表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2345/2401

二百五十三A生目 猛攻

 小イタ吉をキャッチアンドリリース。

 浮いているとはいえ低空だったここ。

 小イタ吉は地面に叩きつけられる。


 なにより驚きなのはいきなりからめ手を使ってきたこと。

 今まで防御でしたことはあったけれど投げ飛ばす攻めは初めてだ!


 大イタ吉もその迫力か違和感かで一瞬気圧されて。


「ぬああああっ!!」


 それでも引けないと高く飛び上がってから振り下ろす。




「ソウ来て欲しカッタ」


「何ッ」


 まっすぐいけばつかまるという危険性を示された。

 だからこその攻撃姿勢で。

 スーの右腕にとんでもない勢いでエレキが集まっていく。


 まさしくニンゲンなら拳を固めて力を込めたというところかっ!


「絶」


 全身がバネのようにしなる。

 限界まで縮めたそれが激しい反発を生むように。

 するどく振られた拳と全身をかけた重みが大イタ吉の尾刃に。


 尾刃すら突き抜け胸に!


「空ッッ!!」


 拳が振り上げられ伸びる。

 イタ吉が同時に紙屑がごとく空へ飛ぶ。

 拳に集められていた雷撃も空と大イタ吉に放たれ空を輝かせていって。


 雷撃が空を舐め雲すら突き破るほどだった。


 うわぁ……イタ吉以外が食らってたら即死だったかも……


 空間が一瞬白く反転しイタ吉がまるで全身砕け散ったかのように見えた。

 幸い砕け散ってはいない。


「げえぇっ!」


 小イタ吉がすぐ避難する。

 地面へ落ちてきた大イタ吉は明らかに死んでいる。

 ただ小イタ吉さえ生きていれば復活可能だ。


「貴様ッ!」


 アヅキが怒り翼を羽ばたかせる。

 スーの周囲に嵐のような風が巻き起こた。

 スーの体は地面に縫い付けららるように落ちた!


「何ッ!?」


「逆巻の風だ、そして!」


「うおおおおっ!!」


 兄インカが嵐の中に突撃していく。

 猛風なんてなんのその。

 スーの元へあっさりたどり着き……槍針を構える。


 一閃!


「ガッ!?」


 そのまま抜けて行く兄インカ。

 今のはかなり入ったなあ。


「ちょっ、スー!? 大丈夫ソウ!?」


「……!」


「ウヒイッ!」


 そうだそうだ相手の心配より自分の心配しろ!

 雷神と剣ゼロエネミーそして遠くからドラーグによる射撃合戦でメアリーを抑える。

 メアリー抑えないと普通に全滅しかねない。


「そろそろ、沈めっ!」


 アヅキがこっちに飛んでくる。

 スーが嵐の中に閉じ込められているからこそだろう。

 

 雷神に速射して足にビームが引っかかる。

 おもわず雷神が離れた。

 あれは痛そう。


 アヅキは少し距離が有る。

 ここは剣ゼロエネミーで……


「キャハハハハッ!!」


 えっ!? いきなり全力で上空へ飛んでいく。

 まるで離脱するかのような勢い。

 アヅキもいきなりの行動に驚き見上げている。


 メアリーが全身の砲口を……閉じた。

 その身のうちにしまう。

 メインの砲台は……さらに巨大化した!?


 ガチガチと音を立てどんどん違法建築されていく。

 アヅキが妨害に飛び走るが遠い!

 さらにブースターもしまう。慣性だけで飛んでいる状態だ。


「私ノ全力、後悔出来るト良いワネェ!」


「くっそ、降りてこい!」


 アヅキが羽ばたいて追いかける。

 みんなもおなじような動きをしているが……遠い!


 魔方陣が大きく展開されていく。

 今までは可視化されるほどの魔方陣は描かなかったのに!

 魔法陣は球形を描き渦巻いていく。


「フットベー!!」


 超巨大な砲台から魔法陣に支えられ三角錐にエネルギーが走る。

 そして……先から絞り出されるように一発放たれた。

 それは弾丸のようだが強い輝きを放っていて……速く。


 全員距離を取りつつガードして……

 きらめいた。

 空中で突如1つの射撃されたそのエネルギーが空気に押されるように広がる。


 すると急激に膨張。

 一瞬ののち爆発で急拡散して……!!


「「うわあああぁぁぁ!!」」


 全てが光に包まれる。

 ちょ……大盾化したゼロエネミーが吹き飛ぶほどの圧力!

 すさまじいエネルギーの波に何もかもが飲み込まれていく。


 おそらくここ一帯全部巻き込むようなわけのわからない範囲の大爆発!

 防いでないと何もかも吹き飛んでしまうだろう。


 くう……!

 メチャクチャな砲撃。

 スーが防御できなきゃ放つ気がない技だ。


 大盾化したおかげでなんとか耐えたゼロエネミー。

 他のみんなは!?

 光が晴れると完全にえぐれてしまった荒野。


「キャハハハハッ! スー以外ミーンナ消し飛んだ!」


 ビリリ。

 笑うメアリーの背後に雷撃と風を纏った血にまみれた英傑がそこにいた。


「そうか?」


「ハ?」


 そして拳。

 顔に思いっきり殴り込み。

 完全に深く刺さった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ