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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂った境界と踊る神々そして大きな賭け後編
2005/2401

九百十二生目 十五

 私達は全員黒のスーツに身を包んでいた。

 私はカッと熱を持った後男に変わる。

 ソウガイハに変わってみせるとみんな驚いたりなぜか呆れられたりして。


 はてさてメンバーが揃うと壮観だ。

 まずは私。

 そしてドラーグ。


 ドラーグは竜だ。

 美しい白く透明な宝石みたいな鱗を持つ。

 自らの体を小分けしてそれぞれ独立して動ける分小さくなるのだがそれでも2メートル近くはある。


 当然魔物なためそのままではバレバレなので纏っている服と装飾にガチガチの認識阻害を仕込んである。

 私も似たようなものだが。

 少なくともちょっと"観察"しただけでは見破れはしない。


 私の隠蔽スキルである"影の瞼"も貸しているし。

 見てもわからないように工夫してあるしよほどバレないだろう。

 ニンゲンの幅が大きいからこそ出来るテク。


 ジャグナーも来た。

 岩鎧を剥がして分厚い毛皮を整え。

 ついでにキレイに流して黒スーツで覆い。


 ドラーグにもつけてある認識変化させるサングラスをつければ強面のふたりが完成だ。

 …………ちなみにジャグナーは女性化してもらっている。

 男状態だと流石に大きすぎた。


 ニンゲンから見ればそれでやっと巨大な男なので平気だ。

 声の高さとかもそもそも翻訳機通すからバレないし。

 問題は気をつけないと元の声のほうが漏れてしまうことだからそこらへんは全員に厳命してある。


 何度も改良を重ねた受信機リングは今や違和感のないタイムラグなしの翻訳を実現している。

 あとは本人の気の使い方だ。


 ジャグナーに関しては現場とここをワープで行き来するらしい。

 そんなに疲れているのだろうか……?


 アヅキは現場に詰めている。

 人形の魔物軍に占拠された街の制空権争いで忙しいそうだ。


 ニンゲンからゴウとダンそれにオウカも来てくれた。

 3人はベテランの冒険者だ。

 ここ最近で特にメキメキと実力をつけている。


 ゴウが狼のようなニンゲン。

 ある意味私と似て非なる系統。

 ダンが筋肉ムキムキのウシを思わせる角を持つニンゲン。


 オウカは女性のおばあさんだが普段はフルアーマー。

 今回は珍しい正装に身を包むことになるので困惑しつつも笑っている。

 顔があんまり割れるのはまずいのでサングラスはつけているが。


 ここまでで6名。

 ラゴートというたぬ吉の部下の人型竜魔物。

 経理担当をしていて、見た目からしてこれないたぬ吉の代わりに来た。


 アカネも来た。

 大人というにはやや小さいがそれは改造の影響。

 ニンゲンを超えてしまった存在は大人らしい姿を取るのも自由だ。


 九尾博士も誘ったら来られた。

 来ないかと思っていたのに……

 研究の気分転換に研究しにいくらしい。


 何を言っているかはよくわからない。

 忘れがちだがニンゲンだ。

 鍛冶師のカンタも来た。


 どこから話を通したのか……

 いつの間にか来ていた。

 ケモノと鍛冶以外に興味があったのか私狙いなのかは不明。


 インカ兄さんとと弟のハックももちろん来てくれた。

 インカ兄さんは基本的には4足しかなれない。

 なので"変装"を私から借りている。


 見た目は私に似たニンゲンぽくして会話も練習した。

 そしてハックはトランスすれば2足と何か謎のものがくっついている姿なので服装で隠しつつ。

 額の目とかもカツラで隠したりして。


 その他にもアノニマルースでニンゲンに化けられる魔物たちを見繕った。

 例えば裏方の仕事をする隠密の者たち。


 前に私達すらニンゲンだと欺いた手際は今回も発揮されている。

 おっさんやオバサンといったどことなくどこにでもいそうな雰囲気をしているのに黒服を纏うだけでもかなり変わる。

 これは隠密側が微調整しているからだろう。


 彼らは当然仕事だ。

 遊びを装いつつ味方すら騙して何かをしていく。

 これで総勢15名。


 ここまで来ると私が男になる理由は薄くなるが……

 入り口からこうだとすると内部も察しあまりある。

 いちいち紳士同伴とされても面白くないし自分だけで踏み込むことが難しくなる。


 今回はこれで行くこととなった。

 割とメンバーは初めての顔合わせのものも多い。

 ワイワイと会話を交わしつつ準備をして……


「おはようございます、(わたくし)に用があると聞いて……ええっ!? この数は一体なにがどうやって!?」


 私が呼び出したエイナはこちらの人数を見てひどく驚き……

 私達は不敵な笑みを浮かべた。






 私達はゲートを潜る。

 その間従業員たちは震えるように目線と頭を地面に向けて。

 他の客たちは私達の異様な正装に威圧感すら感じて。


 乗り込む先は顔のない神の1柱VVの根城。

 遠慮はいらない。

 一気に乗り込んで1万7千ポイントで中のやれること全部やるぞ!

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