甘い距離
それから。
翡翠は、将とのメール、電話のやり取りが順調に進んでおり、英那は将が、ある雑誌の読モをやっていることを調べあげていた。
「おはよー!英那」
「んー?おはよー」
「眠たそうだけど?」
「うん、寝たりない...。」
ぐたぁっと机に伏せながら、眠いー眠いーと呟く。
「何やってたの?勉強??」
「勉強。」
「えっ!?意外!!」
「将さんについての"勉強"ね?」
「あぁ!それか!!」
(勉強じゃない気がするけど...?)
「将さんは読モで最近、よくTVに出てるよ」
「嘘ぉ!」
「ホントホント。動画あったから見てみたけど、結構長時間!」
「調べてみよー!!」
「そういえば、将さんとはどうなの?」
「順調!」
「私もウキウキしたいわ〜」
「めっちゃ楽し
いよー!趣味も合うし〜」
英那はそうなんだ〜と眠いながらにも興味無さそうに返事をする。そんな事にも関わらず、話を続ける翡翠。
「また、今度一緒に遊ばない?って将さんが言ってたけどどうする」
「いつ?」
「今週の土曜日」
「今日が月曜だから...」
英那が少しの間考えているうちに、翡翠に将からメールが来た
「あ!将さんが休日の予定決まった?だって」
興味深々で内容を語る翡翠を目にしながら、土曜なら大丈夫と適当に答える。
「将さん、土曜日OKってさ!なんなら、英那の彼氏も連れて来たら?」
「あ!それ良いね♪連れてく!連れてく!」
お互い、楽しみだねーっ、と言い合いながら1日が終わった。