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百七十二A生目 連続

 人形10体対私達5体。

 いやきついが。

 きついが??


「殲滅開始」


 殲滅開始されてしまうけど?


「みんな逃げるよ!」


「あわわわわ!!」


「うわーっ!!」


 そして始まる一斉乱射。

 私達は一斉に逃げ走り後方からあらゆる射撃物が飛んでくる。

 矢、弾丸、爆弾、岩、炎、ええいとにかく色々私達に襲いかかっている!


 蜂の巣は勘弁なのでとにかく駆け回って柱や壁の影に転がり込む。


「うひーっ」


 ガリガリと音をたてて投擲物たちがぶつかる。

 想定していたより多いんですけれど!

 数体私のほうに飛んできた!


 文字通り空をかっ飛んできたのだ。

 低空を滑るように飛行してきた。

 私が最大警戒なのがよくわかる4体編成。


「これどうしようもないってぇー!」


「ローズ!」


「うぐっ、こっちを早く倒さないと……」


「余所見トハ、余裕デスネ」


「うわっ!?」


 私が必死に手数増やしながら剣ゼロエネミーと銃ビーストセージで逃げ撃ち。

 グレンくんが2体の人形によって近接ラッシュを食らっていた。

 弾く刀から火花が飛び散る。


 チラチラとみるに他のみんなも激戦だ。

 クライブは人形たちとまともに斬り結んでいる。

 ホルヴィロスは毒の通らない無機物に顔をしかめつつ走り回っていた。


 たぬ吉は1体に矢達磨にされていた。

 ゴーレム部分だから平気とはいえなかなかえげつない見た目になっている……

 はてさてそんなみんなよりも私が生き残ることのほうが大事だ。


 かなりキツイけれど私が長い間動いて4体惹きつけている間みんなには合計6体しかいかない。

 ……数字に直すとだいぶひどいな。

 いくらこっちも強くなっているとは言え物事には限度があると思うんですよ。


 本当に向こうの戦力出せるだけだされちゃってるなあこれ。

 時間をかけたらさらに増えていたりしたんだろうか。

 そうしたらもう突破は不可能かもしれない。


「ううっ!」


「マサカ……我々4連連携フォースフォーメーションを喰ラッテマダ生キテイルトは」


「事前情報通リ……イヤ、ソレ以上!」


「無駄口叩クな! 4連連携フォースフォーメーションにスキはナイ!」


「情報修正完了……追イ込ムゾ!」


 私の周囲に4体が立ちふさがり着実に追い込んで行くように攻めてくる。

 こちらの攻撃の手がそれらを防いで弾く防御に回されていた。

 単なる射撃合わせでも恐ろしく精度が高い。


 逆に攻められぬように距離は離し続けている。

 ゼロエネミーの攻撃を的確に叩き落とし続ける係には舌を巻いた。

 人型サイズに強力な剣ゼロエネミーなためメチャクチャ警戒されている。


 少しずつこちらの手を減らされている。

 このままだと大打撃を受けるまで僅かな時間。

 ならば機転を変えるしかない。


 一瞬だけ時間をつくる。

 私は一気に距離を離すように駆ける。

 ほぼ跳んでるようなものだが相手は機敏に落ち着いてきた。


「ソノ程度で!」


 そして壁を蹴って急に真逆へ動く。

 もちろんそれにも食いついてくるが……


「出シ抜ケルトデモ!?」


 向こうはこちらを追い詰める関係上壁や柱の配置がちがう。

 蹴っていきなり方向を変えられない。

 もう1段階!


 土魔法と火魔法を組み合わせて輝く土塊を生成。

 投げつける!


「当タラン!」


 魔法でシュートされた輝く土塊は人形たちが見定め避ける。

 ここ!

 背後で爆発させるとつよい威力と共に粉塵が一気にひろがった!


「ムッ」


「被害軽微」


「熱感知切替、相手ハ……何!?」


 煙の中私の影がうごめく。

 飛び出したるはそれは私のようで私ではない。

 全身が鎧に覆われたその姿。


「形が変ワッタ!? グワッ!?」


「形だけじゃないよ」


 私は……いや僕はロードライトになった。

 男の私だ。

 最初はかなり苦心したこの能力だけれどこういうシーンではかなり役に立つ。


 なにせ柔軟さと引き換えに剛健さのあるこの状態は似ている自分のようでちがう。

 だから……


「はあっ!」


「ソコカラ射撃! クッ! 避ケキレ……!」


「バカが、コッチに来ルナ!」


「「ナアッ!?」」


 僕の腕から高圧洗浄機みたいにエネルギーの塊が放出される。

 当たらないように人形がゆれ動くがそれは追い込み漁。

 剣ゼロエネミーと戦っていた1体にぶつかる瞬間さらにもう片腕からエネルギービーム射出!


 エネルギー大爆発を起こした2体に目もくれず強烈に噴射して壁を削り走る。

 その先にいた1体はよけようとして……

 急加速!


 それについてこれず人形の目が大きく見開かれて。


「まっ……ガッ!?」


 (エフェクト)を込めた渾身の飛び膝蹴り。

 もちろん終わらない。

 連続で格闘を叩き込んで獣拳士の連続武技をたたきこむ!


「獣爪! 連牙! 四足乱舞! 連牙! おまけ銃で爆散華!!」



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