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百生目 上位

 面白い事にスキル構成も大きく変化した。

 まず"串刺し6""切り裂き4""殴打3"が"近接攻撃"というスキルに変化した。

 レベル7で突く切る叩くなどが強くなるそうだ。

 まとめただけだね。

 ただそのおかげでみんなレベル7ほどの能力になったのでおいしい。


 "カウンター4""防御6""回避6"が"回避運動"になった。

 Lv.8で防いだり避けたりする能力統合だ。

 "光魔法4""土魔法2"""火魔法3"が"三魔"というスキルへとまとめられた。

 レベルが5になり一気に魔法を覚えたが使う時までわざわざ並べ立てる必要もないだろう。


 "行動力節制3"と"幸楽3"が"無尽蔵の活力"へ変化。

 レベルが5になりしかも効果が前は幸楽部分は戦闘時は行動力回復が止まっていたが『戦闘中も行動力が治る』とランクアップ。

 もはや私は強力な技を撃ちたい放題!


 "畳返し""影避け3""肉斬骨断2"が統一されて"空蝉の術"となった。

 レベルが4になりかなり便利な武技へと変化した。

 地面を裏返す、印象のみその場に残してするりと避ける、攻撃を受けてそのまま強力に反撃するというそれぞれの性能は残しつつ。

 準備とタイミングが合えば『相手にひっくり返した土壁を攻撃させつつ自身は潜んで横をすり抜けカウンターを叩き込む』という合わせ技が発動する。


 まさにニンジャ。

 意識せずにとっていたがこんな利点があるとは。

 なおかなりタイミングがシビアみたいで要練習。


 "火耐性""土耐性2""光耐性2""睡眠耐性2"が"四耐性"に。

 レベル3になってこれはまとまっただけだ。

 ただ食らったことがほぼない火への耐性も勝手にレベル3になっておいしい。


 "活魂""怨嗟喰らい2"がまとまり"怨魂喰い"へと変化。

 レベルは2。

 魂の傷を戦闘時以外癒やし続けるのと負の感情からくる行動を事前に理解出来るという部分の他に『霊的存在や魂を侵す攻撃を捕食する。限度あり』ととんでもパワー。

 霊魔を倒したら食べられる。


 "身体リンク2""思考伝達2"が"以心伝心"レベル4になった。

 それぞれの能力は維持しつつも思考伝達の距離制限が身体リンク並に遠くなった。

 同時使用は楽になりそう。


 "高速思考5""言語理解5"は"言語学者"レベル7にまとめられた。

 凄く賢そうだが性能はそこまで変わらない。

 スキルがまとまった事でこれらはバラバラに上がらずにレベル上げしやすいのがいい。


 例えば今までは"光魔法"を使っていれば"光魔法"だけレベルが上がっていったが"三魔"になってからは光魔法ばかり使っても"三魔"として火も土も高いレベルになっていく。

 すごくおいしい。

 変化したのはこのぐらいで後は全体的にスキルレベルが上がっている。


 "観察5"はレベル6、"峰打ち5"がレベル9に、"魔感3"がレベル5に、"頑張る2"がレベル5に、"変装3"が変装5に底上げ。

 注目したいのはまずは観察。

 レベルが上がったことでやれるのは……

[観察Lv.6 対象の行動力をゲージで表す]


 前は生命力だったが今回は行動力。

 でもなー"魔感"でもある程度わかるから被ってるとも言える。

 まあそういうこともあるさ。


 そして"変装"にも注目したい。

 前はちょっと前足を手の形に変化させるだけで限界でロクに動かすのもできやしなかったが……


 全身の肉体にスキルをかけて行き集中。

 成功時を思い描いてゆっくりと立ち上がる。

 二足で。


 獣脚を変えたのではなく主に腰回りかな。

 すごい前傾だし歩くのはまだふらふらで犬や猫がテンション上がって二足立ちしたのが維持できているぐらいのもの。

 それでも私には大きな一歩。


 そう、この状態で前足を手のようにすれば。

 ……出来た!

 トランス前ではまるで動かせなかった指先が動くぞ!

 ゴワゴワの厚いブローグをつけて動かしているような不器用さだけれど大きな一歩。


 私がスプーンを持って食べるという夢まであと少しである。

 座れば前足つかなくとも安定させられて作業がやりやすい。

 練習あるのみだ。





 さあ、スキルポイント確認のお時間だ。

 現在私のポイントは10。

 10ですよ奥さん!


 ログを確認するとトランスした時にレベルが30から32まで上がって[限界値]と書かれている。

 どうやら限度までレベルを引き上げてくれたらしい。

 そこからトランスしたボーナスでレベルが1になるかわりにポイント3つ。

 レベル6まであがってさらに5ポイント。

 コレで合計10だ。


 10もあればさぞかしたくさんスキルとれるだろう……と思いきやそうでもない。

 "鷹目""止眼"はスキルツリーで隣り合っているが今までの枠とは外れた位置にある。

 さらに[上位]と言葉が書かれていた。


 上位の名にふさわしく新しく獲得するのに必要スキルポイントが1ではない。

 2とか5とかとにかく多い。

 その分有力ぽいのがなんとも言えない。


 うーん……

 そうだなぁ。

 悩んだ末私はこうスキルをとった。


[率いる者 自分のスキルを絆あるものに貸したり逆に借りる事が出来る。貸したり借りたスキルは消失しない。また自動的に絆ある者の経験を自己の糧に出来る。こちらも元の経験は消失しない。]


 スキルレベルが低いのでかなり劣化するらしいがとんでもないスキル。

 味方は多分そこそこ多いけれどどこまでが絆ある判定になるのかしら。

 これはどんどん化けそう。

 ただしスキルポイント消費が5だった。


[見透す眼 "透視"と"読心"のセット。相手の心の隠された秘密の厳重さも分かる]

[透視 物体の向こう側を見る。レベルが上がると透ける厚さが変えられる]

[読心 相手の考えや想いを読み取る。レベルがあがるとより多く読みやすい]


 "鷹目"との相性がめちゃくちゃ良いスキル。

 今はまだ薄壁一枚が限度ながら将来に期待出来る。

 読心の方の効果はまあ、迷惑かけない程度に使うよ。


 特に『どう攻撃してくるか』を知るにはかなり大事じゃないかな。

 多分まだそこまではっきりと出来ないから鍛えはしないとね。

 スキルポイント消費は3。


[地魔法 大地の力を借りる魔法]

 [クエイク 範囲を揺らす]

 [ジオラークサーベイ 周囲の地面の詳細を調べる]


 クエイクの方はおいそれとは試せない。

 土魔法の親戚……というか上位魔法なのかな。

 ジオラークサーベイを使おうとしたら結構な行動力消費とため時間が必要だった。

 これ素で発動しようとすると行動力グングン吸われそう。


 あってよかった"無尽蔵の活力"。

 一回これをつかうのにまだ鍛えてないせいか使用してから発動まで5分もためるのに使った。

 魔法でこんなに長いのは初めてだ。


 ただし効果は絶大。

 発動すると地面に向かって光が染み込んでゆく。

 一瞬で広がった後に再び収束して私に光が流れ込む。


 そうして送られてくるのは、全て。

 土の中の景色に材質や何が埋まっているかも。

 さらには何が土に接触しているか……つまりは地面に何があるのかも。


 データ量が大量過ぎて酔った。

 き、気持ち悪い……

 これは……慣れとか範囲絞るとかやらないと頭がパンクする。


 危険だ。

 2ポイントで取れるものとしては破格だろう。

 もちろん私と相性が良いというのもある。


 送られてきたデータは全て前世知識に照らし合わせるしそれでもないやつはこの世界特有の魔法関連かもしれないと判断出来るのは強み。

 さらには魔法の扱いに長けて"無尽蔵の活力"で消費が重いこれらも平気。

 多分種族特性の"土の加護"も影響あると思う。

 どんどん鍛えていこうかな。

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