表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺とお前(ら)の壊れた青春  作者: 井石知将
序章
2/20

食事と衝撃と予感と

それから数日後…………。

結局あいつらの事はまるでみんな忘れているみたいに問題どころか、噂もなかった。

永遠(トワ)、空野永遠は以前と違い、だいぶ俺とも話すようになった。

月美は相変わらず優しく、あまりそのことは聞かなかった。

そう………………………………。おれの力のことだ。それが、なにより救いだった。


やっと授業が終わったと思ったら、今度は嫌な「部活動」がある。

めんどくせぇ。

星屑は溜息を出した。

あの「部活動」を思い出し、出た溜息でもあった。


「都市伝説部!?」

都伝部についての説明を星屑が求めるとよくぞ聞いてくれました!と、言わんばかりの勢いで堂々と語った。

「都市伝説の中の事実を探すの。んで、それを公表するの。」

それから色々と語っていたが、簡単にすると都伝部は都市伝説部の略である。

都伝部の目的は噂や都市伝説が正しいかどうかなどを調べる。

それを鍵矢蓮先輩が大人気らしいのサイトに公表する。

の3つが基本の活動らしい。

「どう、わかった?」

「まぁだいぶ。」

ハイジョに聞かれたので適当にこたえておいた。

「ね…ねぇ星屑くん。日曜、ひま?」

いきなり月美がそんなことを聞いてきたので、「んぁ?」と答えてしまった。

「特に何も無いけど……。」

「この間のお礼にね……少ししたいんだけど………あ、お礼っていってもお昼を奢ろうと思って……。」

特に予定もないし断る理由も無いし、大丈夫だと言うと、

「え!本当!やったー!」

ハイテンションになった。


日曜日

「なんで昼奢るだけなのに朝の9時集合?」

「一緒に、ちょっとどっか行きたいな………って思って………ダメだった?」

上目遣いで俺を見ないで…頼むから……。

だいたいそんなこと言われて「うん忙しい」なんて言えるか?………ったく。

「いいや、べつにいいけどなんでだろ、と思ってな。」

「良かった〜。」

とても嬉しそうな顔をした。

俺ではなく月見がだ。


まずはどこに行こうか。ということになり、月見の要望でゲーセンにいった。

「ねぇ、あれやろ。プリクラ!」

「プリクラってあれ恋人同士じやなきゃいけないんじゃ……。」

「そんなルールはないの!」

月見にそう言われ納得してないのにプリクラをすることになった。

俺、プリクラ初めてなんだが……。まぁ月美にまかせるか。

というわけで、写真?を撮り終え、なんか描いてる、または書いてる月美を俺は待っていた。

「お待たせ〜。いやー上々のできだよ。」

なんか色書かれて、描かれててわけ分からなくなっていた。

それから11時ぐらいまでゲーセンにいた。

「そろそろお昼にしよ。」

お昼にすんのはいいけど…………。食べる場所に俺はとんでもなく驚いた。

なぜなら…………………月美の家だからだ。

「お前………料理出来るの?」

「もっちろん!」

元気良くそう言うと俺を月美の家にほぼ無理矢理中に入れ、料理を作り出した。

30分後

「簡単なものだけど……。」

と、オムライスを作ってくれた。

「オムライスを簡単って……スゲえな。」

二人でいただきます。と言い食べようとしたその時だった。

「あー!星屑だ!!。なんで!?」

「お姉ちゃん、今日来るって行ったよ。」

俺はその"お姉ちゃん"を見て、息が止まりそうになった。だって………よう……ハイジョがいたんだから。

「まさか、姉妹なの?」月美に聞くと、「うん!知らなかったの?」なんて言ってきた。

ならばこう言いたい、知るかよ!全然似てねぇし!と言いかけた時、

「まぁせっかくのオムライスが冷めちゃうし早く食べよ!」

ハイジョが無駄に大きな声で言った。

パクっ、もぐもぐ…………。

「うまっ!!」

「いや〜、やっぱ月美は料理上手いねぇ。」

「お姉ちゃん、料理下手だからね。」

「うっさい!」

でもまじでうめぇ………どうやったらこんなに上手い料理作れんだ?

長年の付き合いだけど初めて知った。


というわけで、月美の作った料理に舌づつみをうちつつ、いろんな話をし家に帰った。


数分程歩き、

「おい、さっきからうぜぇんだよ。こそこそしてないで出て来いよ。」

「いつから気づいてた?」

「はじめから………かな……」

実は始めからつけられているのには気づいてたが、もし月美を人質に取られたら…と思いわざと気づかないふりをしていた。

なんて考えてる場合じゃないな。

その時、「はぁぁぁぁあ!!」とかカッコつけてつけてた奴、「ツケオ」と呼ぶ事にしたが殴りかかってきた。

舌うちしつつ、俺は手を合わせ、左手を前、右手を後ろに突き出す。

「正と負をわける!我、引と反を求めん!」

左手から何か、衝撃波のようなものが、左手からは引き寄せるような力が出てきた。

「ツケオ」はそれにより体が吹っ飛び、星屑は後ろに跳んだ。

「ツケオ」は頭をアスファルトに思いっきりぶつけ、動かなくなった。

星屑はその時、理解した。この「ツケオ」は何かやばい、と。なぜならそいつはなんかの宗教の修道服のようなものをきてたからだ。

都市伝説の香りがした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ