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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
成獣編 〜破壊からの再生は〜
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二百七十四生目 強化

「アノニマルース?」

「うん、どうかな?」


 アニマルだのルースだの他の意味も少し混ぜて、『誰かではない、誰でもある』という意味もこめている。

 もちろん言葉翻訳せずに伝えた固有名詞だからその意味は推測されはしないだろうが。


「うん、ローズが良いと言うなら良いんじゃない?」

「良い名前ですよ!」

「ありがとう、じゃあそれで」


 アノニマルース。

 それがこの群れに刻まれた名前になった。

 その後話をまとめて書き上げた。

 どう良く伝えるかは苦心するポイントだった。


 そのあと冒険者たちを見送ることに。

 これから妖精の暮らす所へ行くらしい。


「ではまたー!」

「「お世話になりました」」 

「楽しかったです!」

「またモフりにくるからね!!」


 さようなら、と彼らを見送る。

 懸念だったニンゲンの冒険者対策はなんとか出来た。

 たしかこの後はドラーグ連れてきた業者との話し合いだ。

 しばらくはもっと集中しなきゃ。





 目まぐるしく時が進む日々の中。

 みなさんどうお過ごしでしょうか。

 私は今やっと少し時間がとれてテントで転がっています。


 プライベートタイムが!!

 少ない!!

 やることが多い!!


 ただ。

 昔の『やることが多い』と違って最近は事がトントン拍子に進むからやることが多くなっている。

 やはりニンゲンたちと交流をはかろうとしたりドラーグを連れて行ったのは正解だった。

 今でも外から工事音が鳴り響いている。


 気の良い工事業者さんや気の良い土木業者さんや気の良い石加工業者さんやらが働いている音だ。

 前に挨拶したドワーフの職人が多くの分野や人員を引き連れてきている。

 これももしやドラーグの激運力か……


 群れはニンゲンとの本格的な交流に浮足立っている。

 受信機の量産も良い調子でニンゲンとの会話の成立や知能の低かった魔物たちの知能改善が少しずつだが確実に良くなっていった。

 カムラさんによる教育の開始も間近だろう。


 ゆったり出来るこの時に自分の能力をチェックしておこう。


[ケンハリマ ローズLv.40 ポイント10

 "無敵6" "近接攻撃8→9" "光神術4" "観察7"  "峰打ち10"  "魔感7" "鷹目5""止眼3→4"

 "頑張る5" "変装7""ズタ裂き2→3""回避運動9""三魔7→8""無尽蔵の活力8""空蝉の術5→6""四耐性4→5"

 "以心伝心6→7"怨魂喰い5""言語学者8""率いる者5→7""見透す眼4→5""地魔法2""魂の守り2→3""救急魔術師7→8""指導者4→6"

 "戦士の心2→3""影の瞼1→3""森の魔女1→4"]


 順番にやっていこう。

 剣での戦いが多かったので"近接攻撃"も強くなった。

 かなり戦ったけれどこんなものかな?


 "ズタ裂き"は戦闘時にドライが勝手によく使っている。

 "止眼""見透す眼"など多くのスキルはふだんから使い勝手が良いからガンガン使っているね。

 "四耐性"の中には睡眠耐性も含まれているが忙しく働いていた影響かもしれない。


 "指導者""率いる者"は対象が増えたりスキルの貸し借り多かったり多くの指示を出したりとしているおかげで大きめの上昇。

 これはあるだけオトクなのでぜひガンガン強くなって欲しい。


 "森の魔女"は一気に増えた。

 スキルレベルが低かったぶん一気にレベルアップしたのもある。

 ただ進化してホリハリーになっていた期間の長さが圧倒的なのもあるだろう。

 他の進化はそれぞれの戦い時に合わせてだがホリハリーはニンゲンを装うさいにも利用するからね。


 "魂の守り"はあの世界滅亡悪夢を見ることで鍛えられているようだ。

 魂が浪費される夢とか……

 まあ明らかにただの夢ではなく明確なメッセージを感じるからなあ。


 はてさて最近は重労働やら敵自体の強大化それに多くの新しい経験でレベルが40になった。

 感覚的にここからはさらに戦闘や訓練だけで強くなるといった単純なものではムリな気がする。


 もっと多くの経験を積んで足りない部分を補っていかねばもはや行きづらい領域か。

 森の迷宮にいた息をしているだけでレベル70ぐらいまで行っていそうなとても大きな虫を思い出す。

 種族差ってのはあるなあ。


 レベルが水で経験が桶の柵とすると桶の柵が1番低いところまでしか水量が入らないわけだ。

 種族差はこの桶の半径大きさ自体。

 元々デカイ桶ならば多少のデコボコはあれど水はたくさん入るだろう。


 そんなことを考察しつつ新しいスキルを獲得した。


[猛毒の花 あらゆる毒に対して耐性を得て花を身に着けている時に花に猛毒を付与する]


 "影の瞼"から派生したものだ。

 これだけで5ポイントなのだが……

 普通なら取らないこれには惹かれた。


 おそらくこれは進化先のひとつロゼハリーに対応したスキルだ。

 それにしてもなんというか……単純に見れば暗殺向きなスキルだなあ。

 そしてもうひとつ。


[空の曲芸者 あらゆる空に対する耐性を得て飛行能力を上昇させる]


 もはや隠れているわけでもなくエアハリー用だろう。

 飛ぶことはエアハリーしかできない。

 他のケンハリマからしたらハズレスキルだろうなあ。


 今まで私が取らずにおいたスキルも数多くある。

 ハズレスキルじゃないかなーと思って放っておいたものだ。

 もしかしたらこうやって別の使い方があったのかも知れないな……


 ちょくちょく強さや能力で思い返すのはあの少年ダカシ。

 ここを襲撃した存在。

 今頃どこで何しているやら。

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