのさいになるべく攻撃しないで上げて欲しいんです。ホワイトアイさんの付近は通ることになりますが、山を迂回して反対側に降りるだけなので……」


 ホワイトアイがニンゲンの軍と聞いて頭にはてなを浮かべている。

 そりゃそうなるよね……


「ふむ? ニンゲンの軍? なぜお主が?」

「ええと、簡単に言うとニンゲンたちと協力していて。ほら、今みたいに帝国語で話すこともできるし……」


 コホン。ボイスをチェンジ。

 ホワイトアイの言葉で……

 光神術"サウンドウェーブ"は便利だ。


「ドラゴンの言葉でも話せるから、協力をしているんだ、じゃない、です」

「……ほう。他の者は何やら怪しげな物で、言語を操ってはいたが。其方(そち)は違うようだな」


 興味深げに私へ頭を近づける。

 でっでかい!

 改めて頭を近づかれると私の身体いくつか分もあるので迫力がすごい!


 治療していたときは弱っていたから近づいても平気だが今は威厳を取り戻しつつある。

 迫力満点だ。


「……うむ。小さきものよ。其方(そち)は良い魂を持っている。気に入った。その願い、聞き届けてやろう。だが……」

「ええ? は、はい?」


 何やら魂を見透かされた気がする。

 結果的には良かったけれど。

 けれど何やらまだあるのかな?


「そのだな。ニンゲンの軍旅(ぐんりょ)とやら。どう見分ければよい」

「ええと、鎧とか防寒具を着た……」

「小さくて、色が多少違う程度しか、(わし)には解せぬ」


 これは困った。どうやら米粒のブランドの見分け方ぐらいの差異しかわからないのか!

 豆粒程度の大きさだろうしねえ。そりゃあ。

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