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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
死世界の住人は生きているか
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百七十生目 連鎖

 黒い黒点がたくさん降ってきて重力を持ち引き込んできた。

 しかしこれで魔法が終わりまでいった。

 空へ逃げ切れたはず。


 魔法が最後の動きを始める。

 あの魔法は……

 黒の(エフェクト)が強く収縮しだす。


 そして……爆発した!


「ええっ!?」


 次々と闇の力が爆発していく。

 炎の爆発とは違い低く静かに消し去るような爆発。

 重みが体の芯に響くようだ……!


 それだけじゃない。

 吸引した分だけ……おそらくは空気や重力そのものを吹き飛ばしている。

 つまり飛んでいる私は……!


「わあぁわあぁああ!?」


 めちゃくちゃ吹き飛ばされる!?

 魔法の力で飛んでいる私は魔法の力で流されれば弱いわけで。

 踏ん張る地面もなくあったこっちに飛ばされる。


 正直勢いだけでかなりキツイ。

 それなのに魔法の威力も多少は喰らうわけで。

 痛いというより中に響いて骨が軋む……!


 なんとか最後の爆発がおさまり地面に辿り着く。

 大剣ゼロエネミーが完全にカツマゼ本体を抑えていてくれて助かった。

 この間に"ヒーリング"で回復しつつ攻めの手を!


 飛んでいるから(くう)魔法中心に組み立てるかな。

 大剣ゼロエネミーにもっと踏み込んでもらって重々しくカツマゼを大きく切り払ってもらう。

 私はその分こちらに来るようになった黒いオーラの爪腕を弾きながら近づく。


 イバラが右側から来る腕を打ち払い……

 正面から飛んでくる腕は針鎧を展開しこするように避ける。

 ガリガリと不快な音と共に(エフェクト)によって火花が散る!


 だがおかげで目の前まで飛んでこれた。

 イバラを大量に伸ばし……

 その体へたくさん叩きつける!


 武技"猫舌打ち"で頑丈さを落とし……

 武技"拷問払い"で執拗に打ち付け弱体化しているところを追い打ち。

 武技"縛り付け"で飛んでくる腕を絡め取り……


 "龍螺旋"で打ちこんだあと……

 爆発!

 "蛇の構え"で近くに来た腕の振りを防いで反撃。


 大剣ゼロエネミーは武技"波衝斬"で(エフェクト)の斬撃を飛ばして球を刻み……

 武技"回転斬り"で輪切りにするかのように大打撃を狙う。


 回転といっても腕くらいしか巻き込むものはないが……

 武技は通常攻撃よりも火力が高まる。

 "連重撃"があるため2回当たったことになるのも良い点。


 うわまた黒い球が空から降り注いできた!

 強い攻撃と魔法をひたすら連続でやる気か!

 下手に手数揃えるよりもっとも効きやすい技を連続でやられるほうが危険度は高い。


 まずは地上で黒の球を避けきる。

 翼をしまってとにかく駆けて……

 大剣ゼロエネミーには腕を相手してもらう。


 そうして地上が黒い球だらけになったなら。

 重力がかかるから空に向かって"ミニワープ"!

 もうあの部屋内じゃなく結界内だからどうせ空の高さもそこまで制限がない。


 限界まで空に高く上がり……

 全力で上へ逃げる。

 とにかくスピードを上げ重力の枷から限界まで離れる!


 とは言っても吸われるからほとんど位置は変えられないか……!

 また爆破が来る。

 黒い球たちが次々と爆発をしだした!


「もおううぅ!? わあぁー!?」


 また爆風と重力の解放に振り回される。

 正直逃げ場がないように神域全体に放っていて厄介。

 "防御"してはいるけれどそれは最初のを防ぐ程度で次々と爆発するせいで乱れまくる重力と魔力に必死に耐え空中操作しないといけない。


 でないと私は頭から凄まじい勢いで地面に叩きつけられる。

 このままじゃあ体がいくつあっても足りない。

 つまりは私の回復が追いついている間に倒しきらねば。


 幸い攻撃魔法は準備が整った。

 そして神力も。

 まずは(くう)魔法"エクスプロージS"!


 私の目の前に放つと凄まじい勢いで空間ごと前方が爆発。

 球体が思わず凹む威力。

 肉が波打ち揺れる。


 まるで巨大な拳で叩いたかのような1撃だろう。

 そしてこの勢いで私は背後に吹き飛ばされる。

 当然狙い通り! 空魔法……!


[ディザミネイション 指定の空間を強制的に拡張し乱す]


 私が知っている中では空魔法の中で最も威力のある使いづらい魔法。

 この魔法は他よりも自爆性があるため離れて使う必要がある。

 連続魔するにはこの中距離が良い!


 一瞬(エフェクト)が範囲を輝き表すとその空間が歪む。

 私の前から……カツマゼまで。

 歪み方はねじれたり斬れたりではない。

 広がった。

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