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六百十二生目 最後

 野菜スティックかじりながら治療や点検を行っている。

 それと。

 今の私のステータスは……


[ニーダレス Lv.24→33 ポイント4→13→3

 "繋がりの無敵12→13" "イバラ戦師20" "魔眼を持つ者12→13"

 "言葉を超える教師13→14" "疲れ知らずの魔毒獣13→14 " "獣の賢者14→15" "神魔行進3→5 " "光神術6" "小神罰" "大地の神域3→6" "分神2" "バトルマニア2→4" "宣言1→2" "魂分・同体の奇跡1→5" "巨獣再臨"]

[ガンナー Lv.5→9]


 そこに新しくスキルが2つ覚えた。


[銀の神盾 結界と味方への守り補助を取り扱い司る。全てを滅ぼす力に耐えるのは、銀白の輝きを纏えるもののみ]


[深淵の一端 毒や呪いなど妨害系に対して適性と理解で取り扱いを得る。深い闇の底で出会ったものは、いつでもあなたを見ている] 


 フレーバーテキスト的なものがあるし力の名前に関してどことなく私と仲がいい相手の影響を感じる……

 とったスキルたちはそれぞれ防御補助系強化と妨害系毒系強化だ。

 "森の魔女"とか"獣の賢者"が魔法を広く理解するものならばこちらはより分野を絞って神の域に達しようというものだ。


 結界の魔法を唱えずともできるっちゃあできるんだけれどもスキルの習熟がどちらともまだ甘い。

 だから結界魔法を唱えて既定路線に載せたほうがずっと便利だ。

 神域スキルなので神の域に至るもなにもまさしく踏み抜いて走り込むのだが。


 そしてまたそれらを出来るマニュアル能力を分離して身につけている。

 すごい細かいのだけれど特殊な銀の鱗を生み出す力や深いふかい闇を生み出す力もある。

 それはまさしく"銀の神盾"と"深淵の一端"を生み出すために。


 そしてスキルたちは少しずつ強化された。

 10までと10からは大きな差があり10まではできることが増える。

 10からは出来ていることをより深くしていく。


 すごく強化は地味だし必要経験は重いが……

 わずかな差異で戦いは決まることがある。

 特に経験とはスキルの理解度に直結しやすい。


 魔法で細かいことが出来るとすごく便利なんだよね……

 武技だと10からの技量上げによりとんでもない絶技やらコンボができるようなのでどちらにせよ重要だ。

 そして……


 光神術。

 これだけ明らかにおかしい。

 ニンゲンたちの資料を見ても光神術とは少ししか解明されていない謎のスキルだ。


 まず伸びが異様に悪い。

 そして使えるスキル系統が魔法じゃない。

 神の術を魔物たちが扱えるようにしたもの。


 そしてニンゲンによって覚えるもの違うらしい。

 この光神こそが(フォウス)教の肝心かなめでありもたらす力とされている。

 他にも属性ごとにいくつかあるらしいがいちばんメジャーなのがこの光神術だ。


 私も気にはなるが……

 簡単にわかるものでもなさそうだ。




 全員が休憩した後に。


「いくぞー!」


「「おおー!」」


 イタ吉の号令で行動開始。

 もはやここのエリアには用がない。

 そんなにも広くないから多少探索したすぐ次の場所を見つけた。


 そこの扉は大きなもの。

 まるでどこか重要な場所へ通じているかのような。

 そもそもこの城本館がもっとも重要なはずなんだけれど。


 なんなんだろう。

 いきなり重厚かつ異質な扉。

 そもそもココを通る者は限られるような……


 それこそこれに近い造りをみたのはリュウの神殿前だ。

 王室前……なのかな?


「ちょっとここから気を引き締めていこう。補助は全部かけておくから」


「ローズオーラさんの補助は良いからねえ、おじさんでもバリバリ何倍も動ける気分になるよ」


「アタクシ、補助をもらってもみんなについていけないんだけれど……」


「補助魔法は、やっぱり素の能力を向上させるだけで素の能力を関係無くして上がるわけじゃないからね」


「うん、俺も足の強化はすげえが、固くなるかってのは微妙に感じるからな」


「イタ吉たちはもろすぎるんだよ」


「なんだとー!」

「もっと強くしろー!」


 こういった強化は倍率がかかるという扱いらしい。

 元の1.8倍強くなるみたいなものだ。

 そして鎧を着込むようにそもそもの能力値を参照しない強化もある。


 そして全体的に弱い相手に使うとオーバーヒートのように肉体に思ったような力が宿らないことがある。

 こちらの補助のほうが強くなって本体が押されているのだ。

 昔グレンくん相手にしてしまった。


 補助輪のほうが大きい自転車などとてもじゃないが乗れないというわけで。

 最近はそこらへんも考えて調整を繰り返している。

 魔法の道は未だ険しく遠い。


 私達はあれこれ言い合いしつつも最後の予感に備える。

 私達の誰がいい出したでもなく……

 全員の同意で扉に手をかけた。


 重厚な扉はゆっくりと手前に開かれ。

 最初から漏れ出していた光がより強まる。

 光の壁だ……


「突入してすぐに封印、多分信じられない早さで追い出そうとしてくるから」


「うん」

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