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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
死世界の住人は生きているか
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百六十八生目 合魔

 カツマゼに対してインファイト!

 すれ違いざまに何度も斬りつけ蹴りしつつ……

 イバラで確実に1打ずつ大きく入れる。


 テンポよく敵の周りを跳び回りながら切り裂いてはたいて蹴っていく。

 とにかく脚に蹴り飛ばされないように。

 腕はかなりの大きさなため近場だと使いづらく少し吹き飛ばすように払う程度しかできない。


 カツマゼ本体に取り込みしてこようとたまに動きとにおいが怪しくなるからその瞬間だけ離れる。

 腕の追撃を転がって避け……

 さらにインファイト。


 相手の懐が弱点とは言え本体が攻め込んでくる危険性が高い。

 取り込みされたくないからね……

 でも遠距離でちまちまやるより効果的と判断。


 私の得意距離はそりゃあ中距離以上だが……

 だからといって相手が合わせて来るのならこちらは更に一歩先へ行くしかない。

 こちらを一斉に覗いてくる多量の瞳たちと私の3つ目が向かい合う。


 相手は特化した分……こういう時は遅い!

 目に鼻にと私の爪が振り込まれる。

 更に全身針を纏って跳んで縦回転しつつとびかかる。


 ガリガリ全身で削るように刺し。

 本体が直接タックルしてくるのを跳んですれ違いざまに蹴って爪で裂く。

 着地するまでの後スキを大剣ゼロエネミーが割り込み大きく振りかぶり……


 武技"波衝斬"!

 ゼロエネミーが強く振るうと(エフェクト)の斬撃が空を飛ぶ。

 美しい斬撃(エフェクト)が近づいてくる腕を弾くように切り裂いた。


 さらに(くう)魔法"ディメーションスラッシュ"更に地魔法"スパイクロック"!

 合わせ魔法だ。

 私は口に(エフェクト)で作られた巨大な刃をくわえる。


 不可思議な光を蓄え突如現れた刃。

 これを……

 振り回す!


 体を回して刃を振るう。

 大きな1撃でそろそろ怯ませに行く!

 今の位置では刃自体が届いていない。


 しかし……


「はあぁッ!」 


 ひとたび刃を振るえば……

 刃から尖った岩が複数本飛び出す。

 本体と腕に刺さった!


 更には空間がその岩から歪み……

 岩と岩の間すべてが裂ける。

 空間ごとの断裂!


 カツマゼも当然巻き込まれる。

 すぐにもとへ戻るものの間にいたカツマゼ……特に虫にも傷が入っただろう。

 勢い余るほどにさらに振るう。

 先ほどが1……


 2振り目!

 3! 4!

 "二重詠唱"の力でさらに継続5!


 最後6を振るう際にぶん投げる。

 大きな剣は回転するごとに小さい岩を吐き出し……

 最後空間断裂の影響でうまく動けていないカツマゼ本体に剣が刺さった。


 当然岩たちもいくつもカツマゼ付近や本体直接に刺さっていて……

 エネルギーがその間を走る。

 空間断裂が起きた。


 一気に裂ける。


「これで、どうだッ」


 何重にも空間ごと切り裂き腕も本体も切り離される。

 ズレた景色は一瞬で戻り……

 腕や本体の形も直る。


 しかし激しい出血……いや体液の噴出が起こった。

 大打撃だ。

 体液が失われれば当然肉体の活動は難しくなる。


 すぐに収まるもののカツマゼの動きは止まりそのまま倒れ込む。

 そして……

 肉体の斬り口や顔の口から次々とカツマゼ虫が出てきた!


 大量にうごめいているミミズみたいな細長い寄生虫たち。

 うわあゾワゾワする!

 虫は平気なほうだけれど性質と量で毛皮が怖気立つ


 こうなればとにかく燃やす!

 火魔法"Fリビエイション"と"レイズフレイム"を唱える。

 少し距離をとりイバラを伸ばし全身トゲを生やし……


 発射と振り回しで一斉攻撃!

 みんな表面にいるからどんどんと面白いほど当たっていく。

 まあ……言ってしまえば触っているから少し嫌なんだけれど。


 細かく刺して止めたあとにイバラで薙ぎ払い(たお)していく。

 よし……まずこちらが唱え終わった。

 "Fリビエイション"!


 まるでドラゴンが使う火炎の息吹みたいに(エフェクト)の炎が吹き掛けられる。

 元気だったカツマゼ虫も次々と炎に巻かれ丸まって乾いていく。

 そして……"レイズフレイム"!


 私は暴れそうになる光線をうまく狙いを定め……発射!

 広くカツマゼ体へと放っていく。

 そして……ひと呼吸。

 爆発が起こった!


 大爆発が光線を浴びた順に起こる。

 炎上系の爆発。

 多分火魔法の中で1番攻撃力はある。


 当然カツマゼの肉体は激しく燃え……

 カツマゼ虫たちはつぎつぎ灰へと還る。

 やったか……うん!?


 カツマゼ虫はまだ生き残っていた……そこは仕方ない。

 ただ今の爆発で巻き込んだ骨棒。

 そこから神力を感じた。

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