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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

フツーの世界

フツーの世界

変上(かわうえ) 狂未(きょうま)と申します。

初投稿です。

人生が退屈だと思ったので

この作品を書きました。

みなさんも退屈しのぎに

読んでいただけると幸いです。


あとがきにネタバレは含みませんので

あとがきを先に読むタイプの方は

御安心してください。

そこは古くから絶えず

戦争があった世界。

戦争に退屈するほど戦争した

世界は平和を手に入れる為、

ある代償を払った。

それは特徴。個性ともいう。


世界機関は

普通という病気を蔓延させ

価値観の違い、宗教の違い、

文化の違いをなくし

全世界の人々を

「普通の言葉」を話し

「普通の文化」の中で

「普通の価値観」を持って

生活させた。

さらには「違い」があった頃の

文献、遺産、文化、など

違いが生まれる全てを

消滅させた。


結果、世界は

戦争はなくなり

争いや諍いが一切起こらなくなった。


しかしそんな普遍的な世界の中で

普通でない人がいた。

その人は

普通という病気に

かからなかった。

そしてその人には

世界が凄くつまらないモノに

見えた。

音楽、美術、文学、書道、

などなど全ての芸術は

普通というモノに囚われ

つまらない。

他のモノでも同じ事。

毎月の何日には何が夕食か

昼食か朝食か、

年に一度のイベントの日は

何が食事に出されるか。

全てがワンパターン化

されていた。


その人は鬱になりそうなほど

壊れそうだった。


人に話しかけても

全員同じ回答をする。


まるでやりこみ過ぎた

「どう○つの森」または

「ドラ○ンク○スト」。

何を聞いたら何を答えられるか

何を聞かれると

何と答えれば良いか…

全てが分かった。先が読めた。


だからその人はそれを理解した頃

(6歳=小学1年生)から

一人で遊ぶ事が増えた。

自分が行った事のない場所、

自分がやった事のないモノ、

様々な事をした…

しかし長くは続かなかった。

その全てに普通があり

違いがなかったからである。

その人は16歳(=高校一年生)に

なる頃には

この世界の面白そうな事は

全てやり終えた。

その人なりに

面白がれるように努力した。

変な事をしたら普通のやり方を

頭ごなしに教えられるのが

普通の世界で

それは全く通用しなかった。


そこでその人は思い経った。

「死のう。」

こんなつまらない世界で

生きているなんて辛過ぎる。

逃げるのが悪い事とされている

この世界で生きる事から

逃げるのは刺激的だ。

死がどんなものか感じてから

死にたい。

その人は家にある

一番長い包丁を手に取り

自分の腹目掛けて思いっきり

刃を…


止められた。

その行為は普通ではなかった。

普通、この世界の人間は

死のうとする人を見たら

まず警察か救急車を呼んで

喚き騒ぐ。

しかし何者かが止めた。

何者かによって止められた。


その方を見ると

不気味で気色の悪い、

そして趣味の悪いデザインの

ロボットがあった。

この普通の世界での言葉では

これが精一杯の表現だ。

「イジョウ ハッケン!

イジョウ ハッケン!」

ロボットがそう言った。


その刹那、

その人は頭を床にぶつけた。

前を見ると自分の身体があった。


どうやらその人は首を落とされたようだ。


でもその人は少し笑っていたとさ。


おしまい

あなたは戦隊もの、ライダーものは

お好きでしょうか?

または、お好きだったでしょうか?

正義のヒーローは

常に己の正義を貫いていますよね。

自分は子供の頃はその姿がカッコ良くて

ヒーロー=正義。正義=ヒーロー。

と考えていました。


しかし…この世界に

明確な悪が存在しますか?

自らが悪であると思って

活動している団体、宗教などはありますか?

自分の知る限りでは

そんな団体は知りません。

何故か、それは簡単です。

みんな自分が正しい、正義であると

思っているからです。


本当の悪とは正義の事なのです。

自分が正しいと思っている人ほど

悪い人はいません。


ですが、悪い人は、

その悪い人を悪い人と思う人がいなければ

なりません。


そういう意味で面白い作品が書けたかな…

とは思います。


最後の辺りで文章の癖が変わっているのは

後日に書いた為だと思います。

気付かなければそれで良いです。


「いかがだったでしょうか?」

と偉そうに書ける程の作品では

ありませんがね…

常套句しか書けませんが

楽しんでいただけたら幸いで御座います。

良かったら

コメントを付けていってください。

それでは、さようなら。


※誤字脱字はお知らせください。


追記…続編(?)を書いたので

そちらも宜しくお願いします。

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