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七十二A生目 救助

 一応いまの私のステータスを見直しておくかな。


[ニーダレス Lv.43→44 ポイント4

 "繋がりの無敵15" "イバラ戦師21" "魔眼を持つ者15"

 "言葉を超える教師14→15" "疲れ知らずの魔毒獣16 " "獣の賢者17" "神魔行進9" "光神術6" "小神罰1" "大地の神域6→7" "分神2→3" "バトルマニア7→8" "宣言3" "魂分・同体の奇跡7" "巨獣再臨5" "銀の神盾4→5" "深淵の一端4" "小神罪1"  "守護領界1→5"] 


 正しく変化に乏しいとしか言いようがない。

 特に小神罪と小神罰は訓練で使ってみたけれどなんもかわらない。

 使い方はわかってもカカシに特殊な弱体や特殊な即死を与えているだけではなあ。


 そして普段も使い道が少なすぎる。

 罪と罰を組み合わせると特殊な効果があるが……

 神相手じゃないとなぁ。


 守護領界はたくさん使えるように訓練した。

 新たな感覚というものはすぐに使用者を酔わせてくる。

 エリア内全てを自分として認識し把握できるだなんてようやるよってなる。


 でも私もアノニマルースの1地区くらいは覆えるようになった!

 ちょっとずつ慣らす作業がいちばんしんどかったッ!

 まあでもいまや常時発動し続けられる。


 メインはあくまでアノニマルースを包められる力でしかないけどね。

 冒険ではそこから派生させた力が使えるはずだ。

 あとは上げられるスキルをちょいちょい鍛え済み。


 そうこうしている間にも冒険者が救助を待っているはずのポイントに近くなってくる。


「あ、それが相手の冒険者がわかるものなんですか?」


「うん。証の共鳴石。近くになればなるほど震えていくんだ」


 冒険者が持つ冒険者証にある1つの仕組み。

 魔術的なつながりをもたせた石と証が共鳴するという仕組みだ。

 そのまんまだと無軌道に反応しまくってしまうので緊急信号が送られてきたパーティーの誰かに反応するように方向を固定されている。


 世にはこういった品々がいくつもあり地方や国ですぐに変わるんだよね。

 それを使い方変えるのがちょっとした日常の変化で楽しみでもある。

 さて私自身のスキルで探知は広げているが……


 なにかあれば意識の裏でまたイベント発生マークが見えるはず。

 そこまでは探知に頼り近づいたら石に頼ればオーケーだ。


「まだ反応は浅いですね……?」


「エリアとしてはここのはずなんだけど、もしかしたら私達がギルドを出た後に移動したのかも」


「誰かに追われている、かもしれないということですか?」


「うん、まあ強敵相手に負けて付け狙われるのは冒険者あるあるだからね」


 それはもう仕方ない。

 冒険者がピンチになるときってだいたいそれなのだ。

 変なところにハマって救助は初心者くらいしかなくて中級者まで行くと豊富な道具とわけのわからない能力の組み合わせで突き抜ける。


 私もほら……覚えがないでもないしそういう突破方法……

 魔物たちと数戦まじえつつ私は倒した魔物達を回復しアノニマルースに誘ったりして……

 少しずつさらに奥地へと歩みを進める。


 陽の光が途絶えた。

 そう思ってから何分立った頃だろうか。

 あたりの状況があまりに一変しだしたのは。


 光が途絶えたせいで植物たちが枯れてかわりに同時にまた別の翠が大地として溢れ出した。

 菌糸類……きのこだ。

 それにコケもまるで草むらかのやうにある。


「ここは……元がキノコの場所なのはわかりますが……」


「誰かが争った形跡がある」


 そしてひどいのは激しく傷ついたあとを見せる環境。

 特に目立つのは広範囲にヘドロのような毒が撒かれていること。

 よく見ればあるような焦げや火薬のかおりそれに切断跡はニンゲンだろうがわずかしかない。


「これ、まずいですよね?」


「まずいねえ……さあ急ごう」


「はい、警戒します!」


 周囲に魔物の気配もない。

 みんな逃げ出したか隠れてしまったということだ。

 ここの惨状を遠巻きに見ている。


 私達は方角を確かめつつ再度駆け出した。

 ある程度地形は無視して飛んで行くのも視野に入れつつ。

 ちなみにローズクオーツはそのままでは飛べないので飛ぶ時は私のとげなしイバラに掴まる形だ。


 さっきまでのようにどこでも踏み来られればよかったんだけれど毒の名残がひどいからね。

 私は触れても平気だけどなんか汚そうだし……

 "猛毒の花"で無効化できていても触りたくないものって世の中にいっぱいあるよね。


 そのまま導かれるように下へ下へ降りていく。

 本当にこんなところにいるのか? という疑問がわくほどに周囲は薄気味悪くなる。

 しかし反比例するように石の共鳴は徐々に強くなっていった。


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