表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
400/2401

三百九十生目 連射

 悪魔の目こと黒い目玉へ急接近!

 聖魔法"レストンス"がこの無敵の怪物に思わぬ劇的な効果が発揮した!

 麻痺のような効果の今。


 接近し勢いのまま鎧の剛爪を振るう!

 鎧の槍で刺す!

 尾の鎧でぶっ叩く!


 僅かな時に何度も攻撃を加え"連重撃"の効果で倍当たる。

 その度に目玉が震え肉塊が震え悲鳴にも似た音を上げる。

 それにしてもかったいなこいつ!


 目玉だからもっとプルプルしているかと思いきやまったく違う。

 確かにプルプルしているが衝撃を飲み込み刃の向きを逸し決して深く傷が入らないとてつもない硬さだ。

 痛いものは痛いようだから手を緩めないが。


 すると黒い目玉の一部分だけが急に白くなる。

 そこだけは半透明になりその奥に見えるものが。


「ダカシ!?」


 ニンゲンの。ダカシの顔だった。

 頭があるわけでも。身体があるわけでもない。

 顔だけがぼんやりと光り今にも消えそうな雰囲気で。


 "魔感"で感じたと今までの経験とユウレンに学んだ事が一気にひとつにつながり暫定的な答えを導き出した。

 それに悪魔とかいうのが私の前世的にも内側にニンゲンの何かを取り込むのならアレしかないというところもからもその暫定的な答えにぶつかる。


「ダカシの魂……!」 


 剣ゼロエネミーを(くう)魔法"フィクゼイション"で念力のように扱って拾い直して魔力を流し込みまた1つに繋げる。

 さらにこの悪魔の目の白くなっている間際に無理矢理ねじり刺した。

 先っぽだけだがとにかくこの状態で剣の力で敵愾心(てきがいしん)を削らせる。


 悪魔に油断やスキが生まれるほどチャンスが生まれるはずだ。

 この戦法は最初からだが悪魔を沈めるにはあっているはず。

 そしてダカシを無理矢理にでも引き出して悪魔から支配権を取り戻してもらわないと!


 何度めかの着陸とそして攻撃!


「ウアッ!?」


 ついに瞬かれた!

 剣と私が強く跳ね返される。

 吹き飛ばし後地面に落とされるがその衝撃は前にかけた光魔法"フォールイース"で無効化されて助かった。


 改めて飛んでくる触手や魔法を防ぎつつ思考を巡らせる。

 聖魔法……さっきみたいにほとんどまともに使っていなかった魔法がまだあるはずだ。

 なにか……何かないか。


 ……あっ! さっきのが効くのならもしかしたらこれも!


[ダンダリーレイ 特定の相手を拒絶する結界をはる]


 これだけだと攻撃には出来ない。

 だが"レストンス"と組み合わせれば……

 魔法を2つ組み合わせるものを唱えるのに集中する間に防御行動はドライとアインスに任せた!


(もうやってる!)

(ひえー!)


 本当にギリギリの戦いだしこの間防御の(エフェクト)シールドを使えないのはかなり手痛い。

 だが跳んでも跳ねても次の悪魔の目出現までに間に合わせなくては。

 触手を跳んで踏みつけ針で刺して鎧でこするように防ぎまっすぐ切られて鎧が深くえぐられるのを防いで……


 そうやってふたりに任せている間に魔法をうまく形にしなくては……

 どう転ぶか本当にわからないからなあ。

 魔法を大量に"魔感"で感知したがドライとアインスが丁寧に防いで避けて中和させる。

 剣ゼロエネミーも何度うち壊れされても健気に斬り裂いたり大盾モードで防いでくれて大活躍。


 "ヒーリング"が使えなければその分生命力は殴られただけ削られていく。

 防ぎ続け大きなダメージはそれぞれはなくともあまりにも手数が圧倒的。

 悪いがゴウやダンそれにシカウサギたちがいても血と肉が増えるだけの話だ。


 グラハリーのウルトラアーマーでも2種類の魔法をうまく組み合わせる30秒もない間に自分の生命力が半分を切った。

 向こうが新しい身体の使い方に馴染んだのか私を仕留めきる火力がまだ足りてないと本気になったのか。

 序盤とは比べ物にならないほどに息もつかせぬほどの猛攻。

 だけどこれで……


 黒い瞳が開いた!

 私を見て睨むまでが今までよりも早い!

 だけど用意済みだ! 大盾!


 悪魔の目から放たれる暗黒の光が大盾を一瞬で破壊する。

 だがその一瞬あれば私は脱出可能。

 迫りくる触手たちに針を飛ばして迎撃し床や壁に縫い付ける。


 悪魔の目に迫るために地面を駆ける。

 なっ!? またこっちを見てエネルギーが高まった!?

 ここまできてやられるわけにはいかない。


 何度か見て予兆は理解できた。

 エネルギーの高まりがピークに達するこの瞬間。ここだ!

 "空蝉の術"!


 めくりあげようとした瞬間に氷の床が粉砕される。

 私はそれをワープした直後に見届けた。

 悪魔の目が見ているのと反対側にワープ出来ていた。

 ギリギリ決まった!


 私のウルトラアーマーに全身が聖の魔力の結界に包まれる。

 さらに自らに淡くどこか力強いオーラが私と同じ形になりながら私を包む。

 その状態で思いっきり……


「やあっ!!」


 殴る!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ