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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂った境界と踊る神々そして大きな賭け
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七百五十三生目 回復

 まずモンスターハウスから幽霊魔物たちが外に逃げるのか問題。

 これに関してはかなりの割合でノーになると聞いた。

 モンスターハウス自体を浄化の炎でぶん焼きしたらさすがに全員逃げる。


 ただそうじゃないなら基本有利対面になるモンスターハウスからは逃れない。

 というか一種の制約がありモンスターハウスの中だと無尽蔵にパワーが湧いてくるのだとか。

 だからこそさっきから向こうはガス欠を考えない全力を出してくる。


 そして外はたいてい太陽の元か光があるか月でもあるかしている。

 モンスターハウスとしての支援も得られず光の元に行くというのはほぼほぼ自殺行為。

 極端に弱体化したところをモンスターハウスに喰われかねないらしい。


 そう……モンスターハウスは中に閉じ込めるだけではない。

 喰うのだ。弱った相手を。

 そして力を循環させていく。


 詳しいことはしらないがそんな感じらしい。

 私も食われないように注意しないと。

 さて考えている間にも多少はシメた。


 封魔石をポイポイ投げて回収する。

 復活させられると大変だ。

 無尽蔵のエネルギー供給があるから復活しちゃうんだよねすぐ……


 封魔石の中なら安全。

 回収しまだ多少残っている幽霊たちの追撃を避けつつ大広間まで追いかける。


「待てー!」


「きたぞ!」


「げっ、こっちでもなんか暴れてる!」


「構わねえ! 全員で叩けばなんとかなるだろ!」


 結局私の視界を埋めるように幽霊魔物たちがあらゆる扉から湧いて出てきた。

 ただし。

 その一角が背後からズバリと斬り裂かれる。


「「ヒェェァァッ!!」」


 複数を切り裂いて現れたのはムチのようにしなる透き通る水色をした鋼。

 いや鋼なんだろうか?

 鞭剣化したゼロエネミーだ。


 実はたくさん素材を融合して有機物無機物呪物と神のものも集まっているせいで……

 果たしてコレが何かと言われると結構こまるというか。

 触るとスベスベしているのに金属らしさが薄く水に濡れるようで一切濡れてないし。

 なんだか宝石ぽさのほうが強いかも。


 つまり石である。

 鋼でも悪くはないが土や石のほうがより私にシナジーがある。

 きっとそうさせているのは私の土の加護が込められた血液だ。


 鞭剣ゼロエネミーが大暴れして傷ついた個体を個別で追って狩っていく。

 落ち武者狩りとかいうらしいね。 まさしく幽霊みたいな相手に対して使える言葉だ。


 切り裂きして封魔石!

 イバラで射抜いて封魔石!

 銃ビーストセージが暖かな輝きの弾丸で乱射し封魔石!


 いっぱいもらってきてよかった封魔石!

 事前予測よりも敵が多いぞ!

 すでに15くらい封魔石に投げいらた気がする。


 このままでは普通にジリ貧である。

 けっきょくのところ向こうの狙いはそれだ。

 無尽蔵の供給と数で制圧するわけだ。


 ただそれは相手が私でなければできた話。

 そりゃそうである。

 私すら呪いを反転させて逆に無尽蔵の供給もらってるようなものだもの!


 しかも効率の良いエネルギー使用でキレが落ちることはない。

 むしろここからが本番だ!


「なんだ!? 速すぎる!」


「おいおい、相手は既に何度も戦闘してんじゃないのか!?」


「グワァー!!」


「か、囲めねえ!」


「馬鹿、狙えねえよ! 寄るな!」


 もしこれが訓練兵だったなら私が壁や天井や階段や床を縦横無尽に飛び回っている今でも。

 正確に包囲する方針を組んでこちらに妨害を置こうとしてきただろう。

 そもそも私が補助魔法重ねまくってどんどん強くなっているのは明確だし。


 この狭い空間では助走が足りないけれど本来ならマッハは出せるからね。

 正確な測定器がこの世界に無いっぽいのでどこまで早くなるのかはわかってないけど。

 少なくともこの大広間をゴム球みたいに激しく跳ね回ることぐらいはできる。


 向こうは向こうでなんだか思ったよりもうまくいかないという状況になっているらしい。

 まあ私が目にも留まらぬ速さで射ち斬りしばり上げしかも1体1体封じるということをしているからね。

 攻撃に当たってやる義理もなければ当たっても……


「よし当たっ……なっ! 硬い! 全力だぞ!?」


「そらぁ!」


「ぬぐぁぁー!!」


 補助で固めておいて防御用の鎧針を一瞬展開して使い捨てるようにして突っ込む。

 割と普段からやることではあるけれどこういう数を頼みしてくる相手だとめちゃくちゃ効くね。

 具体的には私への生命力ダメージがとても低くて効いてないね!


 さらに常時いくつかの効果で回復でしょ?

 そして知らない奴らが私に精神への攻撃を振ったり呪いの固まりをぶつけてくるでしょう?

 わざと喰らいにいっておいしくいただけば相手の幽霊たちはビビリ私は完全回復。

 

 相手は数が増えれば増えるだけなぜか不利になっていく……なんでだろうね?

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