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百六生目 砲水

 こちらの空間が破壊されそうだったのでとにかく中和しつつ神力補充。

 でないと崩される。


(ほら、こっちだ魚!)

(おっと、またコウゲキがくるよー!)


 私が中和作業をやっているところに大量に飛散してくる水弾!

 身体をそらし鎧を纏うがそれでも私の黄色い血が滲んでくる。

 なかなか痛い……!


 けれど生命力はまだ減っていない。

 よし……中和作業続行しつつ。

 魔法で逃走と補助を中心にしてと。


 とにかく攻めはみんなに任せておく。

 今チェックしてみたら風の刃と水弾がぶつかりあい突風がテリアンコウの足元から舞い上がり。

 やりが投げられ刺さったら雷光が炸裂したかと思うと岩石も飛びイバラが複数テリアンコウを叩きつけ……


 そしてテリアンコウが激しく回転して水を周囲に波で巻きみんなを巻き込んだりはしている。

 大丈夫まだみんな耐えていてくれている。

 回復はしたほうがいいな……"ヒーリング"をみんなに回しつつとにかく今目の前の水柱を処置……中和成功して消し飛んだ!


「っぷはぁー……! フォウ、落ちてないか? こいつなかなかやべえぞ、しっかり捕まっていろ」

[なんとか生きている。瀬戸際で]

「む、動きが変わるぞ」

「ウオオオッ!!」

「あ、外に泳いで行きます!」


 こっちが神域処理をしている間にテリアンコウの動きが変わった。

 外に泳いで行き……

 そのまま水の中へ。


 こちらを振り返り強烈なエネルギーの気配。

 これはなにか来るぞ!

 全員にその意志を伝える。


 海流がネジ曲がりテリアンコウの口により吸い込まれ……


「マズイ、防ぐしかない!」

「ひゃあ、早くはやく」

「くっ」


 ゼロエネミーで大盾化展開。

 素早くジャグナーたちが集まり魔法や武技で身を固めるところへ飛んで行かせ……

 テリアンコウが恐ろしく圧縮した水の砲撃を放った。


 (エフェクト)が恐ろしく輝きつつ直進し……

 岩場の中心に当たる。

 さらにそこからあまりに広い水の大爆発が起きた!


[あああああ]

「うあっ!」「くっ!」「ああっ!」

「うぐ……まずい!」


 爆発した水は上には被害が少なかったが下が凄まじく。

 大量の水が直接飛び(エフェクト)と共に攻め入る。

 こんなにヤバい技も使えたのか……!


 主に海水だからかテリアンコウが持つ神力総量自体は少ないのか幸い岩場は壊れていない。

 さらに大盾ゼロエネミーやほかのみんなが守る姿勢を間に合ったので多くのダメージは防げていたらしい。

 こっちはこっちの仕事を急がなくちゃということか。


「凄まじい衝撃だったが……まだだ」

「すみません、僕は治療をお願いします」

「わかった! ……うん?」


 上からさらに雨漏りしだしてきた!

 今の攻撃でこちらの神域にひび割れを……!

 まずいまずい。


 すぐに雨のようになってしまい海水が目に入ってつらい。

 とにかく水柱を消しつつ早く水漏れも直さないと。

 幸いこちらは神力回復速度やある程度の量はある。


 向こうは質のみなので1つ1つは重いが連続で何もかも変えられない。

 とにかく水柱の接触を中和して切って……

 神域の修復を促して……!


 テリアンコウは水場から半身だけだしてこちらを襲おうとしたところをみんなと長剣ゼロエネミーに殴りかかられている。

 反撃で顎を岩に叩きつけたまった水を波の波動として当ててきたりと厄介そう。

 早く合流しなくては……











 よしよし。

 とにかく補助回復を維持しつつたまに雷でも落とすことでなんとか戦況維持している。

 あくまで維持だから拮抗だけれど。


 とにかく神域修復を集中してやっとこさ防備を良くした。

 前のはとりあえず作っただけだからそこを力で突かれたけれど今の状態はテリアンコウの攻撃に対して自動でガードできる。

 ようは神域をゆるがす攻撃があったら頑強化して耐えるというものだけれど。


 本当はずっと頑丈なほうがよかったけれどそれだと私の神力が尽きるからね。

 魔法とは組み込み方の勝手が違うからいざやろうとするとなかなか大変だった。

 経験が生きてないわけではなかったけれど。


「っく……! もうキツイな、回復を…。」

[自分が手伝う]


 戦闘の方は激しが増している。

 テリアンコウは動きが多彩だが繊細ではない。

 結局こちらを傷つけ食べることが主軸だからかほぼ自分の強みを押し付ける戦いになっている。


 そもそもなかなか理性が戻らないからそういう点もある。

 ただそれでも対等以上に渡り合えていてかなり厳しい……

 ただこちらも手は打てる。


 フォウは生命力を癒やす回復薬ふたつをかけあわせ……

 より高品質な回復薬を生み出した。  それを背負ってもらっているジャグナーにかける。

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