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俺とお前(ら)の壊れた青春  作者: 井石知将
そしてなにかが動き出す
4/20

転校生は普通はそんなにカッコ良くない

海からの帰り道、星屑は考えていた。

「何なんだ?FMSって?…」

鍵矢先輩の話しが気になっていた。

「とりあえず、警察かなぁ……」

"ジブン"に聞いてみる。

さぁな。知ったことか。

使えねぇ。人格だな。

まぁいいや。なんて思い星屑は家に帰った。今日の事がどれだけ重要な事かも知らずに。


次の日

「転校生?」

学校に着き座って友達と話してた星屑はいきなりの噂話に驚いた。

そいつが言うには男だったらしい。

「どこの情報だ?」と聞くと自信ありげに

「噂だ!」と言った。

「もうその時点で嘘くせえよ。」

なんて話した10分後。

………本当に来た。転校生が……………。

しかも結構イケメンだった。

「今日からうちのクラスで一緒に勉強することになった村雨(ムラサメ)一刀(イットウ)くんだ。」

先生が挨拶するように言うと、

「村雨一刀です。よろしくお願いします。」

と言いい、男でもかっこいい奴だなと思える笑顔で笑った。

彼の制服の首の襟には三角形の中に目のマークがある刺繍がしてあった。

「部活どうすんだ?」

「どこから来たの?」

「どんな子がタイプ?」

などの質問が彼の休み時間を潰した。ちなみに最後のは女子だ。(男子だとホモになる)

噂ではその後そいつのファンクラブが結成されたらしい。


放課後

部室、または図書室にて。

「転校生が来たんだって?」

カナヅチの三浦イクト先輩が聞いてきた。(詳しくは前回の話で。)

「はい、先輩並にイケメンでしたよ。」

そう。実は三浦先輩はかなりイケメンで、ファンクラブまであるくらいだ。

「それじゃ、ただの普通の奴か、つまんねぇな。」

本人はきずいてないのが腹が立つ。

「あの、ところで三浦先輩、俺、この部でやることあるんでしょうか?」

「まぁ時間をかけて馴染んでいけばいいさ。」

と話していたら、

「すいません……都伝部ってここですか?」

図書室(部室)のドアを開け、入ってきたのはなんと今日来た転校生だった。

「そうだけど………どうした?」

星屑は聞いてみる。

「ここに入部しようと思いまして。」

「な……………なにぃぃぃぃぃいいい!!」

都伝部の全員が叫んだ。星屑は初めて馴染めたと思った。

すぐに入部手続きをし、その日は解散した。


帰り道

トコトコと星屑は歩いていた。

俺、なにしたいんだろ?

さぁな。お前がわからないことは俺様は分からん。

だよな。

なんて"話し"てたその時、刀を持った男が切りかかって来た。

「ちっ………固定と分散!」

刀が星屑の右腕に当たり……いや、正確にはその少し上で止まった。

止めた直後に星屑は左手でその男を吹っ飛ばした。

「確かにやるな……だが!」

男の刀が増えた。というよりも、男の腕から大量の刃が出て来た。

なんでこいつ、俺の風波(かざなみ)くらって無事なんだ?

星屑は"大量の刃"より、そっちが気になった。

「死ねぇ!」

星屑は刃に押しつぶされた。

「ふん!クズが……」

"大量の刃"を体にしまうと男は去ろうとした。

「待てよ………………」

ビクッ!男は目を思いきり開き、声の主を見た。


日々野鉄矢(ヒビヤテツヤ)は上の命令である少年を殺しにきた。そいつはなにやらおかしな"三本鎖(フィフス)"だった。衝撃波を出せるらしい。

だが……………俺の"鉄刃(テツジン)"にはかなわなかった………当然だ。俺は負けたことがないのだから。

しかし次の瞬間、彼は恐怖した。


「俺は、あらゆるものを……二つに分ける…………元素を電子と陽子に……。」

パンッ。星屑は手を合わせる。

「温度も、硬度も、エネルギーも、全て……………俺が操る!」

手を開くとその間に電気が発生した。

「む……ムチャクチャだぁ!?」

鉄矢は腕から大量の刃を出す"鉄刃(テツジン)"を使った。

その瞬間、電撃が鉄矢の体を走った。

「ッラァァァァァアああ!」

星屑は鉄矢の腹を思いっっっきり殴った。

「グ………グぇぇエエェ!!」

鉄矢は吐きそうになった。

「なめんなよ………テメェ!」

薄れていく意識の中で鉄矢は自分の関わっていることのヤバさに気付いた。


三本鎖(フィフス)についての報告。

近年、DNAの突然変異が13年前の"シンカ"で発生し、DNAが三本で構成されている子供達が多く見つかった。

なお、その子供達の多くが、ジャンクの活性化に成功している。

その大きな理由として、新たにできた三本目がジャンクと結びつき活性化したことが考えられている。


第12次調査報告

担当 村雨 (だい)()

(こう)() (れい)



「父さん……僕はあなたの研究を潰します。」

第12次調査報告書を読み終えると一刀は呟いた。

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