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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
成獣編 〜破壊からの再生は〜
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二百五十四生目 空飛

 群れへと戻ってきた。

 あのオーダーメイド服は抜群に動きやすかったしデザインも良かったからまた着たい。

 しばらくは修理になるが。


 私たちは群れへと戻りひとときの休みや業務をこなす。

 やることはたくさんあるが慌てていてもどうしようもない。


 魔王復活関連はこちらも巻き込まれる可能性はある。

 だから防衛強化含みジャグナーとも話し合った。


「警備や軍事の強化関連の話はだいたいわかった。魔王を復活とか、危なさそうなやつらもいたもんだ。

 でも留置場と刑務所ってのは?」


「留置場はとりあえず身柄を拘束しておくのに使うかな。前のパペットみたいに刑務所はさらに悪いことをしたやつを、反省するまで閉じ込めたりするところ……ざっくり言うとそうかな」


「なるほどなー、だいたいわかった。だがそれには頑丈な施設がいるな」


 確かにテントでは難しく木材でもジャグナー並の腕力があれば破壊されてしまう。

 それも含めて考えておくということでその場は終わりになった。

 少しずつ、少しずつね。


 さらに夕方になれば再びニンゲンの街へ。

 ちゃんとホリハリーで服も着てカムラさんと共にニンゲンの詰め所へ。

 詳しく聞かれた内容を事情聴取。


「……それで、あのパペットたちは?」

「悪いが、調査中で話せることはないんだ」


 聴取している衛兵に尋ねたがダメだった。

 さっと"見透す眼"で読心してみたがどうやら担当が違うらしく何も知らないらしい。

 その後夜更けに解放されてバローくんのいる宿へ。





 眠るムネを伝えて自分の部屋に入った後にカムラさんの元へ空魔法"ミニワープ"。

 普通なら壁の向こうは無理だが"見透す眼"で透視してちゃんと見定めて飛んだ。

 さらにカムラさんと共に空魔法"ファストトラベル"で群れへ。


 食べて話して空を見上げ。

 月が2つともきれいだ。

 その月たちが群れの建物や魔物を照らして影も……




 影?



「ああっ!」


 急いで"以心伝心"!

 すっかり忘れて数日放っていた!


『あ、ローズ様?』

『ごめんドラーグ! 忘れてた! 大丈夫だった!?』


 ちょっと間の抜けた声が頭に響いたがドラーグだ。

 良かった無事らしい。


『ええ! それにしても凄いですよここ! 久々に全力で満喫していました!』

『そ、そう。それはよかった』


 向こうはのびのびしていたようだ。

 良かった大事にならなくて。


『それより凄いんですよ! 食べ物もおいしくてにぎやかでお祭りみたいで、あ、それに事業とかお店とか参考になるし、鍛冶みたいなつくるものも……あっ! そうそう、僕達のモノ、凄く売り込めそうですよ!』

『うん? と、とりあえず話は聞くから一旦落ち合おうか。どこにいる?』


 興奮して話が止まらないしまとまってないからめちゃくちゃなドラーグと一旦合流することにした。

 場所を聞いた所、街の中の……うん聞いても全くわからない。

 まだまともに街探索していないからね。


 "以心伝心"で視界を共有してもらう。

 視界をぐるりと回してもらって目印になりそうな建物を記憶する。

 マジでどこなのだろう。


『じゃあ待ってまーす』

『あんまり動かないでねー』


 街灯が明るかったのが幸いだが探索の必要がある。

 どこかの屋上、かなあ。

 なんでまたそんな所の影内に。


 あまり天井をしかも夜でピョンピョンしたり探索するのはマズイな。

 落ち合うのもドラゴンだし。

 こっそり動くこととしよう。


 組み合わせる魔力は『空・土・火・光』。

 地魔法と聖魔法は外しておく。

 新たな姿に……"進化"!


 肉体が縮む。

 他の"進化"とはひと味違う。

 力は溢れるのだが肉体はほんの小さく。

 

 子どもの頃の私のような外見だ。

 いばら模様はあるね。

 ただ3つ目はあるので気分的に閉じておこう。

 なあに"透視"があれば問題ないからね。


 こうすると我ながらかなりイケてると思う。

 まあこれからは姿を見せずに動くんだけれどね。

 空魔法"ファストトラベル"!





 到着!

 ココは街の外側の門付近。

 意識して降りる場所を調整した。


 魔法を理解しているからホリハリーでなくてもこのぐらいはできる。

 さあ侵入タイムである。

 門はしまっているが……なあに外壁の上はあいているではないか。


 見える範囲の衛兵なし。

 "見通す眼"と光神術"インファレッド"でチェック。

 サーモグラフィー的に見える見える。

 見張り台の篝火がすごい赤外線量。


 それはそれとしてやはり見張り台やら内部やらに衛兵はいるか。

 うまく影を縫うように移動しよう。

 針を展開!


 この姿の最大の特徴。

 針が私の背中から腰にかけて骨格のように針が連なっていく。

 翼のように広がった針が完成すると共に。


 身体が浮いた。


 さあ行こう。

 まだ使いこなせていないが足音すらもうないのだから。

 『エアハリー』の姿。

 夜のフライトだ。

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