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五百生目 音速

 ホワイトアイと共同戦線を張りカエリラスの召喚獣スターべに召喚者エポニードと戦闘中。


 もちろんアインスは接近しつつ射撃を続ける。

 ドライはゼロエネミーを魔法で念力のように操作し私の周りを巡回させている。

 私も何か魔法の用意をしておこう。


「おっと、もうさせねえぜ!」


 スターべがビュンビュンと音が鳴るたびにカクカクと高速で羽ばたいて移動!

 翼4つはダテじゃないか!

 せっかくの針射撃が大幅に空振っていく。


「ううっ」

「ああなると厄介だ。速さに付き合え」


 ホワイトアイの方はその巨体全体に青い(エフェクト)を纏ったかと思うと高速で飛行しだした。

 後尾に光のラインが残る。

 スターべも速度を上げて高速移動しながら戦いを始めた。


「もー、やりづらい!」


 アインスも滞空ではなく高速移動に切り替え飛ばし初めた。

 空気の壁を突き抜け先々で激しい衝突を繰り返している両者に徐々に追いついていく。

 だがまだまだ遠いし下手な攻撃は巨体さを誇るホワイトアイの方に誤射しかねない。


 何よりこんなに早い状態で戦闘はやったことがない!

 アインスは空中制御に集中してもらって私は……これだ。

 光魔法"ターゲット"!


(近寄りさえすれば"私"が叩き落としてやる。それまでは頼んだぞ!)


 分かったドライ!

 ターゲットの魔法は対象以外に攻撃が当たらなくする変わり種の魔法だ。

 だが今はかなり有用。


 なんとかスターべとエポニードを捕捉したいが距離が遠速くてうまくうまく捕まえられない。

 アインス! もっと相手へ接近して視界中央に捉えて!


「かんたんに〜、言っちゃって〜!」


 さらに速度が上がった!

 バランスが揺れるがなんとかアインスは抑え込む。

 激しい攻防の流れ弾が大量にあるため必死に避け続ける。


 熱を持った飛んでくる斬撃。氷のあられ弾。機雷のような魔法の連鎖的爆発や爆炎そのもの。

 必死に避けて近づく間にもみるみるうちにホワイトアイが不利になっていくのが見える。

 何せホワイトアイがいくらスターべを傷つけようがひるんだりする程度で意味は薄く。


 ぶら下がっているエポニードが巨大な戦いに巻き添えになるように傷ついてもすぐにホワイトアイにかぶりつき鱗なんかを食べて回復している。

 かなりエグい能力だあれは。


「んんん……!」


 おお! なんとか接近してきている。

 集中して……もう少し……

 脳内でスターべとエポニードの姿にターゲットが必死に合おうと動く。


 感覚としてはしっかり対象を凝視しようとするもの。

 さすがに音速超えの相手は難しい。

 私の目は速いものほど捉えられるがターゲットはなかなか……


 ううん……よし!

 やっと入った!

 ターゲット成功!


 ターゲットが補足され相手に常にマーカーがついて見えるようになった。

 コレで大丈夫だ。

 アインス!


「ええ〜い!」


 さらに接近し高速で移動しながら横に旋回するふたりへ追いついた!

 ようは山頂付近をグルグルしているわけだ。

 目の前まで来たしそろそろこっちも仕掛ける!


[ブリンクスター 強く瞬く光の爆発]


 この聖魔法を……強化! 変化! 複製!

 この魔法は正直使いづらい。

 拒絶の力である聖魔力が強く攻撃するのだがとにかく広範囲でまぶしい。


 ただ今はすでに"ターゲット"済み。

 さらに目的はスキ作りだ!

 眩しいことさえ踏まえておけば……


 魔法発動!

 連続で宙に真白な光の塊が何個も浮かぶ。

 それ!


 気合と共に魔法行使!

 察したホワイトアイはパッと後ろへ飛ぶ。

 スターべも何かが来ると警戒し鎌を身体の前で構え。


「な、うおっ!?」


 連続で花火のように爆発!

 スターマイン!

 連鎖爆発に巻き込まれ速度が乱れエポニード含め目元を覆い必死に閃光と爆発から身を守る。


 ホワイトアイもあまりの眩しさに瞬膜を降ろし顔をそむける。

 エポニードは"防御"したしスターべがかばったからこれであまりダメージは入っていないが……大丈夫。


「ようし!」


 アインスが速度を合わせて接近し横につく。

 気配を察して見えないなりにこちらに当てて来ようとするがそれに当たるほどこちとら不慣れではない。

 ドライ!


(そこだーッ!)


 ずっと待機させていた剣ゼロエネミーが魔法の力で念力のように動かされ振り下ろされる。

 全力の"回転切り"!

 ブチリ。


「……あ」

「へ?」

「よし」


 全力の切り裂きが狙ったのはエポニードではない。

 エポニードとスターべをつなぐ頑強な紐だ。

 岩をも切り裂くこの剣ならば切れる!


 無抵抗……というより何も出来ずに落ちていくエポニード。

 重みが無くなって察したスターべが慌てて目視し落ちていくエポニードへ落ちるように飛ぶ。

 アインスも私の身体でスピード落下!

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