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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
成獣編 〜破壊からの再生は〜
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二百十六生目 結界

 こんにちは、ココは外界。

 迷宮から出て山の頂まで空魔法"ファストトラベル"してきました。

 そこには予想通りというかなんというか。

 傷ついた様子の大鷹がいて上空から降りてきた。


「あ、ローズ、ローズだな! ココしばらくの間どうも傷が治らねーんだ! 治してくれ!」

「こんにちはー、こっちも手ひどく襲撃されてね、もしかしてと思って見に来たよ」

「あ? ということは、あのこどもっぽいニンゲンか!」

「そう、その子」


 すぐに一致した。

 怪我を治しながら話をしようとして気づく。

 生命力は十分に回復している……?


「いやあいつに負けたのはさすがにショックでな……負けが多いのは俺のプライドが傷つくぜ」

「ああ……なるほどそういう」

「うん?」

「いやこっちの話。まあ負けるのは死ぬかもしれないしね」


 これは心の傷もみる必要がありそうだ。

 聖魔法"トリートメント"で傷をくっつけ"ピースマインド"で心の傷を和らげる。


「イテテ、相変わらずその魔法痛いな!」

「でも治るんだからがまんがまん」


 治療痛はありながらも身体に負ったいくつかの傷を治したし心の傷も少しは癒やした。

 これで問題ないだろう。


「うん、心なしかだいぶ楽になったぜ。ありがとな! また羽根が必要なら言えよ」

「ほーい」


 大鷹が空へ飛んでいくのを見送る。

 どうやらもう大丈夫そうだ。

 空魔法"ファストトラベル"で再び私の群れへと戻った。





 後日昼。

 九尾家に私たちはいた。

 九尾の他にはカムラさんそれにドラーグだ。

 このメンバーで街に潜り込む。


 ユウレンは顔が割れているから論外だったがカムラさんなら別だろうということで決まった。

 ダカシの家族を殺した犯人っぽく見えるというのは問題なので少し変装はするつもりだが。

 そして……


「そこのアンデッドはまあ、みてくれからして大丈夫そうじゃが、竜は難しいじゃろ」

「あ、そこは大丈夫なんです。それ」


 そういってドラーグが影に潜り込む。

 完全に外からは見えなくなった。


「ほほう、かなり高度な隠れかたじゃのう。確かに問題ないわい」

「あとは私だね」

「うん? お前さんもいくのか? 無理そうじゃが……」

「まあ見ててください」


 私はためてあった魔力で"進化"する。

 姿がぐぐっと変化してなったのはホリハリー。

 2足の姿だ。


「これでそれっぽくごまかしたらいけると思います」

「ほほう!? その術はかなり珍しい……まあとにかく工夫は必要じゃが、たしかに」


 そういえば九尾に"進化"そのものを見せるのは初めてか。

 驚いた顔をされた。


 "進化"には確かに魔力供給が必要で30分くらいに1回は魔力を練り直す必要があるだろう。

 まさかニンゲンたちの前で堂々と魔法を唱えるわけにはいかないし隠蔽してわからないようにしなくては。

 多分今の私ならうまく出来る。


「さてと、ニンゲンの街へ入るにはいくつか突破せねばならんことがある。まずは対魔物結界。これを越えられなければ何の意味もないわい」

(わたくし)のようにユウレン様のような人と契約を交わしていれば問題はないのですが、他の方は難しいでしょうね」


 忘れがちだがカムラさんはアンデッドだから魔物扱いなのか。

 前の時に魔物よけの結界に対して平気そうなのはやはりそういう理由があったのか。


「それに行くのは大きな街。小さな村は弱い結界しかないじゃろうが街は魔物が触れれば死ぬほどの毒となる強力な結界じゃろうからな」

「我慢して……なんとかなるわけでは、なさそうですね」

「そこは、昨日なんとか探し出した書類に突破するための考案が書かれていたのう。なんとかなりそうじゃ」


 悪い笑みをにやりと笑う。

 あれ、これから初めて作るということは誰が実験を……ああ、うん、そういうことだよね。

 九尾は話を続ける。


「それで、結界を通れたら今度は門じゃな。まあこれはタイミングも肝心になるの」

「タイミング?」

「特に問題が少なければ緩く、問題があったり戦争なんてある時には身分証の他に通行証がいるほどに厳重になるからのう」


 なるほどもっともだ。

 九尾によると特に夜は厳しいらしい。

 昼間の方が良いだろう。


「それなりに説明できる身分も必要になりますね」

「そうじゃな、誤魔化せられる程度に曖昧にな」

「冒険者……ではだめなんでしょうか?」

「冒険者は冒険者の身分証明書がある。偽造も難しいじゃろうな。じゃ、から……」


 カムラさんとドラーグの話を聞き九尾は難色を示す。

 だが少し考えて代案を閃いたらしい。


「そうじゃ、こうしよう! それは……」


 私たちは九尾から代案を聴いた

 ふむふむ……。

 実際どうなるかはわからないがおおむね大丈夫そうだと話を続けた


「結界と門をくぐり抜けれれば後は大丈夫かな?」

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