項目4:【土毒蛾】ナハトファルター
ナハトファルター(独:Nachtfalter)【土毒蛾】
概要
主に密林地帯、湿地帯に生息する毒蛾。一般的な毒蛾とは異なり、成虫のみ毒を持っている。寿命は17年と長いが、誕生から羽化までの期間が1年しかない。
チャドクガの突然変異種とされている。
大きさは全長20センチから40センチ。
危険性
栄養価の高い土の下に潜んでいることが多い。凶暴な肉食虫で、他の動物がやってくると突然飛び出してきて毒のあるリンプンをばら撒く。その毒は砒素に匹敵する強さを持ち、解毒剤は存在しないため、非常に危険。その性質から、リンプンを暗殺に使われたという歴史もある。
外見的特徴
ほとんどの場合は土の中にいることが多いが、ときたま町に紛れ込んでは人間達を騒がせたりする。が、ナハトファルターは一般人の目に触れることがあまりないため、どのようなものか解らずに放っておく人々も多い。
ナハトファルターの羽は左右で色が違う。オスはナハトファルター側から見て右が黄色、左が茶色であるが、メスはその逆。よく観察しないと見分けがつかない。
学問的興味
ナハトファルターの詳しい生態系は未だに解明されておらず、不明な点が多い。というのも、標本にするのが難しい生物だからである。薬を入れても効かず、死後僅か二時間で腐敗し、ボロボロに崩れてしまう。そうでなくとも捕獲が困難で、失敗して毒死した研究者達も数多くいる。
このように、ナハトファルターは研究者達の興味をそそる生物なのである。