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桜―サクラ―  作者: 柊 恵海
2/5

2 桜の下の女の子


「えっと……誰ですか?」


「『人に名前を聞くときは自分から名乗る』とは、テンプレートだが重要なものだと思わないか?」


独り言……じゃないよな、多分。


「中島宏太です。一年生で…別にサボってるワケじゃ……」


「では何故ここに居る?」


名乗られなかった。

俺名前言ったのに……


「資料室探してて……その…なんというか……」


さすがに高校生にもなって[迷子]というのはキツイ。

口の中でごにょごにょ言っていると、彼(か彼女かはこの距離では判別出来なかった)

は大体の事情は察したのか、


「阿呆め」


鼻で笑われた。


「ぐっ……別に、初めて来たんですから仕方ないでしょう?

ていうかあんたこそサボリなんですか?」


腹立ち紛れにそう言い、彼(?)が座っている木へ歩いた。


「さっきから偉そうに物言って……サボりだったら俺の立場を笑えないと思うんですけど!」


木の影の端ギリギリのところで立ち止まる。


そして、改めて立派な木だなぁと思った。

遠くからでも分かる木の大きさ、花の色、幹の太さ。

近くで見ると、太陽の光に当たってさらに美しく見えた。


太陽?


あれ……俺いつの間に外に出て…?


木の下に座っている人が、不意に立ち上がる気配がした。


「県立南野高等学校一年二組、マホだ。言っておくが私はサボリではない」


…マホさん?


「マホって名前ですか?」


初対面なので名前のみを言う、ということはないだろうが一応聞いてみる。


「苗字に決まっているだろう阿呆め。真っ直ぐの真に保健体育の保で真保だ」


俺フルネームで言ったんだけどな……いやそれはどうでも良い。


「あの、資料室ってどこか知ってます?あとサボりじゃないってどういう意味ですか?ていうか俺、こんな立派な桜の木知らなかったんですけど…」


「そう質問ばかりするな。全部答えてやるから急かすなよ」


…どこか中性的な雰囲気のする女子だった。

読者の皆様、お読みくださり本当にありがとうございます!

文章が拙い私ですが、精一杯頑張ります。

感想やアドバイスなど書いていただけると嬉しいです!!

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